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RIBBLE ULTRA SLR | 過去最速のエアロバイクと話題の英国ブランド

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イギリスのロードバイクブランドRIBBLE(リバル)より、新型のエアロバイクがリリースされました。「ULTRA SLR(ウルトラ SLR)」というこのバイクは、より現実に近い形式での空力ストを行い、それに最適化するという思想のもと設計された「過去最速のロードバイク」です。

この記事では、RIBBLE ULTRA SLRがどのようなバイクなのか、どのように革新的なのか、話題を簡単にまとめていきます。

RIBBLE ULTRA SLR の横位画像 / 画像クレジット: Ribble Cycle
RIBBLE ULTRA SLR の横位画像 / 画像クレジット: Ribble Cycle

Ribble Cycle(リブル?とも読めるが、日本語では”リバルサイクル”との表記が多数)は、イギリスで1897年に創業した自転車屋さん。彼らは近年、中国で製造したカーボンフレームをオリジナルブランド「RIBBLE」として販売しているほか、革新的なE-ロードバイクやE-マウンテンバイクも製造・販売しています。

日本では馴染みのない名前ですが、それもそのはず現在日本に代理店は存在せず、直販サイトからの個人輸入のみで購入することができます。しかしながら、コストパフォーマンスの高いイギリスブランドとして、今後日本でも注目されることは間違いないでしょう。

RIBBLE ULTRA SLR の横位画像 / 画像クレジット: Ribble Cycle
RIBBLE ULTRA SLR の横位画像 / 画像クレジット: Ribble Cycle

RIBBLEによると、今回発表された新型のエアロバイク「Ultra SLR」は「過去最速のロードバイク」であると主張されています。

このバイクの設計段階における風洞テストでは、22mph(約35km/h)及び29mph(約47km/h)の、2種類類のスピードでのテストが行われました。つまり、レースの現場だけでなくアマチュアサイクリストにとっても空力的なバイクを目指して作られているということですね。

RIBBLEによれば、"ボトルを取り付けた方が速い" そうだ / 画像クレジット: Ribble Cycle
RIBBLEによれば、”ボトルを取り付けた方が速い” そうだ / 画像クレジット: Ribble Cycle

また、ライダーが乗った状態やボトルを装着した状態でのテストが行われたほか、0度から20度までの、通常よりも幅広いヨー角で試験が行われました。つまり、このバイクはより現実に則した形で最高のパフォーマンスが生み出されるように設計されています。

RIBBLE ULTRA SLR の風洞実験室の様子 / 画像クレジット: Ribble Cycle
RIBBLE ULTRA SLR の風洞実験室の様子 / 画像クレジット: Ribble Cycle

この考えは既に新しいものではありませんが、風洞テストの部屋からボトルやライダーを排除し、正面からの風のみを考慮すれば、メーカーはより簡単に「より空力的である」データを取得できたでしょうから、それに甘んじず、よりリアルな空力性能を追求したRIBBLEのこだわりに賛辞を送るべきでしょう。

RIBBLE ULTRA SLR は、Endurance SLR より"速い" / 画像クレジット: Ribble Cycle
RIBBLE ULTRA SLR は、Endurance SLR より”速い” / 画像クレジット: Ribble Cycle

RIBBLEによると、この最新のロードバイクは、同社の「Endurance SLR」と比較して、「100kmのライドで約3分短縮できる」としています。

「ULTRA」のフレーム素材のカーボンファイバーにはSLとSLRのふたつのグレードがあります。上位モデルのSLRカーボンは剛性がより高く、フレームはより軽量に仕上がります。フレーム重量は、56サイズで1050g。

カーボン素材のグレードを少し落とした「SL」モデルは、全く同じシルエットと空力特性を持ち、重量は1200g。その差はわずか150gのみです。

ディスクブレーキはフォークに統合されている / 画像クレジット: Ribble Cycle
ディスクブレーキはフォークに統合されている / 画像クレジット: Ribble Cycle

また、ブレーキについては、ULTRAシリーズではディスクブレーキ仕様のみが提供されます。ブレーキマウントがフォークに統合されており、ブレーキがフォークの内側に収まることで空気抵抗を最低限に抑えています。

ウルトラバーの正面画像 / 画像クレジット: Ribble Cycle
ウルトラバーの正面画像 / 画像クレジット: Ribble Cycle

フレームにこだわりがあることには間違いありませんが、RIBBLE ULTRA SLRで最も注目的なトピックは、この革新的なハンドルです。RIBBLEが「Ultra Bar(ウルトラ バー)」と呼ぶこの一体型ハンドルのどこが革新的なのでしょうか?

Ultra Barは3つの特許を申請中ですが、その1つは、バルジ(膨らみ)が設けられた独創的な形状にあります。この膨らみは一見、空気抵抗が増すばかりで良いことが無いのでは?と思うかもしれませんが、RIBBLEによると、ハンドルバーであえて乱気流を発生させることで、空気をライダーの周りと外側へ導くことができるのだそうです。

これによりライダーの脚にかかる空気抵抗が少なくなり、通常の薄く平たいハンドルよりも全体的な乱気流が少なくなります。つまり、ハンドルバー単体での空気抵抗が増える代わりに、ライダーも含めた全体の空気抵抗を下げる、という全く新しい発想のハンドルなのです。

ウルトラバーにはバルジ(膨らみ)が設けられていることがわかる / 画像クレジット: Ribble Cycle
ウルトラバーにはバルジ(膨らみ)が設けられていることがわかる / 画像クレジット: Ribble Cycle

特許申請中の項目の2つ目は、もっと分かりやすい部分にあります。それは、このハンドルバーがバーテープを必要としないことです。RIBBLEは、人間工学に基づいた丸みを帯びた形状と、グリップを助けるためのザラザラした表面に仕上げることで、これを実現させました。

バーテープを排除することで空力的な優位性が得られるとしており、RIBBLEのこの発想は、今後バーテープメーカーを脅かす存在になるかもしれません。ただし、バーテープが無いと、壁などに立てかけるときには注意が必要かもしれません。バーテープによるファッション性が失われるのもマイナスポイントかもしれませんね。

シフターのクランプがハンドルの内側を通り、まるでろう付けされているかのようだ / 画像クレジット: Ribble Cycle
シフターのクランプがハンドルの内側を通り、まるでろう付けされているかのようだ / 画像クレジット: Ribble Cycle

最後の3つ目の特許出願内容は、シフター取付の構造についてです。これほどまでに太く丸みを帯びたバーにどうやってシフターのクランプを取り付けるか?というのは、開発チームにとって非常に悩ましいポイントだったのではないでしょうか。

彼らは、まさに金属の「ろう付け」のようなイメージでシフターを取り付けることに成功しています。実際には、シフター取り付け用のクランプがハンドルバー内部を通過するような構造なのだそうです。

また、この革新的なハンドルバーの幅にも注目したいと思います。一般的にこれらのエアロハンドルバーはサイズ展開が少なく、プロ向けに幅が広く取られることが多いです。しかし、RIBBLE ULTRA SLRに搭載されるUltra Barはブラケット部分が38cm、ドロップ部分は40cmと、下に行くにつれて幅が広がる「フレアタイプ」を採用しています。

フレアタイプのハンドルバーはプロ選手にも用いられており、ブラケットポジションでは幅が狭くなりエアロ効果のアップが期待でき、ドロップポジションでは幅が広がるためバイクの制動力を保持できるというメリットがあります。

また、小さいサイズ向けには36-40cmに広がるタイプや、プロ向けには33-37cmへ広がるタイプも用意されています。プロライダーだけでなくアマチュアライダーにとっても扱いやすいと考えられますから、多くの方にとって喜ばしい設計ではないでしょうか。

残念ながらステム部分の長さには一定の制約があります。幅の広いサイズでは110または130mm、幅の狭いサイズでは80または100mm、プロ向けのモデルで140mmが選択できます。

最後に、ハンドルの重量について言及しておきます。これだけボリュームのある形状ですから重量に期待している人は少ないかと思いますが、RIBBLEによるとこのハンドルバーの重量は450gと記載されています。幅が広いモデルでの重量にはなりますが、軽量からは程遠いでしょう。

RIBBLE ULTRA シリーズはRIBBLEの公式サイトから注文することができ、オリジナルカラーでのペインティングも可能です。

フレームセットの価格は、SLRで約49万円、SLでは約35万円からとなっています。完成車は、SLRのShimano アルテグラ組で約54万円、アルテグラDi2組では約63万円、SRAM ForceAXSでは約69万円、Shimano Dura Ace Di2では約91万円からとなります。

SLグレードであれば、最安構成ではShimano105グレードで約40万円から購入できます。出荷開始日は最速で10月としていますが、申し出に先行予約が始まっています。気になる方はRIBBLEの公式サイトからチェックしてみてはいかがでしょうか。


情報源・画像クレジット/ Ribble Cycles

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