【事実】この記事を書いた1年後、
中華カーボンをさらに買い増ししたほど
おすすめできます。
いきなり質問ですが、
「ロードバイク初心者がパーツ交換で
最も大きな効果を得られるパーツとは、なんでしょうか?」
それが、ホイールです。(諸説ありますが)
通常、完成車でロードバイクを購入すると、最初は安価で非常に重いホイールが付属していることが多く、これらを総称して「鉄下駄ホイール」とも呼ばれれいます。
メーカー側の視点でいうと、可能な限り安いホイールをセットにして販売することで、完成車の販売価格を安くして、自転車の価格を安く見せているんですね。
そのため、ロードバイク完成車を買ったままの状態からまずホイールをアップグレードすると、そのロードバイクの乗り心地は格段に変化するんです。
鉄下駄ホイールから、軽くて空力に優れたカーボンホイールに交換したいなあ…
と思っているあなたは、「どれお買おう?」悩み、なかなか購入まで踏み切れず、いつまでも足踏みをしているのではないでしょうか?
なんせ、ホイールは高い。
ホイールは、気軽に交換できるパーツではありません。軽くて良いホイールに交換するとなると、一般的には 最低でも10万円以上のお金が吹き飛ぶことになるからです。
いつかは軽いホイールに変えたいけど、なかなか一歩が踏み出せない…
と、今までずっと後回しにしていきた方も多いのでは?
そこで、当記事でおすすめしているのが「中華カーボンホイール」という存在です。
この記事では、私が中国の通販サイト「Aliexpress(アリ・エクスプレス)」を経由して、中華カーボンホイールを購入した全ての経験をあなたに伝えます。
また、そこから現在に至るまで中華カーボンホイールを使ってきた経験も含め、総合的にあなたの中華カーボンホイールの検討を後押しします。
初めて中華カーボンホイールを購入する際に徹底的に調べた情報と、使用し始めてから数年に渡る長期間のレビュー。オーダー方法から、注文時に失敗しないための方法、気になるダウンヒルでのインプレッション…(e.t.c.)
など、中華カーボンホイールの購入の際に検討するべき全てのことをお伝えします。
かくいう私も、鉄下駄ユーザーでした
元々鉄下駄ユーザーだった
鉄下駄ホイールは一種の修行である
今となっては2本目の中華カーボンホイールを買い増して、軽量なカーボンホイールでサイクリングを楽しんでいる私ですが、それ以前の約2年の間、重い鉄下駄ホイールを履き続けてきました。
「SHIMANO RS010」というホイール。
=ザ・鉄下駄です。
20万円〜30万円程度のロードバイク完成車を買うと、高確率で付属してくるのがこの鉄下駄ホイールです。重量約1900gと、ロードバイク用のホイールとしては最重量級。
とにかく重いのです。重量も、漕ぎ出しも…!
まさに「修行」のような日々でした。
そろそろ…鉄下駄を脱却したい!
山岳コースを走る機会も増えてきたので、「いい加減 鉄下駄を脱却したい!」と常々思っていました。しかし、うん十万円もするボラさん(カンパのBORA)なんて、日常使いには怖くて使えない。
お手軽で軽いホイールを調べに調べ、検討を重ねた結果…
中華カーボンホイール
に手を出すことに…!!
でも、購入するのが不安で不安で…
あなたも、どこかしら同じような経緯でこのサイトをご覧頂いているのではないでしょうか。
私が購入を検討していた当初は、中華カーボンに対する評価やインプレッションが非常に少なく、購入するのが非常に不安でした。でも、安心してください。そんなあなたのためにこの記事を書きました。
中華カーボンホイールとは?
まず、「そもそも中華カーボンって何?」という方のために簡単に紹介しておきます。
中国で生産されるノーブランドの製品
中華カーボンホイールとは、主に中国の通販サイトで売られている、安価なノーブランドのカーボンホイールのことです。カンパニョーロやマヴィックなどのブランド品とは比較にならない安価な価格でカーボンホイールが購入できることで知られています。
中華カーボンの評判はすこぶる悪かった
賛否両論!怖くて手を出せない!
それも無理はありません。中華カーボンホイールには賛否両論、様々な意見があるからです。ブランド品と比べて圧倒的に安いというメリットがある反面、悪い噂もちらほら囁かれます。
SNS上では中華カーボンが非難されることも
例えば、TwitterなどのSNS上では「なんとなく」悪いイメージがある中華カーボンをやたらと叩く人が一定数いることは間違いありません。使った経験が無いのに、容赦はありません。それはなぜでしょうか?
確かにハズレ品も少なからずある(らしい)
最近では都市伝説レベルの噂のようですが、中国がまだ「発展途上国」と言われていた時代、「中国製のカーボンリムが、ブレーキング中に高温になり、溶けてしまった」という事例が、少なからず確認されていたそうです。
不安になるけど…実際のところはよくわからなかった
確かに、ホイールはシートポストなどと比べると構造が複雑です。乗り心地への影響が大きいパーツなので「大丈夫か?」と心配になり、購入前は非常に不安でした…。いくら調べても実際のところはよくわからなかったんですね。
しかし、「人柱」のつもりで、失敗してもいいと思い購入してみた中華カーボンホイールは、予想を反して以外な結果を生むことになります。
現在は中華カーボンの質は上がっている
私はこれまでに、ホイール以外にも、中華カーボンのパーツを色々試してきました。例えば、中華カーボンの「シートポスト」「ハンドル」「ステム」「サドル」などです。
実際に試して感じた「質の向上」
例えば、カーボン製のシートポストやサドルを中国のショップから購入して使用してみたとき。注文した当初はダメ元で購入しましたが、そのどれもが、思った以上に高品質で驚きました。
有名ブランドのカーボン製品のほとんどが中国製
考えてみれば、現在、有名ブランドのロードバイクフレームやパーツの大部分は、中国or台湾で生産されています。近年の中国の生産工場は、以前より人件費も上がっている影響もあり、製品の精度や品質管理も向上していると考えられます。
中華カーボンに対する興味は抑えられない
このような経験から、ホイールも試しに購入してみようかな…と思うようになりました。
先程お伝えしたように、ハズレ品を引いてしまう可能性も少なからずあることは心に留めておきつつ、当時の私は中華カーボンホイールに対する興味を抑えることができませんでした。
「人柱になってやろうじゃないか」そう決意して、購入方法を調べていくことになります。
中華カーボンホイールはAliexpress(アリエクスプレス)で買おう
Aliexpressは中国版のアマゾン
Aliexpress(アリエクスプレス)は、中国の通信販売大手アリババグループが運営している巨大な通販サイトで、Amazonの中国版のようなものです。なぜアリエクスプレスで買うのがおすすめかと言うと…
Aliexpressが一番安いからここで買おう
アリエクスプレスで買うべき理由。一言で言えば「安いから」に尽きます。
ちなみに、日本のAmazonやメルカリで販売されている”ノーブランドのカーボンホイール”は、大抵がアリエクスプレス等から輸入されたものの転売だと考えています。
(例)以下の商品はおそらくAliexpressからの転売
例えば、以下のような商品です。
Amazonでこれらの商品を見つけたら、「おっ、転売してんな〜…」と考えてみてください。
これが、Amazonなどでノーブランドのホイールを買って欲しくない理由です。
現在、約2,000円分のクーポン配布中
今、Aliexpressで新しくアカウント登録すると、19ドル(約2066円分)のクーポンがプレゼントされるキャンペーン中です。
もし、まだ登録していないなら、以下のリンクからキャンペーンを見てみて下さい。
“Let’s shop together on AliExpress with new user coupons
Your US $19 in coupons are here!”
https://a.aliexpress.com/LAtFqhNA
↑上のリンクからアカウント登録をして、19ドル(約2066円)を受け取りましょう。
アリエクスプレスで購入時の注意点
アリエクスプレスはマーケットプレイス制になっていて、私たち購入者は、アリエクスプレスの運営から商品を買うのではなく、アリエクスプレスに出品しているそれぞれの販売者(セーラー)から購入します。
販売者の評価を見極めよう
アリエクスプレスには、カーボンホイールを販売している業者が無数に存在しています。その中でも今回は、最も受注数が多く、レビューと高評価が多い「Green bike store」というセーラーから購入することにしました。
商品説明が魅力的だったとしても、評価があまり良くないショップや、そもそも評価の数がまだ少ないショップを選ぶと、注文しても応答が遅かったり、間違った商品が送られてしまう可能性があります。
ホイールのカスタマイズ注文は英語で
アリエクスプレスでは、販売ショップの人(基本的に中国人)と、商品についてチャットで会話することができます。基本的にやりとりは英語で行われます。
今回は、ホイールの表面の模様を無地に変更したかったので、グーグル翻訳を使用して、なんとか英語でやり取りをしてみました。これでも十分伝わります。
以下は、私が中華カーボンホイールを購入する際に、出品者と英語で行ったやりとりの一部です。
やり取りを日本語に訳すとこんな感じ
「ハロー! G3組み、3Kマット仕上げ、ロゴ無し出来る?」(英語)
とメッセージ。すると20分後くらいに、アプリに通知が来たので確認すると、出品者のマイク(仮称)から返信が来ていました。
「連絡どうも!いいよ。あんたのためにカスタマイズするよ!」(英語)
多分こんな感じでした(笑)
カスタマイズできるか、気軽に聞いてみよう
ホイールの出品者によってカスタマイズできる範囲は異なりますが、
・スポークの組み方
・カーボンの織り方
・リムの模様(デカール)
・ハブの種類
など、わりと細かくカスタムできる可能性があります。多少面倒にはなりますが、頑張って英語でカスタマイズ希望のメセージを送ってみてください。
カスタマイズ方法については、以下の記事でも詳しく解説していますよ。
それから 約 二週間後…
中華カーボンホイール、農林水産省。
中華カーボンホイールのインプレッション!
注文してから2週間足らずで、中華カーボンホイールらしき大きな荷物が家に届いていました。ここからは、中華カーボンホイールのファーストインプレッションをお送りします!
開封!中身は大丈夫?
今回購入した中華カーボンホイールの価格は、35,034円(関税なし・送料込み)でした。
思ったよりも早い!2週間以内に到着
カスタムオーダーを行ったので、もっと時間がかかると思っていたのですが、二週間足らずで到着。思ったよりも早く納品できて嬉しい驚きです。
※配送にかかる時間はショップや注文時期によっても変動するので参考程度に。
中華製品を注文すると、「あれ、まだ届かないな…。」と心配になりますが、最低でも2,3週間はかかるものと思って、気長に待つのが吉ですね。
ダンボールをテープで補強?!
中華カーボンホイールの梱包は上の画像の通り、何のロゴのないただのダンボール箱が、透明なテープで補強されていただけでした。
「中身大丈夫かよ!?」と思いましたが、箱に外傷は無かったので、とりあえず一安心…(笑)
箱を開けるとホイールが直接入っていた
箱を開封してみると、白いビニールの袋に入ったホイールがそのまま出てきました。コストカットのためか、通常のブランド品のホイールのように、二重箱構造にはなっていませんね。
傷のチェック!リムに傷は無いか?
袋の中から中華カーボンホイールを出してみました。ロゴのない漆黒のカーボンリム。カスタマイズした甲斐がありました。リムに傷がないことを念入りに確認した後、安堵の表情を浮かべます。
付属品!最低限のモノのみ
とてもシンプルで最低限の付属品
バルブエクステンダーが付いていたのは嬉しい点でしたが…
急いで買い足した安定のバルブエクステンダー
毎回購入しているのが、パナレーサーの中継ぎ式バルブエクステンダー。今回はリムハイト38mmのホイールなので、20mm延長できるものを購入。おすすめの製品になります。
Amazon価格は約1,400円です。
オーダー内容を確認
今回注文した中華カーボンホイールの価格は、35,034円(関税なし・送料込み)です。
スポークの組み方などをカスタマイズしているので、まずは、どんな内容でオーダーしたのかをお伝えしましょう。
リムハイト:フロント/リア共に38mmハイト
50mmなどのディープリムホイールの方が見た目が格好良く人気が高いですが、今回は「セミディープ」と言われる38mmハイトを選択しました。
ディープリムにも惹かれましたが、今回は軽さを重視で組んでいます。
余談ですが、ディープリムホイールでエアロ効果を実感出来るのは 30~40Km/hで巡航する豪脚の持ち主のみです。しかし、私みたいな貧脚だとしても見た目重視で50mmを選ぶのも悪くないですよね。むしろ、そんなあなたの背中を押します(笑)
スポーク:スチールスポークG3組み
カスタムしないと通常はラジアル組みで送られてきますが、「G3組みもOK!」とあらかじめショップの人から確認を貰ったので、G3組みに変更してみました。
G3組みとは、主にカンパニョーロが採用しているスポークの組み方です。本数が通常よりも少なくな理、左右が非対称になります。
スポークが少ないので、耐久性は若干心配です。体重が重い方やホイールの剛性を重視したい方は避けたほうが良いでしょう。(耐久性度返しで格好よさを追求した結果だから、くよくよしない!)
リムタイプ:チューブラー
最近使用者が減っている「チューブラータイプ」をあえて選んだ理由は、クリンチャーよりもリムの構造がシンプルで丈夫だからです。
カーボンホイールでダウンヒルをすると、ブレーキング中に摩擦でリムが熱くなります。
流石に溶けることは無いでしょうが、構造が複雑なクリンチャータイプよりも、チューブラーの方がブレーキング中に安心できるのではないか…?と考えました。実際には微々たる差だとは思いますが(笑)
リム仕上げ:3kマット・バサルトブレーキ加工
「バサルト」とは玄武岩(basalt)のことで、岩石の成分をブレーキ制動面に練り込むことで、耐熱・耐摩耗性を向上させ、ブレーキ性能の安定化を図るための工夫です。
安価な中華カーボンでもこの機能が付いているというのは意外であり、少し安心感が持てます。
鉄下駄ホイールから1キロ以上の軽量化?!
元々の鉄下駄ホイールが約1900g。届いた中華カーボンホイールは、前後セットで1350g。
つまり、ホイール前後セットで550g以上の劇的な軽量化に成功!今回は、クリンチャーよりもかなり軽量なチューブラータイヤなので、タイヤも含めると、恐ろしいほど軽くなるぞ…!
ホイールの軽量化+タイヤがクリンチャーからチューブラーに変わったことで、合計1キロの軽量化を果たすことができました。1キロ…! これはとても恐ろしい数字です。
フロントホイールの重量
リアホイールの重量
中華カーボンホイールの表面仕上げ
届いた中華カーボンホイールの、リム表面の仕上げを接写で確認していきます。
定番の軽量ハブ、Powerway R13 (前後で9000円程度のハブ)
ブレーキ面のバサルト加工(滑り止め加工)がされている
リム幅23mmのチューブラーリム。加工はかなりきれいだ
品質チェック済みシールと管理バーコードが貼られていた
見た感じはとても良さそうだが…?
製品を見る限り、傷も、振れもなく、品質はしっかりしているように見えます。耐久性や乗り心地などは実際に乗ってみないと分からので、詳しいインプレッションはその後でお伝えします。
(2018/12/20追記)
ここからは追記記事。あれから2ヶ月の月日が経ち…!
数ヶ月乗ったインプレッション!
実際にそれから数ヶ月間、平地や山岳コースまで、中華カーボンホイールでガシガシ乗り続けました。長期間中華カーボンに乗ってみて感じた乗り心地や耐久性についてお伝えします。
結論から言うと、素晴らしい。
はい!タイトル回収しました。
素晴らしいと言っても、完璧な訳ではないし、全ての人におすすめできるものではありません。価格を考慮しなければ、もっと良いホイールはいくらでも存在します。
では、何が素晴らしいのか…?
素晴らしいのは、コストパフォーマンス
それは、なんと言っても初心者が鉄下駄を脱却するためのホイールとしての、圧倒的なコストパフォーマンスの高さでしょう。
実際にしばらく使い込んでみたところ、期待していた以上に好感触で、普通に軽量なカーボンホイールなのです。この品質で、35,034円(関税なし・送料込み)とは、到底思えません。
大きな不満点が出てこない!
3万5千円という破格だったので、正直、まともに使えるものではないのでは?と考えていたのですが…裏切られました。しっかりと軽量カーボンホイールとしての役割を果たしています。
ただし…気になる点も(デメリット)
もとが最底辺の鉄下駄ホイールだったので、この品質と価格には非常に満足しているのですが、気になる点も存在します。中華カーボンのデメリットとして、正直にお伝えしましょう。
大きな問題は無いが、大きな感動も無い
前後セット1350gのカーボンホイールに交換したことで漕ぎ出しは圧倒的に軽くなりました。届いた直後は、感動して楽しく乗り回していましたが。
この2ヶ月の間で、他のいくつかのカーボンホイール(実売20万円程度の商品)を友人から借りて、中華カーボンと比較してみました。そこで再確認したのが、
「まだまだ上の性能はあるんだなぁ…」
ということです。当たり前ですが、剛性、反応の良さ、見た目の格好良さや所有欲という点で、高級なカーボンホイールには劣ります。
その理由は「剛性」の不足
その理由の1つとして挙げられるのが、リムの剛性の低さです。比較的弾性が低く、柔らかめのカーボンを使用しているからでしょう。
剛性が低いカーボン素材は、竹のようにしなる性質があります。そのため、ペダルを思いっきり踏み込むと若干たわむ感じが否めません。
完成車付属の鉄下駄ホイールと比較するとどっちもどっちですが、他の高級なホイールと比べると、どうしても差が出ます。
また、細かい点をあげると付属品のブレーキシューの性能があまり良くなかったので交換しました。これを機に、人気のブレーキシュー5つのモデルを比較してみました。気になる方は以下の記事もご覧ください。
なんだかんだ言って、結論オススメ。
デメリットについても書きましたが、中華カーボンホイールは選択肢として十分にお勧めできます。ましてや、かつての私のように 完成車付属の鉄下駄ホイールを履いている人にとっては、相当のパフォーマンスアップが期待できます。
鉄下駄所有者がカーボンデビューするのにおすすめ
低価格で気軽にカーボンホイールを試したい方、軽量化のために大きな一歩を踏み出したいのなら、中華カーボンホイールの購入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
中華カーボンホイールを使ってみることで、ホイール交換によってロードバイクの走りが劇的に変化することを実感し、さらなるロードバイク沼の深みに誘って(いざなって)くれることでしょう!!
今回の記事はここまで!長らくお読み頂きありがとうございました!(と、なるつもりだったけど…)
(半年後 追記)
あれから更に月日は流れ、半年が経過しました。
中華カーボンホイールに乗り続けて半年が経過!
追記のさらに追記です。月日が流れるのは速いもので、この中華カーボンホイールを購入してから、早くも半年が経過しました。現在の様子はどうかというと…?
中華カーボンホイールの耐久性は?
中華カーボンホイールを購入して、半年以上乗り続けました。走行距離はサイコンのデータ等によると約3,000~3500kmというところ。あれから、特にマイナス要素はなく有意義に使用しています。
強いて言うのであれば、リアホイールのブレーキ面が摩擦により削れてきました。これはブレーキを続けていれば当然起こる現象ですし、ブランド品のカーボンホイールと比べても、妥当な消耗具合といったところ。
日頃から斜面をブレーキしながら下ったりと、中華カーボンならではの雑な使い方をしていますが、私が購入した中華カーボンホイールについてはかなりの耐久性があることを確認しました。(当たりだったのかな…!)
トーイン調整でブレーキの利きが改善!
中華カーボンホイールに交換した当初は、
「ブレーキの効きが弱い!カーボンホイールのブレーキはこんな感じなのかぁ!」
と焦っていたのですが、付属のブレーキシューを交換した後にトーイン角度の調整を行ったところ、ブレーキタッチが劇的に改善。 アルミリムのブレーキと遜色ないレベルの制動力が得られるようになりました。
もしカーボンホイールでブレーキの効きを心配している方がいましたら、トーイン調整を見直してみてください。
ヤビツ峠をヒルクライム&ダウンヒルした感想
このホイールを装備したPINARELLOで、ヒルクライマーの聖地、ヤビツ峠に登って来ました。神奈川県にある峠で、獲得標高は約500m、平均勾配5.6%、最大勾配は14%程度の、比較的緩やかなヒルクライムコースです。
登り|鉄下駄から解き放たれた軽さ
まずは登りのインプレッション。比較対象がシマノの鉄下駄ホイールなので当たり前ではありますが、ペダルを回して登る際の、体感バイク重量がとても軽く感じます。
背負った1キロ余りのリュックサックを投げ捨てて開放したかのような変化がありました。
もともと「軽さ」を求めて新しいホイールの購入を決めたので、この点は満足です。
やはり剛性の足りなさは否めない
恐らくは、スポークのしなりがスゴい。G3組で、前後ホイールとも通常のラジアル組みよりも本数を減している影響がここで出てきてしまいました。言葉では中々言い表せない、微妙な柔らかさを感じます。
これは、廉価な鉄下駄ホイールと比較した時に感じ取ることは非常に難しいですが、他の高級カーボンホイールと比較すると顕著です。
友人が使用しているカンパニョーロ「ZONDA」の方が、この点は圧倒的に勝っているでしょう。同じG3組ですが、スポークのタイプや材質が異なるのが大きな理由だと思います。
ZONDAは、「ストレートプルタイプ」のスポーク及びハブを使用しており、私の中華カーボンが採用している「Jベンドタイプ」よりも、スポークの張りを強くできるからです。
下り|安定感のあるコーナリング
剛性が不足していると書いたので、下りのコーナリングが不安になる方もいるかと思いますが、こちらでは比較的剛性の影響は受けていないようでした。
恐らく、使用していたタイヤ「Vittoria CORSA」の優秀な働きによるところが大きいかと思います。こちらの記事にてインプレッションもしています。
ブレーキングはちょっと怖い
カーボンホイールで最も不安なのが「ダウンヒルのブレーキング」です。カーボンは比較的熱に弱い上、放熱しにくい素材だからです。
ブレーキの効きついては事前にトーイン調整をしたため問題ありませんでしたが、下り斜面で思いっきりブレーキングしたところ、リムから若干、焦げた香りが…
初めてのカーボンホイールだったため、焦げ臭にはびっくりしましたが、話によると他のカーボンホイールでも少なからず発生するものだそう。
まぁしかし、焦げた香りが漂うのは怖いですね… ある程度速度を抑えながら、急なブレーキは避けて下るべきでしょうね。
二回目の中華カーボンをオーダーしました!
さてさて、ここまでカーボンホイールの長期レビューをしてきましたが。
ここまでしっかり読んでくれている方がどれくらいいるのだろう…?
最後まで読んでくれてあ”り”がどう”ございます…!
中華カーボンホイールの良さに気づいた私は、実はこのあと、中華カーボンホイールをリピ買いしました(笑)なかなか私みたいな人は、現時点では少ないと思いますが。
2回目なだけあって、工夫してホイールのオーダーを行いました。スマートな買い物ができた自信があります!そんな、2回目のカーボンホイール購入の様子は、また別の記事で書くことにしました。
中華カーボンホイールの購入を真面目に考えている人や、より具体的な注文方法や、英語でのオーダーの仕方を知りたい方は要チェックの記事になっています。
最後に、ここまでお読みいただき誠にありがとうございました!このサイトでの中華カーボンへの探求はまだまだ続く!
コメント
あー。あー。コメントのテスト中〜。
中華カーボンを買って、失敗したことがあったら教えて下さい!
ちなむと私は中華カーボンシートポストを2回購入して、ポスト経を間違えて購入してしまいました!
2回ともw
こんばんは
こちらの記事を読んで中華カーボンを
購入したいと思いました。
お店に送った文章を差しつかえ無ければ
教えて頂きたいです
かず さん:
コメントありがとうございます!
中華カーボンとはいっても、ショップによってオーダーが出来るところが限られているので、注意です!
AliExpressの場合は、注文するときにオーダーメッセージを書く場所があります!私の場合は、「チューブラーで38mmハイト、マット仕上げ でバサルト加工、スポークパターンはG3で、シマノ用フリーハブでお願いします! という感じです。(グーグルで簡単に翻訳しました)
参考になれば幸いです。
この度二度目の中華カーボンホイールを購入しました。
こちらの記事で英語でのオーダーの仕方を詳しく書きましたので、
オーダーの参考にしていただければ幸いです!→https://innertop.com/carbonwheel2/
せめてなぜ台湾産は信頼が担保されてて、中国本土産はそれほどでもないのか、勉強してから書いたら?
中国の方が台湾より賃金が安い傾向にありますから、その分品質管理も落ちるのでしょう。
それだけではありません。中国は共産主義が中心になってますから、仕事に対する国民の意識の差もあると思いますよ。
中国産のものでも、しっかりと管理された品、つまりフィルターがかけられた生産品であればなんら問題はないということですね!
台湾にはジャイアントやメリダなど高品質なカーボンパーツを量産する巨大工場も多いですから、全体的に見るとメイドインチャイナよりメイドイン台湾の方が信頼できるというのも頷ける話だとは思いますが、いかがでしょう。
超高速域からのブレーキングも試しては無いようだし、たった3000kmでは何もわからないのでは?
結局安物では品質以前に剛性が足りない
>コメントありがとうございます。
結局、リムのカーボン素材はT700ですし、ハブ・スポークも廉価なモノなので、剛性の足りなさは否めませんね。超高速域ではないかもしれませんが、ヤビツ峠のダウンヒルに行きましたので、その時のインプレッションを追記致しました
これから初のロードバイク購入を考えています。通販で。
購入予定のものが鉄下駄なので中華カーボンホイール興味持ちました。
しかし匿名で偉そうなコメントする人もいるものですね。
コメントありがとうございます!
私も同じ状況でした。中華カーボンには色々と意見があることもわかりますが、鉄下駄からのグレードアップには非常に有意義だと思います。
是非、うまく活用してみてください!
初めまして!同じく中華カーボンホイールをAliexpressで購入し、中華カーボンフレームに履かせています。11/11独身の日に大幅な割引があり、88mmのディープリムホイール前後セットで24,000円で買えました。
・88mmディープリム、チューブラー、Novatecハブ
これにVittoria Stradaを建築用両面テープで貼り付け、一晩寝かせています。
あいにくの雨で走行テストは近所のみですが、悩みは駐輪場です(^^;
ロックの無い有人の駐輪場を探さなければ…。
それにしてもAmazonとAliexpressの価格差。納期を度外視すれば、もうAmazonで物を買えなくなってしまいます。
今後とも記事を楽しみにしています。
りょう さん:
コメントと、記事をご覧いただき、ありがとうございます。
まずは、納輪おめでとうございます!88mmリムは硬さや空力性能の向上など色々と楽しみですね。リムテープは建築用テープで代用できてしまうんですね。驚き。
11/11のセールは規模の大きさが凄まじかった…。良いタイミングで購入できたようで何よりです。このサイトでは、今後も中華カーボンをうまく活用するための探求を続けていきます。今後とも宜しくお願いします!
ロード乗りデザイナーSho
プロフィール(Twitter) はこちら
初めまして!私の経験を共有したいです!
友人のお薦めにより、中国のブランド--Yoeleoを知りました。
そして、Yoeleo Japanのinsと公式サイトを通じて、このブランドをよく知りました。ちょっと安心になった。はっはっは
ブラックフライデーの時、DT 240sが付きのC50mmホーイルを買いました。
本当に素晴らしいです!軽くて頑丈です!!
今はもう300km以上走行しましたが、すべてがいいです!
楽しかった。はっはっは
ですから、皆様は中華カーボンホイールを買いたいなら、ブランドをよく知ったほうがいいと思います。
はじめまして!
素晴らしい記事をありがとうございます。
鉄下駄を履いているのですが、この記事を読んで中華カーボンホイールに履き替えようかと思いました!
コメントでいくつかネガティブなことを書かれている方もいらっしゃいますが、自動車の基幹部品を設計量産している私の意見としては、最近の中国生産は日本生産よりも直行率、歩留まり、市場不具合、そして当然コストの面で優秀です。
工場監査に行っても(街中も工場も)ここ数年で非常に綺麗になり、働いている中国人の方も日本のライン工よりも習熟しています。
各EMSや地場メーカーさんの努力があり、中華品質は世界の工場の名にふさわしいハイクオリティとなってきています。
中国品の設計のクオリティはともかく、(きちんと管理されている工場の)生産クオリティは信用してよいです。
かずさん、非常に参考になるメッセージありがとうございます!
なるほどです…! 中華製品を頭ごなしに批判する方はご年配の方に一定数おられますが、固定観念の現れかもせしれませんね。
これからも製品の本質を見、良い製品は良いと伝えられたらと思います!
Amazon=転売とかアホすぎだろ
バカすぎて途中で読む気失せたわ
メッセージありがとうございます!
Amazonで見られる中華製品はどのような経路で販売されているのでしょう…今後も調査を進めて参ります。
引き続きINNERTOPをよろしくお願いいたします。
バサルトブレーキの音が知りたいです、。どんなブレーキ音がしますか?
みよみよさん
バサルト加工リムにカーボン専用のブレーキシューを使用した時の音は…
「シューーーーー!!!」「シュルシュルシュル!!!」といった、高い音がします。
友人からは、「いい音するね」「格好いいね」と聞くことが多いですが、反面、ダウンヒルの際には音が大きく、うるさいと感じることもあります。
(バサルト加工のないカーボンリムとさほど変わらないかもしれません。また、同等の加工のことを、他ブランドでは別の名前で呼んでいることもあります。)
ご参考になりましたら幸いです。 ロード乗りデザイナーSho
ハブのメンテナンスなんかは可能な感じなんですかね?カンパニョーロのホイールなんかはハブメンテの方法がネットにたくさんおちてますが中華カーボンホイールのハブメンテはどうかなっと気になります
Pプリンスさん
中華カーボンといえども、大抵の場合ハブは市販品のものを使用しています。よく見かけるのは、パワーウェイやノバテック製のハブです。
そのため、パワーウェイやノバテックのハブのメンテナンス方法の情報が見つけられれば、ひとまず安心ということになります。
もし全く情報がなければ、僕の中華カーボンホイールで実演した記事を公開したいと思います。
この記事を参考に中華カーボン(チューブレス)を買いまして、1000kmほど走りました。
私もかなり満足しています!が、今更ですがチューブラーの軽さにも惹かれています。
2本目は同じスペックで購入されたのでしょうか?
もし違うスペックであれば、比較記事があれば拝見したいです。
ぢらさん
いつも弊サイトをご覧いただきまして、また、メッセージありがとうございます。
チューブレスタイプの中華カーボンホイールを購入されたのですね!
なるほど、チューブレスタイプも気になっていると。
私が購入したホイール1つ目はクリンチャー、2つ目はチューブラーになります。
チューブラーの軽さは魅力ですよね!
既に一本目のホイールはリセールしてしまったのですが、
当時の体験から「中華カーボンにおけるチューブレス/チューブラーの比較」記事を作成してみようと思います。
リクエスト誠にありがとうございます!今後とも宜しくお願いいたします。
こんにちは、中華カーボンホイールの購入を考えていたのでとても参考になりました!
自分はロードガチ勢では全くないですが、普段往復25kmちょいの通学(行きはずっと上り笑)やサイクリング、たまに友達とトレーニング等で乗っています。やはり今は漕ぎ出しも重く特に上りがきついのでカーボンホイールが楽しみです。
ありがとうございました(^_^)
コメントありがとうございます!毎日上り坂を通勤するなんて、素晴らしいトレーニングになりますね!
中華カーボンホイールは、初めてのお試しカーボンホイールとしてこの上なくおすすめな選択肢です!是非活用して、ロード沼に浸かっていきましょう〜
引き続き弊サイトを宜しくお願いいたします。
鉄下駄組の私はとても参考になりました!
中華カーボン本気で検討してみます。
このコメント見た匿名の中華否定派の
ガチ勢石油王さんに噛みつかれそうで怖いですが。。
ブレーキ面のバサルト加工は滑り止めでは無くて、耐熱性向上ではないのでしょうか?
コメントありがとうございます。
そうですね。耐熱性や摩耗耐性を工場させ、ブレーキ性能の安定化を図るための工夫だと考えています。
新米ライダーさん
コメントありがとうございます!弊サイトが後押しになれたのならとても嬉しいです。ガチ勢石油王さん(笑)少なくとも私は新米ライダーさんの味方です!