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Bianchi(ビアンキ)2020モデルのおすすめは? | ラインナップ・価格と仕様

レビュー/インプレ

Bianchi(ビアンキ)の2020年モデルのラインナップを徹底解説。価格や仕様をまとめあげ、どのモデルがおすすめなのか考察していきます。Bianchiのロードバイクに迷う全ての人のためのガイドです。

Bianchiの歴史をカンタンに解説

ロードバイク業界において、ブランドの歴史が大きな意味を持つのは言うまでもありません。Bianchiの2020年のラインナップを語る前に、このブランドが生まれ、今に至るまでの壮大な歴史をカンタンにおさらいしておきましょう。

現存する世界最古の自転車メーカー

1885年。イタリア・ミラノの荘厳な街でこのブランドは生まれました。当時「エドアルド・ビアンキ」が開いた小さな自転車店は、世界初の現代型自転車が発明された年である1885年の翌年に創業しています。間違いなく「現存する最古の自転車ブランド」です。

「ツール・ド・フランスが初めて行われたのは1903年。」「Bianchiはその18年前には存在していた。」この事実を知れば、Bianchiの歴史の壮大さが少しだけ分かる気がしませんか。レースで上げた勝利は数知れず、「ファウスト・コッピ」「マルコ・パンターニ」などの伝説の選手の側にはいつも、Bianchiのバイクがありました。

1947年、ファウスト・コッピがジロ・デ・イタリア、 ツール・ド・フランスを制し史上初のダブルツールを達成
1998年、マルコ・パンターニが2大グランツールを制覇 史上7人目となるダブルツールを成し遂げる

自転車の黎明期から自転車産業の発達とともに進化してきたBianchiは毎年のようにUCIワールドチームへバイクを供給しており、2020年は「チームユンボ・ビスマ」をサポートします。

BIANCHI(ビアンキ)のコーポレートカラーである「チェレステカラー」は、快晴の空や透き通る海を連想させる鮮やかなブルーグリーン。日本で最も人気のあるロードバイクブランドの一つであるBianchiは、長年の経験とたゆまぬ技術研究で、現在も業界の最前線を支えています。

BIANCHIのブランドイメージについてもっと詳しく

Countervail(カウンターヴェイル)テクノロジー

ビアンキが誇る最高レベルのテクノロジーであるCountervail(カウンターヴェイル)は、カーボンファイファーの層に粘弾性の樹脂が組み込まれているため、道路からの振動が体に届く前にそれを吸収して減衰させます。あまりにも誇張して良く言っているよう聞こえますが、実は、同様の技術が軍用ヘリコプターやNASA、最近では自動車やテニスラケットなどの製品でも利用されています。

ビアンキによれば、粘弾性樹脂はフレームを伝わって来る振動の80%を打ち消すと同時に、剛性と強度を向上させると述べています。これは大きな主張ですが、ビアンキのバイクに乗ったほとんどの人が同意するものです。 

カウンターヴェイルについてもっと詳しく

Bianchiのラインナップ:レーシングバイク

それでは、壮大な歴史を背景に見ながら、ビアンキの2020モデルの概要をチェックしていきましょう。シリーズとその説明、そのシリーズで最もお値打ちな組み合わせ(コンポーネントなど)のビルドも紹介していきます。

Oltre XR (オルトレXR)

フレーム素材:カーボン| サイズ:: 47-61 | ブレーキ:リムとディスク| 注目価格のバイク: Oltre XR3 Ultegra

・「カウンターヴェイル」テクノロジー
・超高剛性フレーム

・多くの人にとってポジションが攻撃的すぎるかも

空力性能を追求したロケットマン

Oltre XRは、Bianchiのエアロレーシングラインです。エアロ形状のチューブと湾曲したトップチューブを備えたOltreは、シートチューブ、シートポスト、内部に組み込まれたシートクランプに至るまで、多くの部分で風を切り裂くような設計になっています。 リムブレーキとディスクブレーキの両方で利用可能です。

フラグシップであるXR4フレームは、非常に硬いフレームを快適にするために「Countervail(カウンターヴェイル)」と呼ばれる振動減衰技術を施しています。ヘッドチューブは同ブランドのTTバイクからヒントを得て設計され、Visionの一体型コックピットシステムを装備しています。

価格とスペックを下げたXR3フレームでは、見た目はほとんど同じように見えますが一体型コックピットを持たず、より予算に優しいコンポーネントで提供されます。

Specialissima (スペシャリシマ)

フレーム素材:カーボン| サイズ:: 47-61 | ブレーキ:リム| 注目価格のバイク: Specialissima CV Ultegra

・圧倒的な軽さ
・最も快適なレーシングバイクの一つ

・予算が限られている人を絶望させる価格設定

非常に優秀なイタリアのクライマー

フレーム重量が780g、フォーク重量が340gのフレームセットを備えたSpecialissimaは、BIANCHIが誇る優秀なクライミングバイクです。オーバーサイズのボトムブラケットとヘッドチューブなど、際どい形状と高剛性を両立するための工夫を備える反面、Countervail(カウンターヴェイル)テクノロジーにより、Bianchiはライダーの快適さも忘れていません。

スペシャリシマは他のすべての項目よりもまず重量を優先しているため、当面はリムブレーキモデルのみ採用されるでしょう。そして、価格も高いです。Bianchのウェブサイトに記載されている最も低いスペックであるUltegraモデルが約60万円で販売されているため、安価なものは一ミリも期待できません。ただ、その性能と歴史は間違いなくその価格以上の価値と、勝負でのあなたの勝ちを提供してくれるでしょう。

Aria (アリア)

フレーム素材:カーボン| サイズ:: 44-61 | ブレーキ:ディスク| 注目価格のバイク: Aria Ultegra

低コストで得られるレーシングフレーム
上位グレードを継承した技術

乗り心地が固く一部の人には辛いかも

個性が光るオルトレの弟分

Bianchiは全く新しいロードバイクとしてAiraを設計しました。Oltre XRをグレードダウンしてより予算にやさしい構成にしたり、低価格のカーボン素材のバージョンを生産するのではなく、です。

レース向けジオメトリを備えたAriaは、同社のTTバイク「Aquila 」からインスパイアされた空力技術をつぎ込んだものとなっており、優秀なエアロフォークや統合されたシートクランプを備えています。 

このバイクは、フラグシップ機よりもわずかに低いグレードのカーボン素材で作られており、カウンターヴェイル処理はされていません。そのため、一部の人にとっては硬すぎる乗り心地に感じるかもしれません。

アリアのジオメトリは非常に攻撃的であり、「Vision Mini TTクリップオンエアロ」のセットを備えたトライアスロンパーツ構成も提供しています。オルトレの弟分でありながらも、平地を走るための性能という兄に負けない個性を持つ1台です。

Bianchiのラインナップ:エンデュランス

Infinito CV (インフィニートCV)

フレーム素材:カーボン| サイズ:: 47-61 | ブレーキ:ディスク| 注目価格のバイク: Infinito CV Disc Ultegra

長距離を快走できる快適性

カウンターヴェイルテクノロジー採用

やや重い重量

レースもできる快適車両

ビアンキは、このバイクを「エンデュランスレースバイク」と位置づけています。他のレーシングバイクよりもヘッドチューブはやや高く、チェーンステーもやや長く、ホイールベースは若干伸び、直進安定性がかなり向上しています。例えば55サイズのヘッドチューブは72度で、569mmのスタックを持ち、382mmのリーチに相当します。

さらに、同社の振動減衰のためのシステムであるCountervailテクノロジーと、現代的なD型の統合カーボンシートポストを採用し、快適性をさらに向上させています。

Infinitoは最大32mmのタイヤに対応し、リムブレーキとディスクブレーキの両方のバージョンで利用できます。 快適さとグリップ性能に加えて、タイヤを変えることで使用シーンの融通が効くのも嬉しいポイントです。

Via Nirone 7 (ビアニローネ 7)

フレーム素材:アルミ| サイズ:: 47-63cm | ブレーキ:リム| 注目価格のバイク: Via Nirone 7 105

綺麗な形状とカラーリングのアルミフレーム

アルミにしては快適な走行感

重い車体重量

廉価なブレーキが付属

骨がガタガタしない快適なアルミバイク

数少ないビアンキのアルミバイクの1つであるVia Nirone 7(ビアニローネセブン)は、創業者エドアルド・ビアンキが一番最初にBIANCHIを創設した地:イタリア・ミラノのニローネ通り7番街にちなんで名付けられました。

このバイクは、アルミチューブ内から水圧をかけて整形されたトリプルバテッド6061アルミニウムチューブを使用し、ロングライド寄りのアップライドで快適なジオメトリを備えています。 

シートステイとカーボンフォークのブレード内部にケブラー繊維が埋め込まれており、しなりを効かせることで路面への追従性を高めています。また、42cmまでの小さめサイズのフレームも用意されており、シマノソラおよび105コンポーネントが付属しています。このことから、女性にも非常に人気の1台です。 

Bianchiのラインナップ:グラベルロード

Impulso All Road (インプルソ オールロード)

フレーム素材:アルミ| サイズ:: 47-63 | ブレーキ:ディスク| 注目価格のバイク: Impulso Allroad GRX 600

チェレステ以外のカラーリングで差別化:これは非常に美しいペイント

ワイドなタイヤクリアランス

上り坂はかなりきつい重さ

砂利道でもアスファルトでも豪快な走り

今日、多くのドロップハンドルを備えたバイクはグラベルを意識するようになっており、空前のグラベルロードバイクブームです。そんな中このインプルソオールロードはBIANCHIの最高スペックのグラベル向けバイクであることは確かです。

トリプルバッド・ハイドロフォーミング(水圧で整形)されたアルミ合金チューブから作られ、カーボンフォークを備えています。タイヤクリアランスはとてもワイドで、前後共に40mmまでのゴムタイヤが装着可能です。Shimanoの新しいグラベル用パーツ郡であるGRXグループを搭載した高品質なビルドです。

このバイクは荷物を乗せるラックや泥除けを簡単に装着することができ、高い拡張性があります。やや外側に広がったコンパクトなドロップハンドル、グラベルに最適なやや背が高く緩やかなジオメトリを備えており、砂利道から日常使いまでどんな使い方にも応えられる1台です。

Via Nirone 7 Gravel (ビアニローネ 7 グラベル)

フレーム素材:アルミ| サイズ: 47-63cm | ブレーキ:ディスク| 注目価格のバイク: Bianchi Via Nirone 7 Gravel

最近のトレンドをほぼ全て踏襲

パワーロスの少ないフレーム

上り坂では非常に辛い重さ

グラベルを初めるのにローンを組む必要がありません

Via Nirone 7 Gravel (ビアニローネ 7 グラベル)は、その名前から分かる通り、BIANCHIの人気のアルミバイク、ビアニローネ 7を砂利道でも走破できるようにカスタマイズしたモデルです。ジオメトリはインプルソ・オールオードと同等でかなり上体が起きたアップライドなポジションが取れます。

タイヤがワイドになる分ノーマルのビアニローネよりもフレームとフォークがやや重くなり、BIANCHIはホイールとタイヤのグレードを落とすことで販売価格を下げています。そのため、買ったままのパーツで坂道を登るのは苦労するかもしれません。

Bianchiのラインナップ:シクロクロス

Zolder Pro (ゾルダープロ)

フレーム素材:カーボン| サイズ: 48-58cm | ブレーキ:ディスク| 注目価格のバイク: Bianchi Zolder Pro

軽量で高剛性

内部ケーブルで美しい

カウンターヴェイルは利用できない

最新モデルはまだ入手できないかもしれません

先進的で伝統的な美しいレースバイク

2020年の初めに公表された新しいZolder Proは、ついにスルーアクスルと内部ケーブルルーティングを備えることになりました。これは完全な内部ケーブルルーティングを備えた美しいカーボンフレームであり、1xおよび2xドライブトレインの両方に対応します。

完成車のコンポーネントはShimano GRX 2x が付属します。また、最新のディスクブレーキ規格であるフラットマウントブレーキを採用しています。シクロクロスレースではおなじみの、バイクを肩に掛けるためのフラットトップチューブを備え、かなり伝統的なシクロクロスジオメトリを備えています。

2020年最新モデルは、2020年の春からいよいよ入手可能になりそうです。

Bianchiのラインナップ:ビンテージ

L’ Eroica (エロイカ)

フレーム素材:クロモリ| サイズ: 50-63cm | ブレーキ:リム| 注目価格のバイク: Eroica ST 2020 Campognolo

美しく精巧な美術品

BIANCHIの栄光と遺産が感じられる

日常使いをためらいたくなる

一部の人には価値を理解できない可能性があります

コレクターが唸るBIANCHIの栄華が見られる絵画

1919年にイタリアで創業した鉄管メーカーであるCOLUMBUS社製のフレームチューブを使用して作られたこのエロイカは、現代型自転車の黎明期からのBIANCHIの歴史を現世に引き継ぎ、その遺産を誇示しています。 

クイルステム(スレッドステム)から、ダウンチューブのダブルレバーシフター、10スピードカンパニョーログループセット、Ambrosioモントリオールリム(チューブラーまたはクリンチャーが選択可能)、スキンサイドのヴィットリアタイヤまで、すべてクラシック、全てがコレクターを唸らせるビルドです。

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この記事を書いた人
ロード乗りデザイナーSho[ショウ]

自転車大好きなデザイナーで、自転車情報INNERTOPの運営者。平日の昼から千葉県内をロードバイクで爆走していることで知られる。

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