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【ガシロン】V20C-400とV9CP-400の違いは?比較レビューとインプレ

レビュー/インプレ
著者:ロード乗りデザイナSho
著者:ロード乗りデザイナSho

V20C-400 VS V9CP-400!両者の違いと特徴を比較しながら、正直な辛口レビューしていきます!!

かつて有名ライトブランドのOEM生産(他ブランドから請け負い、製品を代理で製造すること)をしていた過去を持ち、高品質な製品に定評がある、自転車ライト専門ブランド、「GACIRON(ガシロン)」。

その高い生産力と、創業者の「高品質のライトを安く多くの人に提供したい」という信念のもと、コストパフォーマンスの高い製品と安心のカスタマーサポートが多くの自転車乗りの心を掴み始めています。

GACIRON(ガシロン)のロゴ
GACIRON(ガシロン)のロゴ

2019年には日本での正規サポートを開始、2021年には国内上陸2周年として大規模なセールを行うなどして、国内でも着実に認知を広めています。

そんなGACIRON(ガシロン)から、2021年6月7日、新しく400ルーメンの明るさを持つフロントライトが発売されました。それが、「V20C-400」です。

ガシロンの400ルーメンのライトといえば、これまで同社の人気製品として多くのスポーツバイク初心者に受け入れられてきた人気のフロントライト、「V9CP-400」があります。

どちらとも最大400ルーメンの明るさを持ち、本体サイズや見た目、価格も大きな差があるわけではありません。では、V20C-400の存在意義はどのようなところにあるのでしょうか?

この記事では、ガシロンから新しく登場した400ルーメンのフロントライト「V20C-400」と、同じく400ルーメンで、既存ラインアップの人気製品「V9C-400」とを比較しながら、両者それぞれの特徴を解明していきます。

今回比較レビューを行うV9CP-400(左)とV20C-400(右)
今回比較レビューを行うV9CP-400(左)とV20C-400(右)

ガシロンの400ルーメンのフロントライトが欲しいけどどっちを買えばいいかな…と迷うあなたの手助けとなれば幸いです。

V20C-400のスペック

GACIRON V20C-400

まずは、V20C-400の基本スペックをさらっと確認しておきましょう。V20C-400は、日本では2021年春から発売が開始されるフロントライトで、大きな特徴としては筐体に軽量なエンジニアリングプラスチックを使用していること、そして発光部の正面の形が新設計となり、ライトを上下逆さにしても同じ配光が得られるようになっていることです。

明るさと点灯モード

V20C-400は最大400ルーメンの明るさを持ちます。点灯モードは4種類を切替可能で、それぞれのランタイムは以下の通りです。

モード明るさランタイム
HIGH400ルーメン約2時間
MIDDLE200ルーメン約3.5時間
LOW100ルーメン約7時間
FLASH100ルーメン(点滅)約24時間

FLASHモードは100ルーメンの明るさを持っており、日中や夕方などでの安全保持のために使用することも可能です。(パッケージには「Day Flash」との記載もあります)

バッテリーの持ちと容量

V20C-400のバッテリー持ちに関しては上記の通り、最大の400ルーメンでは約2時間200ルーメンで3.5時間100ルーメンで7時間となっています。同クラスの一般的なフロントライトと比較すると、標準的・もしくはやや短めにも感じるランタイムです。

バッテリー容量は2200mAhで、他のライトと同様にリチウムイオン電池が使用されています。充電は本体下面のMicro USB端子から行い、満充電までにかかる時間については記載がありませんでした。

配光の設計

V20C-400では、上下対称の配光設計が採用されています。これにより、アウトフロントブラケットを使用してハンドルの下部にライトを吊り下げるような形で使用する際にも最適な明るさを得やすくなっているということです。

防水性能

V20C-400の防水性能は「IPX4」と記載されており、水の飛沫を受けても問題ないことを表しています。※防水規格について詳しくはこちら。簡単に言うと、激しい豪雨を除けば雨の中で使用しても問題が無い、ということですね。

価格

V20C-400のの価格は¥3,850(税込)です。

400ルーメンの自転車用ライトの中では非常にお安い価格設定で、Gaciron Japanの正規品には1年間の製品保証が付帯します。現在、この製品はGaciron公式ショップから購入可能です。

ロード乗りデザイナ
ロード乗りデザイナ

今や、ここまで高クオリティのライトがこの価格で買えるんですね…。いい時代だ。

V20C-400とV9CP-400の違い

V20C-400(左)とV9CP-400(右)のパッケージ比較画像
V20C-400(左)とV9CP-400(右)のパッケージ比較画像

ここからは、V20C-400とC9CP-400を実際に比較して見ていきます。

まず、両者はパッケージのデザインが異なります。これまでのガシロンといえばV9CP-400(右)のような真っ赤なブランドカラーのパッケージが主流でした。しかし、今回登場したV20C-400(左)では落ち着いたブラウンの地にゴールドの文字のパッケージが採用されました。

これまで以上にベーシックなイメージ・かつ高級感を感じます。今年、日本法人ができて2周年となったガシロン。これまでは「高品質/ハイ・コストパフォーマンス」で話題となってきた同ブランドですが、今後は「ベーシック/高級感」という方向へ進んでいくのでしょうか…?

ロード乗りデザイナ
ロード乗りデザイナ

それはさておき、本体デザインについても見ていきましょう。

デザインの違い

本体のデザインに関して、よく見ると違う部分が結構あります。

まずは素材。V20C-400では筐体のメイン素材がプラスチックになりました。これにより軽量化を狙っているようです。V9C-400のアルミ素材の方が、触った時のひんやり感や質感などの面で高級感はありますね。好みの分かれる所だと思います。

サイズの違い

サイズに関しては、今回登場したV20C-400の方がやや大きくなります。

V20C-400:99×35×31mm
V9CP-400:97×34×28mm

パッと見た感じほとんど同じに見えますが、横に置いてみると違いが分かりますね。

重量の違い

サイズでは大きいV20C-400ですが、重量は99gと、V9CP-400と比べて23g軽くなっています。

V20C-400:99g
V9CP-400:122g

両者の差:23gですが、持った時に確かに差を感じることができます。しかしながら、この重量が自転車のハンドリングやパフォーマンスに与える影響は誤差の範囲だと思います。

バッテリー容量の差

同じ400ルーメンのライトですが、実はバッテリー容量が少しだけ違います。筐体が少し大きいV20C-400の方が大容量だと思いますよね?いえ、その逆です。

V20C-400:2200mAh
V9CP-400:2500mAh

上記のように、V9CP-400の方が約12%バッテリー容量が多い計算になります。また、バッテリーの持続時間に関してもV9CP-400の方が長くなっています。

モードV20C-400V9CP-400
HIGH(400lm)2時間2.5時間
MIDDLE(200lm)3.5時間4.5時間
LOW(100lm)7時間8.4時間
FLASH24時間7.5時間

「FLASHモード」に関しては発光する明るさや点滅の頻度などが異なるため、あまり比較の参考にはならないかもしれません。「最大24時間」というように言えば一見V20C-400の方がバッテリー持ちが良いように聞こえるかもしれませんが、実態は異なるので注意が必要ですね。

配光の違い

V20C-400のスペックの項目でも簡単にご説明しましたが、V20C-400は従来のガシロンのライトとは異なり、上下対称の光が照射される設計になりました。これにより、アウトフロントブラケット等を使用してライトを吊り下げて使用する際にも最適な明るさを得やすくなっています。

実際に光を比べてみたところ、配光の差はかなり小さいものでした。しかしながら、正面の形が上下対称なので、逆さで使用した時の見た目の違和感が軽減されています。(※V9CP-400にはライト上部に上側への光をカットするフェンダーが付いているため。)

V20C-400をアウトフロントブラケット下部に装着した写真
V20C-400をアウトフロントブラケット下部に装着した写真
ロード乗りデザイナ
ロード乗りデザイナ

上記の写真のような逆さに取り付けての運用を考えている場合は、V20C-400の方がスマートに見えますね。

その他の違い

価格

両者は価格も異なり、V20C-400が3,850円(税込)、V9CP-400は4,000円(税込)です。

どちらとも、AmazonやGaciron直販サイトなどで送料無料で購入することができます。

筐体がプラスチック製になったこと、そしてバッテリー容量が若干サイズダウンしたことが理由だと思いますが、どちらにおいても、このクラスのフロントライトが4000円以内で購入できるというのは非常にお値打ちです。

充電端子部分のカバー

細かな差ですが、充電端子をカバーするゴムの形状と、カバーの開き方が違います。具体的には、V20C-400(左)ではUSB端子が奥まった位置にあり、コードを挿した際の隙間が少なくなっています。

これは、ガシロンの別売りの有線リモコンを使用した際の防水性能に関係してくると思います。それと、地味にUSB端子の挿す向きも逆になっていますね。何かしらの意図があって刷新したのか…?そこに関しては分かりません。

それぞれのライトはどのような人におすすめか

最後に、今あなたが買うべきライトはV20C-400か、C9C400か?について言及していきます。

V20C-400が向いている人

軽さオタク

V20C-400は、より軽量なフロントライトが欲しい方におすすめできます。筐体がプラスチックになるため見た目の高級感では劣りますが、ハンドルをカーボンにして数十グラム削るような方にとっては、この23gは無視できないものでしょう。

アウトフロントブラケットなどでの使用

正面の形状が上下対称となっているため、このように逆さに取り付ける場合にもおすすめできます。この際、電源ボタンが下向きになってしまい操作しにくい面もありますが、ガシロンの別売りの有線リモコンを使用することで手元で操作できるうようになりますよ。


Gaciron (ガシロン) R01JP ガシロンライト用リモコン 手元でライト操作

V9CP-400が向いている人

「V20C-400が向いている人」で紹介した以外の方は、基本的にこちらのV9CP-400を購入するのがおすすめです。決め手はやはり「バッテリー容量」そして「見た目の高級感」ですね。アルミ製でコンパクトな形状ながら、バッテリー持続時間が長いという点は明らかなアドバンテージになります。

最後の一行

ここまで、ガシロンから新登場した400ルーメンのフロントライト「V20C-400」と従来からラインナップされている400ルーメンのフロントライト「V9CP-400」を比較しながらレビュー/インプレをお送りしてきました。

どちらのライトも高品質でコストパフォーマンスに優れています。さらに、国内正規品には一年間の製品保証がついており、期間中の不良に対しては安心のサポート(無償修理/交換など)が受けられます。Gaciron Japanによると、これらのサポートは送料等もすべて無料で、通常数日でスピーディーに対応しているそうです。

ラインナップが増え、「どのモデルがいいんだろう?」と迷ったり、分かりづらい部分もありますが、個人的に気に入って使い続けているライトブランドです。まだ使ったことの無い方も、是非一度試してみてはいかがでしょうか?

Gaciron公式ストアはこちら

また、今回ご紹介したV20C-400と同時に発売される、フロントライトとリアライトが一体になった製品「V20C-600」と、ヘルメット用のライトマウント「H09P」についても実機レビューを行っています。こちらをクリック して、是非ご覧になってみてくださいね。

それでは!

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