皆さん、自転車乗りなら、自転車保険 (自転車損害賠償責任保険)には、
もちろん加入しているよね…?
えっ!まだ? なんだかんだ入っていなかった?
まずいです…それは。
この記事を読むと、なぜ自転車保険が必須なのか、そして、ロードバイクやクロスバイク乗りも含めた全ての自転車乗りに本当におすすめできる自転車保険を厳選してご紹介していきます。
自転車保険(損害賠償責任保険)とは?
自転車、特にロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクに
乗っているあなたなら、必ず加入しているであろう「自転車保険(自転車損害賠償責任保険)」。
この記事では、「自転車保険はなぜ必要?」「自転車特約って何?」
などの今更聞けない話題から、
自転車保険の入り方と注意点をお伝えし、最後に
「おすすめの自転車保険プラン」を3つ紹介します。
自転車事故による重大なリスク3つ
1,他人に怪我をさせる
一番怖いのが「他人を怪我させる」ことではないでしょうか。
これが指し示すことは… つまり!
莫大な「賠償金」のリスクです。過去に起きた実際のケースでは、
自転車で人を轢いてしまい、自転車に乗っていた人に9500万円の損害賠償命令が出た場合も。
9500万ですよ。そんな額…払えませんわ!
こんなとき、自転車保険に入っていなかったら、自分の人生の一生を棒に振るようなことも起きかねません。
2,自分が怪我をする
「痛い…」自転車は車と違って、体を守ってくれません。
唯一の安全装置がヘルメットくらいのものです。
落車や追突などの事故を起こしてしまったら、つらい怪我を負ってしまうことが容易に想像できます。
そして一番怖いのが…!
「治療費」です。MRI,ギプス,入院費,薬,その他様々な面で、
数万円から数十万円の大きな額のお金がかかります。
救急車で運ばれても、全ての医療費はもちろん実費。
(健康保険は効くかもしれませんが)
また、怪我によって仕事ができなくなってしまった場合、その間の生活費や
ものを壊してしまう
自分でコケで自分だけ怪我をするなら、それはまだ
不幸中の幸いと言えるのかもしれません。
車や自転車、建物などを事故で壊してしまった場合、
それに対する責任が生まれます。
自転車の故障
もちろん自分の自転車も心配でしょう。ロードバイクなら、
クラックすれば、数十万円の高級カーボンバイクが一瞬で炭素のゴミに。
家から40キロ先で事故してしまったなら、
帰宅するのさえも非常に困難です。
事故の際にかかる費用を保障するのが保険
事故時にふりそそぐ災難は最小限にしたい
事故を起こしてしまって、もしくは事故に巻き込まれてしまったら。
日常は遠ざかり、憂鬱に。
それなのに…!
さらに刑事責任・民事責任・賠償金・相手との示談交渉…
もう嫌!
そうなる前に。自転車保険に入っていれば、
もしもの時にも安心、そして、いつもが少し安心になります。
自転車保険を義務にしている自治体も
2022年現在、自転車保険への加入が
義務付けられている都道府県は下記の通り。
令和3年
となっています。都道府県ではなく、市町村の自治体毎に
設定している自治体もあるようです。
さらに、「義務」ではないが、「努力義務」というように記載されている都道府県も増えてきました。
これは地方自治体よりも国が一元化して管理
したほうが良い問題のような気がしますが…
義務になっている地域は、全国的にはまだ半分もいっていないんですね。でも、全体的な流れでいうと「義務化」をする都道府県は今後も増えていくと思います。
出展:国土交通省
ロードサービス付きの保険も
ロードサービスとは?
事故や故障で、自転車が完全に逝ったわ…
そんな時に!
「ロードサービス」が利用できれば、
スタッフが駆けつけてきてくれて、自転車店や自宅など、
希望の場所まで自転車を搬送してくれます。
自転車をおいて家に帰れない!そんな時に助かる!
これはリアルな体験談なのですが、深夜22時ごろに
数人のグループでロードバイクで走っており、落車。
腕と手首を骨折(後ほど判明)し、自転車は小傷で済んだものの
人間の方が、漕げる状況ではなくなってしまいました。
どうすれば…!
深夜で、さらに出先だったので家族も呼べす、
タクシーには自転車は乗らないし。
そして…!
深夜の中、とある友人が数十キロ先から
車で駆けつけてくれました。「ありがどお”!」
あぁ、あの時彼がもし寝ていたら…。
ロードサービスがあったなら…。
自転車保険はなぜ必要?
5分45秒に一軒起きている自転車事故
※警察庁「平成29年の交通事故の発生状況」および「平成29年における交通死亡事故の特徴について」より。
こりゃ、他人事と捉えるには無理があるな…。
9,500万円超の高額賠償も
ケース1,9,521万円
( 神戸地方裁判所、平成25(2013)年7月4日判決)
ケース2,9,266万円
(東京地方裁判所、平成20(2008)年6月5日判決)
ケース3,6,779万円
(東京地方裁判所、平成15(2003)年9月30日判決)
自転車には強制保険が無い
自動車の強制保険がある意味
交通事故被害者の救済を目的として、原動機付自転車を含む
すべての自動車には「自賠責保険」への加入が義務付けられています。
つまり!
自賠責保険に加入していない自動車を公道などで
運転してはならないということです。
それほどに、保険への加入が大事だ、ということです。
被害者がしっかり保障を受けられるように
自動車保険に加入して自動車を運転している人はまだ少なかった時代。
交通事故の被害者が何の補償も受けられずに困窮するという事態が多発し、
それを改善するために加入が強制されたのだとか。
そして今…!
自転車で過去の自動車と同じ状況が起きています。
加害者に莫大な賠償金が言い渡され、保険に加入していなかった
加害者は賠償金を払えません。加害者への保証が十分にできないことも。
そして、被害者のみならず加害者自身の一生も
棒に振ってしまう、二重の悲劇が生まれているのです。
任意だけど、入っておかないと怖い
先程紹介しました通り、自転車の保険は、
加入が強制されている自治体と無規定の自治体が混在しています。
自転車乗りなら「必ず」加入するべき自転車保険。
…入り方がわからん!
という方も多いことでしょう。自転車保険への入り方は、後ほど説明しています。
生命保険・医療保険・傷害保険では、相手への賠償までは保障してくれない
傷害保険に入っているから自転車で怪我しても大丈夫!
という方がいるかもしれません。傷害保険・医療保険では、
自分が怪我をしたことの医療費は保証してくれます。
だがしかし!
加害者になってしまった場合、相手に払う
賠償金・違約金などは、基本的に保障してくれません。
なので、このあと出てくる「個人賠償特約」を
追加で契約する必要があるんです。
自転車保険にはどうやって入る?
自転車保険に入るべきなのはわかった。
次は、自転車保険に入る3つの方法を紹介していきます。
始めの2つは、既に契約している保険に「特約」という形で
自転車保険をプラスする方法です。
自分にあった方法を選んでみてください。
1,医療・傷害保険の個人賠償特約を結ぶ
通常の医療・傷害保険だけではだだめなの?
先程詳しく説明しました通り、通常の保険では
自分自身の怪我や治療に対する保障しか受けられず、保障が足りません。
個人賠償特約とは?
通常の保険料に追加で掛け金を払うことで、
自分が加害者として負う賠償責任を保険で保証してくれます。
2,自動車保険の自転車特約を結ぶ
自転車特約とは?
自動車保険に追加で掛け金を払うことで、
自転車事故も保証してくれます。
追加掛け金がなくても含まれている場合もあるので、
チェックしてみてください。
自転車特約を追加できる自動車保険
3,自転車向け保険を利用する
自転車をメインに乗る人におすすめ。
自転車に乗っている時に起きた事故に
関する損を保証してくれる保険です。
自転車のロードサービスなど、特約には無いサービスも。
自転車乗りのために最適化された保険です。
現状では種類はそんなに多くない
自転車向けの保険サービスは、現状あまり多くありません。
現在では、損保ジャパン日本興亜や楽天保険などが参入しています。
需要は大きいはずなのにサービスが増えて来ないのが不思議ですね。
どの方法が良いの?
どれにすればいいか分からない…!
…という方は、シンプルに三番目の
「自転車向け保険」への加入をおすすめします。
特約のある保険は限られており、窓口での相談が必要な場合もあるからです。
また、自転車向け保険ならではの「ロードサービス」なども受けられますよ。
自転車保険サービスベスト3
日本ではまだ数が少ない自転車保険サービスの中ですが、
おすすめ(安心)のサービスを3つ!紹介します。
公式サイト・リンクを貼り付けておきますので、
公式ページを見て比べてみて下さい。
1,全日本交通安全協会・損保ジャパン日本興亜「サイクル安心保険」
交通安全協会が提唱!
2,楽天損保「サイクルアシスト」
わかりやすい自転車保険!
3,au損保「自転車向け保険 Bycle」
お手頃価格で手厚く保障!
ロードサービス専門の自転車保険も!
自転車特約と相性抜群
傷害保険や医療保険、自動車保険などの個人賠償特約で
自転車をカバーしても、自転車のロードサービスは付かないことが多いです。
そこで…!
ロードサービスだけを年会費3,400円(税込)で追加できる
サービスがあります。それがCycle Call(サイクルコール)です。
月額換算で約280円。年間四回まで、どこに居ても
Call(電話)すれば駆けつけてきてくれます。
追加で契約しておくと心強いですね。
自転車保険は盗難の保証もしてくれる?
通常の自転車保険では、事故による損害に対する保証がメイン。
そのため、盗難されてしまった時に自転車保険では
保証してくれません。
そんな時のために、自転車車両保険というものも存在しています。
購入してから3ヶ月以内でないと入れないなどの制限はあるのですが、
盗難や事故によってあなたの自転車が損傷してしまった場合に、
その修理費用や買い替え費用を保証してくれます。
通常の保険だと自転車本体の損傷は保証してくれないのか。
カーボンロードのクラックが心配だったりするので需要は大きそうだ
まとめ
ここまで、自転車保険とは?というところから、
自転車保険の重要性、保険の入り方などお伝えしてきました。
職業で自転車を使われる方や、通勤通学で乗られる方、
そして週末ライダーのあなたは「必ず」入るべき自転車保険。
どうしても事故を起こしてからしか重要性に気づけない「保険」ですが、
私は落車して痛い目にあい、自転車保険の大切さに気が付きました。
あなたも是非、そのようなことになる前に、備えを…。
そして!
日々の楽しい自転車ライフを!
コメント
みなさんはどの自転車保険に入ってますか?