SHIMANO(シマノ)のSPD-SLは、国内シェアNo1のロードバイク向けペダリングシステムです。幅広の踏面による踏み込みの安心感と耐久性の高さが評価されているSPD-SLですが、3種類のクリートで迷っている人も多いかと思います。この記事は、そんな方へのクリート選びのガイドです。
SPD-SLのクリートの種類
SPD-SLのクリートは3種類のフローティング角度から選ぶことができます。赤いクリートはしっかりと固定され、効率良くパワーを伝える剛性重視。青いクリートは適度な遊び(2度)でバランスと効率を両立。黄色いクリートは遊びを6度と広めにとり、初心者や、サイクリングなどライトユーザーに人気です。
参考価格:各 ¥2,250
赤クリート | 青クリート | 黄クリート | |
---|---|---|---|
品番 | SM-SH10 | SM-SH12 | SM-SH11 |
遊び | 0 | 2° | 6° |
購入 | Amazon公式サイト | Amazon公式サイト | Amazon公式サイト |
SPD-SLのクリートの特徴
滑り止め用ラバーチップが備えられており、休憩中にコンビニなどの屋内を歩くには問題ありませんが、かなり出っ張るため長距離の歩行は困難です。
人間の左右の足の長さは微妙に異なる場合が多いですが、それを是正するためのクリートスペーサーもオプションで購入可能です。
価格は各¥2,250。値は張りますが耐久性はそこそこと評価されており、だいぶすり減っても使えます。「偽物」が非常に多く出回っている商品のため、信頼できる販売者から購入するようにしてください。
シマノ クリートセット SM-SH11 SPD-SLクリート セルフアライニングモード イエロー 35498
色の選び方とおすすめは?
赤、青、黄色の順に遊び(フローティング角度)が大きくなりますが、その他の機構は全く同じです。フローティング角度が大きい「黄」では、ペダリング時に足首が左右にぶれていても問題なくペダリングができます。遊びが無く、がっちり固定される「赤」では、ペダルの踏み込みが直接クランクに伝わる感覚を得ることができます。「青」はその中間であり、使用している人も多いバランスモデルです。
初心者へのおすすめは「黄色」
ペダリングで足首がブレることの多い初級者が遊びの全く無い赤色のクリートを使用すると、足首や膝にダメージが発生する可能性があります。
初めてSPD-SLペダルを使用する場合、まずはゆとりがあるクリートを使用してみて、遊びの多さが逆に気になるようであれば「青色」クリートに変更するのもおすすめです。くれぐれも体に負担をかけすぎないように注意してください。
ビンディングに慣れている方は「青」がおすすめ
黄色クリートには6°の遊びがありますが、ビンディングペダルに慣れてくると、「力が抜ける」「うまく力が伝わっていない気がする」というように、その遊びが逆に気になってくる場合があります。
プロのサイクリストのような完璧なペダリングには自身が無いけれど、しっかりした固定力でペダリングを行いたい場合は、「青色」を強くおすすめします。
シマノ クリートセット(1度フローティング/左右ペア/M5×8mm) SM-SH12 Y40B98140
「赤」クリートを選ぶ人の声
主にロードバイクに数年以上乗り続けており、ビンディングペダル歴も長い方におすすめするのが、遊びゼロの「赤」クリートです。なんせ遊びが全くないため、初めは違和感を生じる可能性も大きいですが、しっくり来るペダリングフォームが確立されれば、最大の効率で力をクランクに伝えられる場合があります。
ただし、繰り返しになりますが遊びの無いクリートは膝や足首にダメージを与えてしまう危険があります。いきなり赤クリートを使用するのではなく、初めてであれば黄色、慣れてきたら青、それでも満足できなくなったら赤、というようにステップを踏んでいくことをおすすめします。
シマノ クリートセット SM-SH10 SPD-SLクリート 3549
まとめ
ここまで、SPD-SLペダルのクリートを選ぶガイドをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
ペダリングは、ロードバイクでの走行感覚に大きな影響を与えます。個人的にはロードシューズとペダル、そしてクリートの調整は、妥協したくないポイントの一つです。たかが2千円程度のクリートですが、その選び方によってペダリング効率が変化する可能性があります。
是非、気になったタイプのクリートを実際に試してみて、自分にあったペダリング感覚を掴んでみてください。ビンディングペダルについては他にも記事を執筆しておりますので、関連記事も是非ご覧ください。
コメント