ロードバイクにはどんなメーカーがあるの?
このブランドってちゃんとしたブランドなの?
ロードバイクのブランドバリューは大事です
様々なメーカーがロードバイクを作っており、ロードバイクブランドは世界に無数に存在します。近年では新進気鋭の振興ブランドや、良くわからないOEM上がりの怪しいブランドなども乱立してきています…。
ネット上では、伝統と実績のあるロードバイクメーカーと、ぽっと出で出てきた怪しいロードバイクメーカーが同じ土俵で販売されている光景を目にすることがあり、なんとも残念な状況です。
なんでもそうだとは思いますが、特にロードバイクではブランドの価値や信頼・歴史が大きな意味を持つため、しっかりした知識を持っておくに越したことはありません。
実力を認められたロードバイクブランド74!あなたのロードは何位?
この記事では、世界で実力を認められたロードバイクブランドをほぼ全て、一覧形式でご紹介します。ただ単に名前を羅列するのではなく、そのブランドのイメージや特徴、歴史も調べ、かなり詳しく掲載しています。
ランキングの順番は、名前が日本で良く知られている順で紹介しています。後半になるにつれてマイナーになっていきます。ロードバイクブランドの格付けのための参考や、新しいブランド発見の役に立てば幸いです。
この記事は膨大な量のブランドを紹介しており、読むのに30分以上を要します。リーディングリスト等に追加して頂き、時間の有る時に読むのも良いかもしれません。
それでは早速行ってみましょう!
- ロードバイクのブランドバリューは大事です
- ロードバイクブランドランキング74!
- BIANCHI(ビアンキ)
- PINARELLO(ピナレロ)
- SPECIALIZED(スペシャライズド)
- CANNONDALE(キャノンデール)
- TREK(トレック)
- GIANT(ジャイアント)
- ANCHOR(アンカー)
- COLNAGO(コルナゴ)
- DE ROSA(デローザ)
- LOOK(ルック)
- TIME(タイム)
- SCOTT(スコット)
- BMC(ビーエムシー)
- MERIDA(メリダ)
- RIDLEY(リドレー)
- CANYON(キャニオン)
- EDDY MERCKX(エディメルクス)
- Cervélo(サーベロ)
- ARGON18(アルゴンエイティーン)
- FUJI(フジ)
- CINELLI(チネリ)
- RALEIGH(ラレー)
- GARNEAU(ガノー)
- LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
- FELT(フェルト)
- FOCUS(フォーカス)
- KUOTA(クオータ)
- FACTOR(ファクター)
- Lapierre(ラピエール)
- Wilier(ウィリエール)
- ORBEA(オルベア)
- CARRERA(カレラ)
- BH(ビーエイチ)
- GIOS(ジオス)
- CORRATEC(コラテック)
- NEILPRYDE(ニールプライド)
- Chapter2(チャプターツー)
- CUBE(キューブ)
- BOMA(ボーマ)
- PANASONIC(パナソニック)
- KhodaaBloom(コーダーブルーム)
- GUSTO(グスト)
- MIYATA(ミヤタ)
- STORK(ストーク)
- Dedacciai STRADA(デダチャイストラーダ)
- CHIPPOLINI(チッポリーニ)
- GT(ジーティー)
- MARIN(マリン)
- BASSO(バッソ)
- KOGA(コガ)
- KONA(コナ)
- KTM(ケーティーエム)
- BOARDMAN(ボードマン)
- MASI(マジー)
- JAMIS(ジェイミス)
- GUERCIOTTI(グエルチョッティ)
- BOTTECCHIA(ボッテキア)
- ISAAC(アイザック)
- INFIZA(インフィーザ)
- Diamondback(ダイアモンドバック)
- SwiftCarbon(スウィフトカーボン)
- TAOKAS(タオカス)
- JAVA bikes(ジャバ)
- FESTKA(フェスカ)
- S1NEO(エスワンネオ)
- Condor(コンドル)
- Dare(ディアー)
- SANTILLO CICLI(サンティッロ チクリ)
- NAGI BIKE(ナギ バイク)
- VPACE(ヴィーペース)
- RIBBLE(リバル)
- ROSE Bikes(ローズ)
- VITUS(ヴィータス)
- Origine(オリジン)
- ESR(イーエスアール)
- まとめ
ロードバイクブランドランキング74!
このランキングは、名前が日本で良く知られている順(認知度順)となっています。並び順につきましては個人的な主観も入っているので了承ください。
ロードバイクブランドは随時追加中で、現在は約74種類を紹介しています。なお、あなたのみぞ知るブランドがある場合は、是非コメントでお教え頂けますと幸いです。
(2024年4月更新)
BIANCHI(ビアンキ)
現存する全ての自転車ブランドの中で、世界で最も古くから自転車を製造しているといわれているBIANCHI(ビアンキ)。イタリア発祥の老舗自転車メーカーで、現在はキッズバイクからプロレーサー用の高級機材まで、幅広い種類の自転車を製造しています。
BIANCHI(ビアンキ)のコーポレートカラーである「チェレステカラー」は、快晴の空や透き通る海を連想させる鮮やかなブルーグリーン。このおしゃれな色に心を掴まれるユーザーのなんと多いこと!(笑)
鮮やでセンスのあるデザインがおしゃれなメーカーです。日本では、他のメーカーに比べて比較的早い段階からエントリーグレードのロードバイクにも注力してきた経緯があります。初めてのロードバイクにビアンキのチェレステカラーを選ぶ方は非常に多いです。
町中で見かけることも多いのではないでしょうか?日本で最も人気のあるブランドの1つで、中古自転車屋さんの話によると、中古市場でも価格が落ちにくいブランドの1つなのだそう。
PINARELLO(ピナレロ)
言わずと知れた高級ロードバイクメーカーの代名詞であるPINARELLO(ピナレロ)は、イタリアの名門ロードバイクメーカー。COLNAGO、De Rosaと並び、イタリアロードバイク御三家と称されてきました。
PINARELLOの特徴といえば、美しく芸術的な左右非対称フレーム。ロードバイクのギアやチェーンは車体の右側についているので、右側には大きな負荷がかかります。それなのにフレームが左右対称だったことに目をつけたPINARELLOは、本当に必要な箇所を丈夫にし、あまり負荷がかからない部分の肉厚を薄くし軽量化を図りました。
ライダーが自転車を漕いだときに「本当の左右の均衡」が生まれるフレーム設計は、他社にはない、PINARELLOの重要なアイデンティティーです。
プロ業界でも異形の戦績を残しており、自転車界最高峰のサイクルロードレース、「ツール・ド・フランス」でも数々の選手がPINARELLOに跨って戦績を残しています。価格は全体的に高く敷居は高めですが、日本で最も人気が高いブランドの1つです。
DOGMA(ドグマ)
PINARELLOのロードバイクの中でもフラグシップモデルのみ冠することができる名前が「DOGMA」です。UCIワールドチームの「チーム・イネオス」(元 チーム・スカイ)へのバイク提供を行っています。
その戦績は他の追随を許さず、世界最高峰のロードレース「ツール・ド・フランス」では、ここ直近の2012~2019の7回の開催のうち実に6回が、ピナレロのバイクによって総合優勝を果たされました。(その内訳は、2012ウィギンス、2013,2015,2016,2017フルーム、2018トーマス、2019ベルナル。)名実ともに世界最高峰のロードバイクブランドでしょう。
SPECIALIZED(スペシャライズド)
SPECIALIZED(スペシャライズド)は、アメリカ生まれの人気ロードバイクメーカー。
「ドゥーニング・クイックステップ」と「ボーラ・ハンスグローエ」の2つのワールドチームが使用しているのがSPECIALIZED(スペシャライズド)です。自転車乗りが憧れるブランド「S-Works」に使われている高い技術が、SPECIALIZEDのバイクにも惜しみなく活かされています。
“Innovate or Die“(革新を、さもなくば死を)を社是に、ロードバイク、マウンテンバイクの自転車フレームのみならず、ウエア、ヘルメット、ハンドル、サドルなども開発。ホイールブランド「roval」も所有しています。
SPECIALIZED製のサドルラインナップである「Powerシリーズ」が高く評価されており、しばしば「スペシャはサドル屋さん?」と言われるほど。高いカーボン成形技術を持つ、世界に誇る総合自転車メーカーです。
S-WORKS(エスワークス)
SPECIALIZEDの作るロードバイクの中でも特にフラグシップの高級自転車のみ「S-WORKS」(エスワークス)という看板を冠します。最新の風洞実験やプロチームからのフィードバックから蓄積した高い技術が光ります。多くのサイクリストが憧れるブランド、それが「S-Works」です。
CANNONDALE(キャノンデール)
CANNONDALE(キャノンデール)は、アメリカに本社を置く人気の自転車メーカー。
かつてよりアルミフレームの評価が高く、とても剛性の高いアルミ素材と高い加工技術を蓄積しています。カーボンフレームに劣らない性能のバイクをアルミで実現する、唯一のメーカーといっても過言ではありません。故に、CANNONDALEのアルミバイクは「カーボンキラー」という異名で知られています。
CANNONDALEもプロチームに自転車の供給とサポートを行っており、レースシーンではカーボンファイバーを用いたハイエンドレーシングバイクが活躍しており、こちらも高い評価を受けています。
2018年には「最速のロードバイク」というコンセプトで開発されたエアロロードバイク「SystemSix」(システムシックス)が発表され、その革新的なシステムが話題となりました。
TREK(トレック)
TREK(トレック)は、アメリカに本社を構える自転車メーカーで、シティサイクル、マウンテンバイク、ロードバイクなど幅広い種類の自転車を製造しています。
TREKは品質管理とアフターサポートのサービスの高さが売りのひとつで、販売されている自転車には国の基準よりも厳しい自社規格の徹底的な耐久テストが行われています。
TREKはUCIワールドチームのトレック・セガフレードにフレーム供給を行っている世界的なトップブランドの1つで、過去にはアームストロングやカンチェラーラといった伝説のプロレーサーがTREKのバイクに跨がり活躍した輝かしい歴史を持ちます。
自転車のフレームだけでなく、パーツブランド「BONTRAGER(ボントレガー)」を所有しており、コンポーネントや自転車アクセサリーも含めトータルで統一感のある製品を提案しています。
日本でも直営店「TREK STORE」など独自のカスタムサポートを行っており、ロードバイク専門店でも多く取り扱われているためとても安心のメーカーと言えるでしょう。
劇場版 弱虫ペダル
GIANT(ジャイアント)
GIANT (ジャイアント)は、量販店でも良く見かけるのでご存知だと思いますが、台湾に拠点を置く世界最大の自転車メーカーです。UCIワールドプロチームにもフレームを供給する一流メーカー。
他のメーカーとは比にならない巨大な生産工場をいくつも所有しており、圧倒的な量的コストカットで、非常にコストパフォーマンスの高いバイクを販売しています。ロードバイク、クロスバイク、MTB、ミニベロなど、スポーツバイクを中心にラインナップしています。
また、他メーカーのブランド名で自転車を代わりに生産(OEM生産といいます)していることからも、技術力・生産力の高さが伺えます。言ってみれば「世界の自転車界を治めた者」です。エントリーモデルから高性能モデルまでラインナップし、日本でも多くの自転車ショップで取り扱われています。
ANCHOR(アンカー)
ANCHOR( アンカー)は正式にはBRIDGESTONE・ANCHOR(ブリヂストン・アンカー)といいます。そう、世界最大手のタイヤメーカー「ブリヂストン」のスポーツ自転車に特化したブランドが「ANCHOR」です。
ANCHORといえば、日本らしく質実剛健なイメージで、確かな走行性能と耐久性が国内外で高く評価されています。
ロードレース全日本選手権でタイムトライアル2連覇を収めたプロチーム、「ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム」でANCHORのロードバイクが使用されるなど、フレーム性能の高さはお墨付き。
日本人目線で設計されたフレームはアジア人にとって非常に扱いやすく、小さめのサイズからラインナップされているのも嬉しいポイントです。初心者から玄人まで、愛用者の多いブランドです。
僕だけの先生~らせんのゆがみ~
COLNAGO(コルナゴ)
COLNAGOは、“情熱の国”そして数多くの名門自転車ブランドが立ち並ぶ国 、イタリア発祥の老舗ロードバイクメーカー。
ロードバイクブランドの頂点ともいわれ、サイクリストなら誰しも一度は憧れるお高級なブランドです。デローザ・ピナレロも含まれる「イタリアロードバイク御三家」の筆頭として長年高い評価を得てきました。格付けという観点では最高レベルの評価と言えるでしょう。
COLNAGOのロードバイクは、ユーザー目線の設計にこだわりがあり、フレーム性能が高いのが特徴。デザインもただならぬ気品と品格を醸し出しており、イタリアの老舗ブランドとしての誇りが感じられます。
2018年にブランドロゴがモダンな印象のものに変更されたことで、長年のファンの間からの残念がる声が上がるなど物議を醸した経緯がありますが、コルナゴの権威性は未だに健在です。全体的に価格が高く、初心者には敷居が高いです。
DE ROSA(デローザ)
デローザは、ピナレロ・コルナゴと同じように、イタリアの名門ロードバイクメーカーとして「イタリアロードバイク御三家」に数えられる高級ブランドです。
イタリア・ミラノ出身のウーゴ・デローザ氏が1953年に創業した歴史あるブランドで、ミラノ郊外にある工場で未だに自転車をハンドメイドで作り続けています(※一部のカーボンモデルを除く)
近年では安価な人件費を求め、工場を中国や台湾などの海外へ移すメーカーが多い中、デローザは価格が高くなることを厭わず、安心安全・性能に自信をもってロードバイクを製造しています。
ロゴにあしらわれたハートマークがチャームポイントで、カーボンバイク、メタルバイク共に、芸術性の高いフレームを製造。日本でも非常に人気が高いです。
近年では比較的エントリー向けのバイクも製造するようになったものの、それでも価格は非常に高価で、初心者には敷居の高いブランドです。2019年にはロゴマークのフォントが変更され物議を醸したことがありました。
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LOOK(ルック)
LOOK(ルック)はフランスで1951年に設立された自転車用ペダル・及びフレームメーカー。自転車のみならず、スキー用のビンディングシステムなども手掛けています。
1984年に業界初のオートマチックペダル(いわゆるビンディングペダル)である「PP65」を開発してから、カーボンファイバーの高い加工技術を生かして1986年フルカーボンフレームを開発。その後のベルナール・イノーによる5度のツール・ド・フランス総合優勝に大きく貢献しました。
ロードバイク業界では、常にカーボンフレームテクノロジーの先駆者として市場をリードしてきました。ハンドメイドされているLOOKのフレームは斬新な形状とお洒落なカラーリングが特徴。どのモデルも非常に高価で、多くの自転車乗りにとって「高嶺の花」的な存在です。
日本でも認知度と人気が高いブランドですが、高価であることに加え、そもそもフレームの生産量と流通量が少ないため、実際に乗っている方はかなり少なめです。
TIME(タイム)
TIME(タイム)は、フランスのロードバイクメーカー。1987年に、LOOKと同様にビンディングペダルを製作する企業として、理想のペダルを開発するために設立。のちにフレーム製作を開始し、独自の優れたカーボン技術(RTM工法)を用いてフレームの製造を行っています。
こだわりの強いフレームが特徴で、多くのディープなサイクリストから高い信頼を置かれています。ライド中の体にかかる負担を軽減するなど、ユーザー目線の設計を重視するのがTIMEの特徴。ルックスも斬新で、同じフランスメーカーのLOOKともまた違った独特な雰囲気は一目見れば判別できます。
価格は50万円程〜と、初心者には完全に手が出せない高級ブランドです。
SCOTT(スコット)
SCOTT(スコット)は、1958年、エド・スコット氏によって創設されたスイスに本拠地を置くブランドです。
ロードバイクに乗る方からすれば意外かもしれませんが、元々はスキー用ストックメーカーとして創業されました。現在もスキー用品を主力製品として扱っています。
ロードバイクブランドとしても一流ブランドですが、スキー業界でも世界的なブランドです。スキーの方でスコットを知った方もいるのではないでしょうか?
日本の自転車コンポーネントメーカー「SHIMANO」が釣具メーカーでもあるというのは有名ですが、それと似たイメージでしょうか。
2001年には、当時世界最軽量のロードバイクフレーム『チームイシュー』を発売。こだわりの原糸から加工したカーボンフレームを使用し、極限まで軽量化を追求し空気抵抗を抑え、空力性能を高めたフレームでした。
現在でも高いカーボン技術に定評があり、デザインもスタイリッシュなものが多く、世界的に人気の高いブランドです。日本でも割と見かけることも増えてきており、人気の高いブランドの1つです。
BMC(ビーエムシー)
BMCとは、「バイシクル・マニュファクチュアリング・カンパニー」の略で、1986年にイタリアの自転車ブランド「ラレー(※後程登場)」の製品を卸売販売する会社として設立された経緯があります。
その後、ラレーブランドのライセンスが切れたことを機に1994年にバイクブランドとして最立ち上げされたのが現在のBMCです。正式表記が「BMC Switzerland」である通り、スイスに本拠地を置いています。
プロのサイクリストからフィードバックされる妥協のない技術で高い精度の自転車を生み出しており、ロードバイク界において飛躍的な発展を遂げ、現在では世界的なトップブランドのひとつです。
2021シーズンは「AG2R Citröen」「Qhubeka Assos」の2つのUCIワールドチームへバイク提供を行っていることからもそれが分かるでしょう。
高い走行性能もさることながら、オリジナリティ溢れる車体外観は、見た者に圧倒的なインパクトを与えます。直線的でモダンなチューブ形状など、近年トレンドになっているフレームデザインをいち早く取り入れてきた先駆者とも言えます。
ロードバイクの他にはMTBなども手がけており、MTBも非常に印象的なバイクを製作しています。
日本では取扱店舗が比較的少ないため乗っている方はそんなに多くはないですが、とても人気が高いブランドです。人気の自転車コミック「弱虫ペダル」にて主人公の小野田坂道が使用しているブランドとしても有名です。
MERIDA(メリダ)
MERIDA(メリダ)は、GIANTと同様に台湾に拠点を置く自転車メーカーです。
MERIDAの特徴はなんと言っても圧倒的なコストパフォーマンスの高さ。消費者が求めやすい価格で、品質の高いロードバイクを販売しています。メリダのバイクと同じクオリティのバイクを他メーカーが作るとしたら、価格は恐らく3割程高くなるのではないでしょうか。
近年のMERIDAはデザインのセンスも良く、シンプルでお洒落なフレームデザインが多くなりました。初心者から上級者まで人気の高いメーカーで、日本での取扱い量もかなり多いです。
有名な日本人プロロードレーサー、新城幸也(あらしろゆきや)選手が所属するUCIワールドチーム、「Bahrain Victorious」にフレームを供給しており、レースシーンでも露出が多いブランド。新城選手が乗っているということもあり、日本でも高い人気を誇ります。
RIDLEY(リドレー)
RIDLEY(リドレー)は、自転車が国技のベルギーの自転車メーカー。もともとは、荒れた路面でのタイムを競うスポーツ自転車競技「シクロクロス」を発端にブランドが始まった経緯があります。
どの時代を切り取っても特徴的な形状のロードフレームが特徴で、上下異径タイプのチューブや、多角形チューブなど、現在は一般的とされている技術をいち早く導入してきたのがRIDLEYです。
ブランドのイメージは大人な優等生といった感じ。価格は比較的高価なモデルが多く、取扱いショップが少ないため乗っている方もやや少なめです。RIDLEYといえば丈夫で品質の高いロードバイクを製造しますが、最近ではロードレースに特化した軽量バイクも開発し、高い評価を得ています。
2021年シーズンも引き続き、UCIワールドチームの「ロットスーダル」にフレーム供給とサポートを行っています。
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CANYON(キャニオン)
CANYON(キャニオン)は、ドイツに本社を置くカーボンフレームの評判が高い自転車メーカー。正式に創業したのは2011年で、他のメーカーと比べてとても新しいメーカーです。
振興メーカーにもかかわらず性能と信頼性は高く評価されており、プロチームへ機材提供を行うまでに急成長しました。CANYONは店舗での販売を全く行っていないのが特徴。CANYONのロードバイクは、公式サイトからの直接通信販売(BtoC)でのみ購入することができます。
一般的にロードバイクをメーカーが販売する場合は、代理店や販売する小売店でマージンが発生し、価格が上がってしまいます。CANYONは、その中間マージンを徹底的に排除することで、高品質のロードバイクをリーズナブルな価格で提供することに成功しています。
EDDY MERCKX(エディメルクス)
エディ・メルクスは、自転車が国技の国ベルギーに本拠地を置くバイクブランド。
バイクの造りも、メーカーの思想も、非常に筋の通った真面目な印象があります。手の込んだロードバイクは世界的に高い評価を得ていますが、日本では今まで積極的なプロモーションが行われていなかったために知名度が低かった経緯があります。
創業者のエディ・メルクス氏はベルギー出身の元ロードレース選手で、当時「史上最強のロードレース選手」と呼ばれた自転車レース界のレジェンドです。
ロードバイクやTTバイクの製造を得意としており、高剛性のレーシングバイクから、ロングライド向けのエンデュランスロードまで幅広いタイプがラインナップされています。
フレームのモデル名は、かつてメルクス氏が現役時代に優勝したり、歴史に残った戦績やコースの名前にちなんで名付けられるのが特徴です。日本でももっと評価されブランドの一つなのではないでしょうか。
Cervélo(サーベロ)
cervelo(サーヴェロ)は、ロードバイクももちろんながらトライアスロン用バイクで有名な自転車メーカー。フィル・ホワイトとジェラード・ヴルメンの2人により1995年にカナダ、トロントで設立されました。現在もこの2人が会社を経営しているのだとか。
流体力学に基づいて設計され、翼断面を採用したカーボンフレームが特徴で、レースでの評判もすこぶる高いです。これまで数多くのグランツールでのステージ優勝を重ねており、1995年の創業からわずか15年ほどで、多くの勝利に貢献するトップブランドまでに成長しました。
サーベロは全てのモデルがレース向けに開発されており、全てのモデルが高価格帯です。そのため、初心者が手を出すには敷居の高いブランドでしょう。どのモデルにおいても高い剛性と安定性、反応の良さを感じられ、レース中の勝負所ではライダーに対する大きなアドバンテージを提供してくれます。
ARGON18(アルゴンエイティーン)
ARGON18(アルゴンエイティーン)は、1989年に生まれたカナダのバイクメーカーです。原子番号18番目の 元素、「アルゴン」がブランドネームの由来。
トライアスロン用バイクで有名なメーカーですが、近年ではUCIワールドチームのボーラ・アルゴン18や、アスタナ・プロチームにバイク提供を行った経緯があり、ロードレースでも高い信頼と評価を得ています。
アルゴン18 のロードバイクは、独自の低重心フレームによる高い安定感が特徴。また、3Dヘッドチューブという独自の機構を採用し、剛性を損なわずにハンドルポジションの幅広い調整が可能になっています。
日本では取り扱っているショップが少なく流通量も少ないため、まだ乗っている方は少なめです。数年前にツール・ド・フランスなどでアルゴン18のバイクが活躍したことにより、近年日本でも認知度は高まってきました。
FUJI(フジ)
シティライドから競技まで、様々なジャンルの高品質な自転車を製造している自転車メーカー、FUJI(フジ)。名前から想像が付くかもしれませんが、もともとは日本発祥のメーカーですが、現在はアメリカに本拠地を移しています。
FUJIは、自転車メーカーとして100年以上の歴史と経験を持ち、生み出される製品は他には無い鮮烈な個性を誇ります。「自転車の本質を見つめる」というのがFUJIの特徴であり、実用的な優位性を持ちつつも、乗り物としてだけでなく、ファッション的な要素も兼ね備えています。
ロードレースにおいては、ワールドツアーでの活躍は少ないものの、数々のメジャーレースで活躍しています。日本では乗っている方を見かけることは少ないですが、認知度はかなり高いのではないでしょうか。
CINELLI(チネリ)
チネリは、数々の有名自転車ブランドが生まれているイタリアの老舗自転車メーカー。元プロロードレース選手であったチーノ・チネリ氏により1948年設立されました。
「自転車は流行を追う必要はまったくない。あくまでもレースのための機材なのだ」という思想のもと、長きに渡って自転車界を先導してきました。チネリの存在は、現在のロードバイク業界を担う数多くのイタリアンバイクを生み出してきた生みの親とも言えるかもしれません。
近年は無機質なデザインが流行していきているように感じますが、チネリはそれに反し、より人間的なデザインが特徴です。チネリはフレーム以外にもお洒落なアクセサリー類も人気が高く、ひとつひとつの製品がアイディアを持ち、かつワクワクします。
「ひとりひとりが夢の自転車を手に入れること。」という目的地を未だに追い求めている、ロマンに溢れた自転車ブランドです。
RALEIGH(ラレー)
RALEIGH(ラレー)は、イギリス生まれの、歴史ある伝統的な自転車ブランドです。「ラレーの歴史は自転車の歴史」と例えられるほど、これまでの自転車業界に大きな影響を与えてきました。
ラレーの自転車は世界各国で展開されていますが、日本におけるラレーは別物です。日本では、日本の老舗自転車ブランド「アラヤ」が企画製造・販売を行っています。アラヤの作るラレーはクラシカルなクロモリフレームが有名で、スタイリッシュな伝統美を持ちます。
イギリス正統のラレーにもクラシカルバイクもありますが、メインは先進的なカーボンフレームバイクとなっています。素材がカーボンに置き換わった今でも、ラレーの伝統的な雰囲気は健在です。
GARNEAU(ガノー)
GARNEAU(ガノー)は、カナダの東に位置するケベック州で生まれた総合自転車メーカー。バイクはカナダ本国で企画・デザインされ、台湾で生産されています。
創業者のルイ・ガノー氏は1984年のロス・オリンピックにカナダ代表で自転車レースに出場したこともある元選手ですが、芸術家の側面もあり、ケベック市立美術館には彼の作品が飾られています。
ケベックという美しい街に似合うアーバンライクな街乗り自転車をはじめ、レースシーンで活躍する先進的なロードバイク、さらにはタイムトライアルバイクなども手掛けています。
アメリカを本拠地とするUCIプロコンチネンタルチーム『GARNEAU QUEBECOR(ガノー・ケベッカー)』へ機材提供も行っており、レーシングシーンでもしっかり評価されています。
LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
LOUIS GARNEAU(ルイガノ)は、日本の自転車販売大手「あさひ」が手掛ける自転車ブランド。
表向きには、カナダを本拠地とする自転車メーカーGARNEAU(ガノー)のカジュアルラインとして販売されていますが、実態としてはあさひがGARNEAUから商標を買い取り、「LOUIS GARNEAU(ルイガノ)」ブランドとして販売しています。
ルイガノの自転車は日本で企画されているため実はカナダのGARNEAUとは関係が薄い、というのはローディの間でちょっと有名な話ですよね。
ルイガノでは、カジュアルでお洒落、普段着でサイクリングを楽しめるようなアーバンライクな自転車を中心に販売しています。あさひサイクルや、他の多くの自転車店でも取扱されており、価格も安価なためエントリーユーザーに人気の高いブランドです。
FELT(フェルト)
フェルトは、ドイツのニーダーザクセン州、およびアメリカ・カリフォルニア州の2箇所を拠点として活動している自転車メーカーです。
1980年代、モトクロスのメカニックだったジム・フェルト氏が、当時のトライアスロン界のスーパースター「ジョニー・オメーラ」のためにトライアスロンバイクを設計したのがFELTの始まり。
独自の理論によりアスリートの能力を極限まで引き出すフレームを開発し、ツール・ド・フランス、世界選手権、五輪、アイアンマン等で数多くの勝利を獲得してきたFELTは、今では世界に誇るレーシングブランドの1つになりました。
近年は独自のカーボン生成方法を改良し、数年前までトップグレードモデルにしか採用されていなかったカーボン素材・製造技術を惜しみなくローエンドモデルに採用することで、エントリー層が手に取ることができるバイクの性能を飛躍的に向上させました。
さらに、エアロダイナミクスの考えをロードレースに持込んだ先駆者的存在であり、現在もさらなる進化を続けています。
FOCUS(フォーカス)
フォーカス(FOCUS)は、元シクロクロスチャンピオンのマイク・クルーゲ氏が1992年に立ち上げたバイクブランドです。ドイツのクロッペンブルクに本社及び製造工場を置いています。
現在はドイツの最大手自転車メーカーであるダービーサイクルの傘下にあり、ハイモジュールカーボン素材を使ったレーシングバイクを中心にラインナップしています。製品に対する厳しいテスト体制を整えてることで高い品質を保っているのが特徴です。
2011年にはドイツのレーシングチーム「ミルラム」にバイク供給、2018年には世界トップのレースシーンで「AG2R」にバイク供給を果たし、世界的なブランドヘと成長しました。まじめにして高い技術力を有する実力派メーカーです。
KUOTA(クオータ)
KUOTA(クオータ)はイタリアで創業されたメーカーで、2001年に設立された比較的新しいロードバイクブランドです。
もともとは1992年に自転車のフロントフォークメーカー(シンテマ社)がKUOTAの前身です。当時、軽量のカーボンフォークを製造しており、イタリア内外を問わず多くのメーカーからのOEM生産を請け負ってきました。
その技術の積み重ねと、ロードバイクにカーボンが採用される将来を予測した先見の明もあり、2001年に「KUOTA」を設立し、カーボンフレームバイクを発表するに至ります。このように、ロードバイクフレームメーカーとしては新しいブランドではあるものの、高いカーボンフレーム成形技術において多くの実績があります。
日本においても国内の有力なロードバイクチームに機材を供給していた実績があり、イタリアンバイクらしい特徴的なデザインも相まって、一部のユーザーからの絶対的な評価を得ている人気ブランドです。
FACTOR(ファクター)
FACTOR(ファクター)は、レーシングカーや航空宇宙産業に関わるイギリスのエンジニアリング会社「bf1systems」を全身として、2007年に誕生した新しい自転車メーカーです。
2017年よりフランスのUCIワールドチーム「AG2R La Mondiale」の機材サポートを行い、一気に知名度を上げました。2017年のツール・ド・フランスでチーム総合2位を収めるなどして、いきなりトップブランド入りを果たしています。
2021年は同じくワールドチームの「Israel Start–Up Nation」にバイク提供。現在もレースシーンで目立った活躍を見せています。
FACTORのエアロフレームである「ONE」が発表された当初は、ダウンチューブが二股に割れている特殊な構造が話題になりました。振興メーカーのため日本で乗っている方はまだ少ないですが、これから知名度と人気はうなぎのぼりになるでしょう。
Lapierre(ラピエール)
ラピエールはフランスのバイクメーカーで、グランツールでも活躍しているフランスのUCIワールドチーム、「エフデジ」の使用バイクとして知られています。
2017年のグランツールではティボー・ピノやアルノー・デマールの活躍が記憶に新しいところ。創業は1946年で、現在は創業者の孫であるジル・ラピエールが3代目の社長を務めています。
フランスらしいトリコロールカラーと芸術的な曲線美のあるフレームデザインが特徴的です。最初はマウンテンバイクの生産から始まりましたが、今ではロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイクやeバイクまで販売する総合自転車メーカーになっています。
日本ではそれほど多く見かけないブランドですが、ヨーロッパでは年間で延べ9万台以上の生産台数を誇るトップブランドの1つです。
Wilier(ウィリエール)
ウィリエールは、イタリアに本社を置く競技用自転車メーカー。正式には Wilier Triestina(ウィリエール トリエスティーナ)といい、イタリア屈指のレーシングバイクブランドとして知られています。
今からおよそ110年前の1906年、ピエトロ・ダル・モリンによってイタリアのベネチア郊外で創業された同社は、1948年、ジロ・デ・イタリアを制覇したことで一躍有名になりました。その翌年の1949年と1950年にはツール・ド・フランスでも大活躍。
最盛期には300人の社員が働き、1日200台の自転車を製造しましたが、世界大戦の影響とスクーターの発達により経営が圧迫され、1952年に一時生産を終了しました。
しかし、その17年後の1969年自転車の製造を再開し、世界で活躍するブランドに返り咲きました。
フレームからロゴまで全てがただただお洒落。同じイタリアンバイクのPINARELLOやCOLNAGOと比べると比較的控えめなお洒落具合は、多くのファンを惹きつけます。
名門ブランドながら、他のイタリアンバイクに比べると比較的安価なモデルも提供しています。
ORBEA(オルベア)
オルベアは、スペインに本社を構える主要な自転車メーカー。
もともとは1840年にライフルと拳銃の製造企業としてスタートした会社で、自転車の製造を開始したのは1930年代です。
これまで、自転車の設計から製造まで全てを自社で一貫して行ってきました。一部の上級モデルはポルトガルの工場で、それ以外は主に本社のあるスペインのビスカヤ県・マリャビアの工場で製造しています。
「自転車にまつわる全ての製品を、お客様が求める機能性と品質で供給すること」という方針を忠実に守り、多くの自転車乗りに愛されているメーカーです。日本でも人気で、ぼちぼち乗っている方も見かけるようになりました。
CARRERA(カレラ)
CARRERA(カレラ)はイタリアのロードバイクメーカー。
1960年から1970年代に活躍した2人のプロレーサー(ルチアーノ・バラキ、ダビデ・ボイファヴァ)によって1989年に創業されました。新興メーカーながら、そのオーダー方法、目を引く独特のデザインなどが評価され、新たなイタリアンバイクとして人気が高まっています。
湾曲したトップチューブや太くデザインされたフロントフォークなど、特徴的なフレーム形状はイタリアンバイクらしい芸術性を感じます。
ハイエンドモデルでは、ライダーに合わせてミリ単位でオーダーできるシステムを有しています。日本では流通量が少なく、初心者には敷居が高いブランドかもしれません。
BH(ビーエイチ)
BH(ビーエイチ)は、スペインの総合自転車メーカー。
ブランド名の由来は創立者「ベスタギ兄弟」のイニシャルにあり、1909年の創業当時は鉄砲などの部品を扱うメーカーでしたが、その技術をフレーム制作に転換し成功を収めました。
年間20万台もの自転車を販売する大きな自転車メーカーで、多くはヨーロッパ諸国に販売されますが、現在ではアメリカにもBH人気が浸透しています。
2008年には、プロチームのAG2Rにバイクを提供し、09年にはツール・ド・フランスで中盤にマイヨ・ジョーヌを獲得するなど活躍を見せました。近年ではサイクルベースあさひが取り扱いを開始し、比較的コストパフォーマンスの高いロードバイクが日本でも人気で、見かける機会も多くなりましたね。
型落ちモデルが大幅値引きで販売されたりしています。どう捉えるかは人それぞれですが、高品質なバイクを格安で入手するにはもってこいのブランドかもしれません。
GIOS(ジオス)
鮮やかなブルーカラーで知られるGIOS。その創業は1948年と古く、現在もイタリアのトリノを拠点とする伝統あるブランドです。
今ではイタリア国内にジオスブルーというカラーが存在するほど、その名は知られています。GIOSの最大の特徴は、鮮やかなブルーカラーはもちろん、徹底的にこだわった精度の高いフレームです。イタリアでは、そのクオリティの高さから「イタリアブランドでありながらドイツ的な印象さえ与える」とまでいわれています。
ビルダー自身「溶接の精度の高さがフレーム作りで最も大切。コレがしっかりしていないとプロの使用に耐えられない。現在は、デダチャイの軽量チューブをメインに使っているが、材料を痛めないようにTIG溶接が中心。またラグドフレームの場合は、チューブの劣化を最小限にするために低温溶接を採用している」と話しており、製品のクオリティに強いこだわりを持っています。
CORRATEC(コラテック)
CORRATECのバイクは、ドイツ ババリアンアルプスの麓にある本社で研究、開発、設計が行われています。
本社周辺に豊富にあるトレイルやロードの山道、クロスカントリーで、最新の注意を払って開発された製品を市場に送りだす前に徹底的にテストしています。これこそが革新的技術をもった「corratec」の最高品質のバイクを生産する源となっています。
数々のレースで勝利をおさめてきた「corratec」、ドイツで生まれた信頼の技術と独創的なデザインが特徴的です。
NEILPRYDE(ニールプライド)
NEILPRYDE(ニールプライド)はニュージーランド発祥の自転車ブランド。
近年では本拠地をイギリスに置き、ロードレースの最先端であるヨーロッパの需要をいち早く取り入れることに重きを置いており、革新的なロードバイクの数々を生み出しています。
もともとウインドサーフィンのメーカーとして知られており、自転車業界へ進出したのは2010年と比較的新しい自転車ブランドです。
ウインドサーフィンではセイルを作る際にカーボン素材を使うことも多く、80年代から蓄積されたカーボン素材の加工技術を駆使した新進気鋭のロードバイク製作を行なっているブランド。近年、日本でも好評です。
Chapter2(チャプターツー)
CHAPTER2は、ニュージーランドのバイクブランド「ニールプライド」の創業者マイク・プライド氏が再スタートを切り、新しく立ち上げた新ブランドがです。
自身の人生の第2章としての意味を込めたCHAPTER2。
ブランドのテーマを「EXPLORE ROAD LESS TRAVEL(未開の未知を切り拓け)」として、他の人とは違うことに挑戦したいユーザーに向けての製品づくりを掲げています。
風洞実験をもとに最新の技術を取り入れて設計されたエアロロードバイクの評判が高く、アジア人向けに設計されているため比較的小さいサイズからラインナップされています。
振興ブランドのため日本での知名度はまだ低いです。これからどんどん有名になっていくであろう、先が楽しみなブランドです。
CUBE(キューブ)
CUBE(キューブ)はドイツの自転車メーカー。
創業20年を越えており、その歴史に裏付けられた品質はとても高く、プロチームへのバイク供給歴もあるほどです。
鮮やかな色使いと、優れたコストパフォーマンスのカーボンバイクが有名。またMTBや近年ヨーロッパで人気のEバイクなども積極的に製造しています。日本ではまだ馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパでは高い知名度を誇ります。
2016年から正式に日本で取扱いが開始され、プロチームでの露出も増えてきていることからどんどん人気が出てくるであろう楽しみなブランドです。
BOMA(ボーマ)
BOMA(ボーマ)は2006年、ASKトレーディングのオリジナルブランドとして生まれた日本のロードバイクブランド。
この商社は前身がカーボン繊維商社だったため、カーボンフレーム生産のバックグラウンドが確立されていたということです。企画開発、材料、生産、配送まで一貫して管理することで、タイムリーなデリバリー、高品質なうえリーズナブルに製品化することを可能にしています。
目指したのは、まさに人馬一体の乗り心地。カーボンバイクに定評があり、最先端テクノロジーを取り入れて最高のクオリティを追求しています。ロードバイクだけでなくトライアスロンバイクやカーボンホイールなども製造している、実力の高いブランドです。
PANASONIC(パナソニック)
パナソニックは本社を日本の大阪府に置く大手家電メーカーです。
パナソニックは、34事業部のひとつとして自転車の製造も行っています。1952年(昭和27年)に設立された ナショナル自転車工業株式会社を起源とする老舗のフレームメーカーの一つです。
980年代~1990年代にはオランダを本拠地とするPanasonicチームをスポンサードし、フレームを供給していました。チームはツール・ド・フランスなどにも出場する強豪となっています。
安価な価格でオーダーメイドフレームを製造するPOS(パナソニック・オーダー・システム)が特徴です。パナソニックは、クロモリやチタンを使った高品質なメタルバイクを製造する、日本が誇る自転車ブランドです。
KhodaaBloom(コーダーブルーム)
KhodaaBloom(コーダーブルーム)は、ホダカ株式会社が2007年に立ち上げた日本のスポーツバイクブランド。
ホダカはもともと軽快車などの実用車を製造してきたメーカーですが、生活習慣の変化や今後の人口減少に伴う実用車の将来的な需要の先細りを懸念し、本格的にスポーツバイク市場へ進出しました。
コンセプトは「日本人が企画開発した、日本人のためのスポーツバイク」。国内で流通する多くのバイクは海外ブランドのものですが、それらは日本人の体型や使用シーンに必ずしも適しているとは言えません。コーダーブルームはスタッフがスポーツとしてサイクリングに取り組み、そこで得られた経験を元に日本人の使用シーンに最適なスポーツバイクを追求しています。
NESTO(ネスト)
「コーダーブルーム」ブランドを扱うホダカが、新ブランドとして立ち上げたのがNESTO (ネスト) です。
アルミロードやらクロスバイク、エアロロードまでリーズナブルなエントリーモデルを中心に、ラインアップを揃えています。
ネストは、安田大サーカスの団長のトライアスロンを応援しており、団長は近年ネストのロードバイクを使用しているそうです。
GUSTO(グスト)
GUSTO(グスト、またはガスト)は、カーボン製のパソコンや携帯電話などのボディーやパーツを生産していた台湾の会社が、2006年に立ち上げた新しいカーボンメーカー、「Attaque社」のロードバイクブランド。
もともとは、その技術力と生産力を活用し、多くのバイクブランドに自転車フレームをOEM供給=「相手先ブランド名製造」してきました。元OEMメーカーならではの、非常に高いコストパフォーマンスを誇るバイクで人気を伸ばしているブランドです。
MIYATA(ミヤタ)
MIYATA自転車は、130年の歴史を持つ日本の自転車メーカー。日本で初めて自転車の工場生産を行ったとされ、また過去には日本のブランドとして初めて、世界最高峰のレース、ツール・ド・フランスに出場するなどの快挙も遂げた、歴史あるブランドです。
現在も伝統的なメタルバイクを製造し、ツール・ド・フランス出場を果たしたバイクのDNAを受け継いだ美しいクロモリフレーム、THE・MIYATA(ザ ミヤタ)などをラインナップ。その他にも最近はEバイクの開発に力をいれていたり、シティサイクルや街乗り用のクロスバイクなども製造しています。今も昔も、品質の高いメイドインジャパンを守り続けているメーカーです。
STORK(ストーク)
STORCK(ストーク)は、ドイツのバイクメーカー。
評価が厳しいことで知られるドイツの自転車専門誌「TOUR マガジン」によるバイクテストでは、2007年から2012年に渡ってSTORCKが最高評価を獲得。
機能美を突き詰めた思想と高い技術力を誇る、ドイツ人気質にあふれたバイクブランド。走り、デザイン、技術などを独自の姿勢で追求し続ける姿勢はいわゆる通好みで、日本にも熱心なファンは少なくないといいます。
特にロードバイクの名機「Fascenario(ファシナリオ)」は、同誌において“ベストバイク オブ ザ ワールド”と言わしめたほど。日本での知名度は高くありませんが、知る人ぞ知る優れたバイクブランドとしてチェックしておく必要があります。
Dedacciai STRADA(デダチャイストラーダ)
DedacciaiSTRADA(デダチャイ ストラーダ)は、イタリアのチューブメーカー/パーツメーカーである「Dedacciai(デダチャイ)」が手掛けるバイクブランドです。
パーツブランドとしての認識が強いデダチャイですが、元々ロードバイクに適したスチールチューブを開発した事に起源を発しています。世界屈指の”チューブメーカー”として名高く、長年高品質なフレーム用チューブを各フレームビルダーに供給してきました。
また、ロードバイクの素材としてカーボンが脚光を浴びるようになってからは、メタル素材だけでなくカーボンフレームの開発にも着手。多くの有名メーカーからのOEM生産を請負いながら、膨大な量のデータを蓄積してきました。
そして2010年。満を持して「フレームメーカー」として本格的に市場に参入し、自社フレームブランドである「DedacciaiSTRADA」を立ち上げました。ハイエンドモデルのみの少数製生産であり、ラインナップする製品の価格は非常に高価です。日本で見かけることは、まず無いかもしれません。
CHIPPOLINI(チッポリーニ)
チッポリーニは、イタリアの高級ロードバイクブランドとして知られています。
創業者のマリオ・チポッリーニは、ロードレース界で1990年代に活躍した、イタリアの元スター選手。プロ通算189勝、世界選手権でも勝利するなど輝かしい戦績を挙げました。世界屈指のスプリンターとして、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスでも多くの勝利をあげている彼が、自身の経験を生かし立ち上げたのが「チポッリーニ」です。
製造から塗装までイタリアの自社工場で一貫生産されるフレームは、どれもが様々なシチュエーションで活躍することに照準を合わせたレーシングバイクとなっています。
CIPOLLINIのフレームは、どのラインナップをつまみ上げても、ひとつひとつイタリアでハンドメイドされる至高の一品。それ故、価格は非常に高価です。
2019年の24時間テレビにおいて、嵐の相葉くんが出演するドラマ中でチッポリーニのバイク「BOND」が使用されました。この時には、自転車業界の中でのみ少し話題になりました。
GT(ジーティー)
GTバイシクルズは1970年代にアメリカ合衆国のカリフォルニア州で設立された自転車メーカー。
1980年からGTは毎年すさまじい勢いでフレームを開発し、次々にBMXの領域を広げていきました。トリプルトライアングルフレームの開発で、BMX同様にMTBのレース界を席巻。圧倒的な性能を誇るバイクは世界を驚かせました。
1991年にはアルミ素材を使用したMTBを製作し、チタンフレームなど様々な最先端素材でMTBを開発、世界最速のダウンヒルモデルDH-iはGTに世界チャンピオンの栄光をもたらしました。
GTは常にレースの最前線で新しい試みを繰り返し、開発へのフィードバックを続けてきました。世界最高の”FAST”なバイクを創る集団である事がGTの存在意義です。
MTBが有名なGTですが、ロードバイクラインナップにも力を入れています。
MARIN(マリン)
マリンバイクスは、1986年にアメリカ カリフォルニア州 マリンカウンティーで誕生しました。
創立者であるボブ・バックレイは膝の治療の一環としてマウンテンバイクを勧められ、乗っている間に自転車というスポーツに魅了されました。
当時マウンテンバイク、トッププロライダーのジョー・マレーがバイクのプロダクトデザインを監修しマリンバイクスが誕生しました。
32年が経過した今でも当時の信念であった「デザイン性にすぐれ、軽量で、長く乗れるバイクを作る」というコンセプトは揺らいでいません。
2011年よりINTERNATIONALモデル(本国モデル)とSEモデル(日本限定モデル)を展開しています。クロスバイク、ストリートバイク、キッズバイクなど、街中で乗るスポーツバイクをオシャレなデザインで、これからスポーツバイクを始めたい方のニーズに合ったバイクを企画しています。
BASSO(バッソ)
Bassoはロードレースの本場、イタリアを本拠地とするレーシングバイクメーカーです。
創業は1979年と比較的新しく、実に短期間でヨーロッパのトップブランドの1つになりました。その最大の特徴は、フレーム素材のクオリティーの高さ。創業以来、この点に焦点をおいて努力を続けています。
現在も、パドア及びグラッツ(オーストリア)の大学の多くのエンジニアや地元の企業及び研究所と協力し、開発が続いています。
KOGA(コガ)
KOGAは、1974年、アンドリース・ガストラによってオランダにて設立された自転車メーカー。日本で知っている方は少ないですが、オランダでは国民的自転車メーカーです。
創業当時から、マイスター制度や社内組み立て資格制度を導入し、社内テストを月ごとに実施するなど、職人たちの技術向上を図ってきました。
オランダナショナルチームのレースシーンを支えてきたKOGAのバイクは、オリンピックをはじめとする数々の大舞台でメダル獲得を達成しています。KOGAのバイクで走ったピーター・ビネンがオランダ人初のツール・ド・フランス優勝者となった歴史もある、伝統と実力のあるロードバイクブランドです。
2006年からはプロチームの「スキルシマノ」及び「オランダ・ナショナル・トラックチーム」のスポンサーを努めています。最新の技術に加え、これらのレースで得た豊富なデータを元に設計されたバイクは、製品化される前に数千キロに及ぶ実走行試験が行われています。
以下の記事で紹介する「サイクルトリップ」というレンタサイクルでは、KOGAのロードバイクなどが安価にレンタルできます。
KONA(コナ)
KONA(コナ)正式名称:Kona Bicycle Companyは、アメリカとカナダに拠点を置く自転車メーカー。 1988年にDan GerhardとJacob Heilbronの2名によって1988年に創業、現在も2人がトップを務めています。もともとはMTBを主力製品として扱いMTB業界では輝かしい戦績を残しているメーカー。ほかには、ロードバイクやグラベルバイク、シティバイクやEバイクなども製造しています。
現在は純粋なレーシングバイクはラインナップしておらず、グラベルロードやシクロクロスに代表される「オールロード」ジャンルのバイクをリリースしています。
KTM(ケーティーエム)
KTM(ケーティーエム)は、オーストリアの自転車ブランド。
モトクロスなどのオフロードバイク(オートバイ)メーカーとして活動している「KTM Sportmotorcycle AG(ケーティーエム スポーツモーターサイクル アーゲー)」の自転車部門という位置づけで活動しています。正式には「KTM BIKE INDUSTRIES」といいます。
ロードバイクのみならず、Eバイクやマウンテンバイク、都市用の自転車やグラベル・トレッキングバイクまで幅広く手掛けています。
レースシーンでも活躍が見られ、2019年には、UCIプロコンチネンタルチームである「ネーリソットーリ・セッレイタリア・KTM (Neri Sottoli Selle Italia KTM)」にロードバイクを提供し、サポートを行っています。
BOARDMAN(ボードマン)
ボードマンは1992年のバルセロナオリンピックの個人追い抜きで金メダルを獲得し、1994年のツール・ド・フランスではプロローグの個人タイムトライアルで勝利するなど、90年代に活躍した自転車選手、イギリス出身のクリス・ボードマンの名を冠した自転車ブランド。
2016年リオデジャネイロ・オリンピックでは、男子トライアスロンでボードマンのバイクを使用する、イギリス代表のブラウンリー兄弟が金・銀メダルを獲得しています。
MASI(マジー)
MASIはイタリア人のファリエロ・マジィが1949年に起こした老舗バイクブランドです。
彼が作ったスチールフレームは、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアをはじめ、世界最高峰レースの舞台で輝かしい成績を残し続けてきました。
現在のチャンピオンだけでなく、エディ・メルクスやジャック・アンクティル、ファウスト・コッピ、フェリーチェ・ジモンディといった歴代の偉人達が、あなたと同じ理由で何年もの間MASIを選んでいます。
彼らが要求したのは「最高」以外何物でもありません。
MASIの自転車はライダーの情熱を奮い立たせるものであり、より遠くへ、より速く走れるように導くものであるという信念を持っています。
JAMIS(ジェイミス)
JAMISはアメリカの自転車メーカー。アメリカというとCannondale、TREK、Specializedの3社が有名ですが、現地ではその後に名前を挙げられるくらいのネームバリューを持つメーカーです。
もともとはマウンテンバイクが主力でしたが、ここ数年ではカーボンやアルミロードバイクにも注力しています。
日本では今までロードに関してはあまり知られてない日陰の存在でしたが、最近になって完成度の高さがようやく認められたのか、徐々にローディにも認知されつつある、今後が楽しみなブランドです。
GUERCIOTTI(グエルチョッティ)
GUERCIOTTI(グエルチョッティ)は、イタリア・ミラノにある、シクロクロス、ロード、タイムトライアル、トラック、マウンテンバイク等を製造しているスポーツ自転車メーカー。
日本での認知は少ないですが、1964年の創業以来、約55年の歴史を持つ老舗ブランドです。
2015年にはプロコンチネンタルチームである「チームCCC・スプランディ」と共にジロ・デ・イタリアに出場するなど、レースシーンでも使用されています。2019年には同じくプロコンチームの「バルディアーニ・CSF」にバイクを提供するなど、レースシーンでの性能は確かに保証できます。
BOTTECCHIA(ボッテキア)
BOTTECCHIA(ボッテキア)は、1926年にテオドーロ・カルニエッリが創業した歴史ある老舗自転車メーカー。
ブランド名の由来は、創業者の友人Ottabio Bottecchia(オッタビオ・ボッテキア)の名前。彼は1924年のツール・ド・フランスで、初日ステージから最終ステージまでイエロージャージーを守り続け、初のイタリア人チャンピオンになりました。
レーサーになる前は元レンガ職人だった彼は、その翌年1925年にもツール・ド・フランスを制しましたが、その後謎の死を遂げました。そんな、伝説のイタリア人レーサーの名前を冠したバイクブランドがボッテキアです。
日本ではあまり知名度が無く、謎も多いブランドですが、1926年の創業時から、時代のニーズに応えるバイクを作り続け、長い歴史と高い技術を持ちあわせていることは分かります。
レースシーンでも活躍が見られ、2019年にはプロコンチーム「アンドローニ・ジョカットーリ・シデルメク」(Androni Giocattoli-Sidermec)と共にジロ・デ・イタリアに出場、ファウスト・マスナーダがステージ優勝も果たしています。
ISAAC(アイザック)
アイザック(ISAAC Cycle)は、オランダの自転車ブランドです。創業は2011年と新しく、もとは熱狂的な自転車愛好家グループが集まり高品質で革新的なカーボンフォークの開発を開始したことからスターとしました。
その後ISAACは自転車業界での先駆的的地位に発展し、高品質な素材を使用した先進的なカーボンバイクの製造を行っています。
オランダを拠点としており、日本での知名度は皆無に近いですが、2018年にはオランダ国籍のプロコンチネンタルチーム「ルームポット・ネーデルランゼ・ロタレイ」にフレーム提供を行うなどし、着実に知名度を上げています。
今後注目したいブランドの1つです。
INFIZA(インフィーザ)
インフィーザ(INFIZA)は現状、韓国で唯一のロードバイクブランドといっていいのではないでしょうか。
韓国内で唯一大量生産のための自社工場を保有している自転車メーカー「alton sports」のロードバイクラインとして位置づけられています。
20万回の耐衝撃試験など、品質管理システムを徹底していると主張。また、超高張力DP780という鉄鋼素材を取り入れたり、紛失防止用IoT自転車の開発を行うなどの試みも行っていました。
ロードバイクブランドとしては実績が浅く、現時点のラインナップを見る限り、製品も垢抜けないような印象を受けます。これから先を期待したいブランドです。
Diamondback(ダイアモンドバック)
ダイアモンドバック(Diamondback Bicycles)は、アメリカの主要な自転車メーカー。
1977年にカリフォルニア州ニューベリーパークの Western States Imports社によって、BMXブランドとして設立されました。
現在はロードバイクからマウンテンバイク、エンデュランスバイク、そしてBMXも製造しており、アメリカ、オーストラリア、バングラデシュとイギリスを中心に自転車の販売を展開しています。
日本での認知はほぼ皆無かと思いますが、2018年にはプロコンチネンタルチーム「ラリー サイクリング」への機材提供も行っていました。
SwiftCarbon(スウィフトカーボン)
SwiftCarbon(スウィフトカーボン)は、南アフリカに籍を置く自転車メーカー。南アフリカ生まれのの元プロレーサーで、工業デザイナーの経歴も持つ、Mark Blewett(マーク・ブルーエット)氏によって設立されました。
サイクリングへの深い情熱と乗り心地へのこだわり、カーボン素材への探究心があり、移り変わるロードバイク業界にふさわしい自転車を目指して活動しています。
基本的に生産は中国の工場で行っていますが、ただ単に中国で製造するのではなく、南アフリカの本社を拠点としてしっかり品質管理がされたバイクを送り出しています。
2019年はプロコンチネンタルチームの「W52-FCポルト」にバイクを提供、サポートを行っています。
TAOKAS(タオカス)
TAOKAS(タオカス)は、台湾の新興自転車ブランド。もともと、台湾のAPROという会社が様々な有名ブランドの自転車のOEM生産を行っていましたが、そのAPROが自社ブランドとして立ち上げたのがTAOKAS(タオカス)です。
日本ではまだ知名度が低いですが、台湾ではメジャーな自転車ブランドで、タオカスユーザーを1万人集めて年に一度、イベントを開催するなどしています。
TAOKAS独自のカーボン成型技術として“NJW”というものがあり、結合箇所とカーボンシートの重ねムラを排除し、ワンピースモノコック(メインフレーム、前三角部分)となるよう、設計意匠通りに均一化された高い精度のフレームを製造する技術を持っています。
今後日本でも認知が広がってくるのではないでしょうか。
JAVA bikes(ジャバ)
JAVAは、2017年5月25日に世界的に正式に自転車ブランドとして登録され、近年、アジアを中心に北米などへも認知を広げている新興メーカーです。
もともとは中国で「MOKA」というマウンテンバイクを販売するところからスタートしたJAVAbikes。現在も生産は中国で行っていますが、デザインや企画は、イタリアのデザイン会社ALBERT DESIGNが関わっているようです。このデザイン会社は、他の老舗ロードバイクブランドのデザインも同時に手掛けている会社です。
プロチームへのサポートにも積極的で、アメリカ・南カリフォルニアで活動している「Pacific Premier Bank Cycling Team」へ製品を提供。近年は日本におけるプロモーションなどにも力を入れており、今後も人気が高まってくることが予想されるブランドの1つです。
JAVAの特徴は、価格の安さとスタイリッシュなフレームデザイン、そして奇抜なカラー。デザインもさることながら、素材には東レの高品質なカーボンファイバーを用いるなど品質もかなり期待できます。
FESTKA(フェスカ)
FESTKA(フェスカ)は、2010年にチェコで設立されたロードバイクブランドです。使用する素材に関係なく自由なカスタムフレームを作成することを目的として設立された、という背景を持ちます。カーボン・チタン・スチール、その他の素材を巧みに組み合わせ、妥協のない最高のバイクを生み出し続けています。
デザイン面でも評価が高く、トップアーティストやグラフィックデザイナーの手書きのデザインスキームから考案されたフレームデザイン、全てをハンドメイドで行っているきれいなペインティングとトレンド感のあるカラーリング。
未だ日本での知名度が低く入手も困難なブランドですが、確実に光り輝いているものがあります。今後日本に本格的に参入することになった場合、人気が出るのは必至でしょう。
S1NEO(エスワンネオ)
S1NEO(エスワンネオ)は、2009年にフランス西部アンジェにて創業された自転車ブランドです。
自転車をこよなく愛し、機能、デザインにこだわり、完全なパーソナライズを目指す二人のフランス人サイクリスト、ヴァンソン・クロシャー(Vincent CROCHARD)とジョアニー・デルマス(Johanny DELMAS)によって生み出されました。
「S1」は “シリーズ1”や、“自分だけの1台“ を意味し、「NEO」は “新しい“という意味を持ちます。その名の通り、ユーザーがバイクの形や塗装・パーツを選び「自分だけの1台」をカスタマイズしてオーダーすることが可能、さらにそれがオンライン上で完結してしまうという、全く新しい戦略を展開しています。
日本ではこれまで無名でしたが、2017年にアジア初の正規ディーラーが日本に誕生し、満を持して国内デビュー。美しい塗装と、他のライダーと被らないユニークなバイクで、すでに人気を呼びつつあります。今後さらに人気が高まるであろう、注目のバイクブランドです。
Condor(コンドル)
コンドル(Condor Cycles)は、イギリスで1948年に設立された老舗フレームビルダー。70年以上にわたって英国でサイクリングの最前線に立ち、トム・シンプソン、サー・ブラッドリー・ウィギンズ、エド・クランシーなどの伝説のライダーをサポートしてきました。
長年の歴史の中で培ってきた職人による最高精度の溶接技術を活かし、現在はイタリアにおいて手作業によるバイクの組み立て・溶接・仕上げを行っています。このこだわりは、創業当時からの一貫した「家族経営」からも伺えます。
自転車の技術は時代とともに進化を続けており、レース対応バイクから、グラベル・トラックバイクなど、あらゆる種類の自転車をラインナップしています。また、カーボンフレーム、高性能アルミニウム、ステンレス鋼を含む、メタルバイクを主軸としたラインナップが特徴です。
快適な真の職人による手作業でしか実現し得ない細部へのこだわりは、「美しい見た目」と「快適な乗り心地」という形で表れます。価格帯はフレームセットで14万円程度から60万円程度。職人が時間をかけて作るバイクにしてはかなりお値打ちではないでしょうか。
多くのバイクはオンラインによる予約製で入手が可能であり、日本でお目にかかることは難しいブランドです。
Dare(ディアー)
ディアー(Dare Bikes)は、2011年に創業した、台湾の新興バイクブランドです。
母体となったのは、元々は有名バイクブランドのOEMを手掛けていたメーカー。OEMメーカーとしての創業から数えても10年余りと新興メーカーですが、既に高い技術力と生産能力を持っています。ハイエンドバイクをリーズナブルな価格で購入できるのが特徴。
Dareのバイクのデザインマネージャーを務めるAndreas Benz氏はドイツのプロバイクテスターで、製品開発エンジニアの顔も持ちます。長年テストライドを行った経験から、自転車に乗る楽しみと情熱を追求し、多くの有名ブランドの自転車関連製品開発にも協力しているとのことです。
フレームのジオメトリーを異なった体系のライダーにフィットさせるため、長い時間をかけてドイツ人や日本人を含むアジア人の体型の違いを研究し、その成果がDareのバイクに応用されています。
2014年頃から日本でも展開を始めており、あまり話題に上がることは少ないように思えますが、最近ではデザインもかなり素敵なバイクをラインナップしています。他と被らないバイクをリーズナブルに入手したいユーザーにとって、一見する価値があるブランドです。
SANTILLO CICLI(サンティッロ チクリ)
SANTILLO CICLI (サンティッロ チクリ)は、イタリア人デザイナーであるサンティッロ フランチェスコ氏が神奈川県・鎌倉市で創立した新しいロードバイクブランド。デザイナーでありブランド創立者の彼は、かつてイタリアの名だたるデザイン会社で数多くの名車のデザインに関わった、元カーデザイナー。
そんな彼が日本で創立したバイクブランドSANTILLO CICLI の特徴は、ロードバイクデザインの常識を覆すような特殊なフォルム。大地を躍動する「チーター」から着想を得たロードバイク「RB-01」は、UCIの厳しい規定の範囲内で最大限に自由な設計がなされています。
2018年末に立ち上げられたばかりのブランドですが、その特徴的なデザインは有名自転車誌でもインプレッションされるなど、今後日本で必ず有名になる、注目度の高いブランドのひとつです。
NAGI BIKE(ナギ バイク)
NAGI BIKEは、世界屈指のサイクリングロードとして知られる「しまなみ海道」のスタート地点である広島県尾道市にある、地域に根付いたスポーツサイクルメーカーです。
「こだわりを持ちつづけ、確かな本物だけをお届けする」という社是に基づき、安定性と取り回しの良さを高い次元で融合したオリジナルフレームに、信頼性の高いパーツを組み合わせ他自転車を販売しています。
2020年には、国内最高峰のサイクルロードレース、Jプロツアーに参戦する『eNShare RacingTeam』とのコラボレーションが実現し、レースシーンでの露出も増えてきています。今後の伸展が楽しみなブランドです。
VPACE(ヴィーペース)
VPACE(ヴィーペースまたはブイペース※日本語での公式の読み方は不明です)はドイツの自転車ブランド。ドイツの最新の工学テクノロジーとユニークさのちょうど中間に位置する独特なスタイルの自転車作りが特徴で、「RIDE UNIQUE! (ユニークに乗ろう!)」をスローガンに掲げています。
グラベル・ツーリングバイク・MTBを中心に扱っていますが、チタン製やカーボン製のレーシングロードバイクも製造しています。そのどれもがシンプルで無駄のない、かつどことなくオリジナリティのある形状をしており、素材の質感を生かした見事な高級感に溢れています。
子ども用のマウンテンバイクにも注力しており、彼らのインスタグラムではキッズバイクから攻めたレーシングバイクまで、様々な自転車を見ることができます。
RIBBLE(リバル)
イギリスのロードバイクブランドRIBBLE(リバル)。イギリスで1897年に創業した自転車屋さんが始まり。彼らは近年、中国で製造したカーボンフレームをオリジナルブランド「RIBBLE」として販売しているほか、革新的なE-ロードバイクやE-マウンテンバイクも製造・販売しています。
日本では馴染みのない名前ですが、それもそのはず現在日本に代理店は存在せず、直販サイトからの個人輸入のみで購入することができます。コストパフォーマンスの高さと秀逸で奇抜なデザインが特徴的で、今後日本法人などができれば、一気に注目されるようになると思います。
ROSE Bikes(ローズ)
ROSE Bikes(ローズバイクス)は、ドイツのホボルトという地域に本拠地を置く自転車ブランド。1907年に創業した自転車の小売店を起源としており、現在は、Canyonと同じようにダイレクト販売を行っています。90年代の終わりごろからオンライン販売を始めており、自転車業界ではデジタルマーケティングのパイオニアと言えるでしょう。
肝心のロードバイクはシンプルなデザインが特徴。外観に大きな特徴はありませんが、ROSEののバイク作りに対する情熱は、大きなものがあります。その証明に、2019年に引退した当時最高のスプリンター「マルセル・キッテル」選手がROSE Bikesと個人契約を結んでおり、キッテル主演のプロモーション動画なども公開されています。
ロードバイクのみならず、MTB、グラベル、ツーリングバイクなども秀逸。ロードバイクのハイエンドモデルは完成車で約100万円程度。この価格設定からも、バイク作りに対する自身が見て取れるのではないでしょうか。
VITUS(ヴィータス)
Vitus(ヴィータス)は、フランスの老舗バイクブランドVitus(ビチュー)をルーツに持ったブランドです。経営難により一度はメーカーとしての存在が消えましたが、自転車通販サイトWiggleがブランドを買収し(正確にはVitusがCRCに買収され、CRCがWiggleに買収されて今に至る)復活を遂げました。
未だにビチューと呼ぶ人もいますが、Wiggleがイギリス法人のため、現在の正式な発音は英語読みの「ヴィータス」ということのようです。
シンプルなデザインのロードバイクが特徴ですが、近年のプロダクトは比較的こなれている印象。Wiggleのプライベートブランドなだけあってコストパフォーマンスに優れており、作りもしっかり甘くないため、1台目のロードバイクを安く入手したい人にはおすすめできます。
Origine(オリジン)
フランスにある自転車工房が作るサイクルブランド「Origine Cycles(オリジンサイクル)」。一般的にフランスのロードバイクメーカーというと、LOOK、TIME、LAPIERREなどが思い浮かぶかと思いますが、一部のコアなフランス車好きから熱い指示を受けているのがこのOrigine(オリジン)になります。
もとはグラベルバイクに特化した制作を行っていたようですが、2014年頃からロードバイクも発売。現在は、ロード、グラベル、マウンテンバイク、フラットバーロード、そしてEロード(電動アシスト)もラインナップ。
フレームは完全に手作業で設計されており、オンラインから細かなスタマイズを行い、オーダーメイドで注文が可能になっています。日本からでも注文は可能なようですが、送料ややりとりの手間がかさむことを考えると、相当な覚悟が必要だと思います。
見た目も素晴らしい職人の作るフランスバイクが欲しい方は、一度チェックしてみては?
ESR(イーエスアール)
ESR(イーエスアール)は、ディーゼルエンジンなどの自動車用排気ガス浄化装置の研究・開発と製造販売を主事業としている、株式会社 ESRが始めたオリジナルの自転車ブランド。現在は、ロードバイクの「ALTAILE」と折りたたみ自転車「PURSUER」の2シリーズをラインナップしています。
ALTAILEは『アルミフレームの進化した最新型』という意味が込められており、その名の通り現在はアルミロードバイクのみを製造しています。
国内で他の事業を行う会社が自転車の開発に乗り出すというのは貴重なことであり、業界にとって喜ばしいことです。まだ小さなブランドですが、当サイトでも応援していきたいと思います。
まとめ
ロードバイクブランドの全体感が掴めたでしょうか?
私の知る限り実力のあるロードバイクブランドはほぼすべて紹介したつもりです。ロードバイクブランドの歴史や特徴を知ると、その自転車に対する愛着も一層深まりますよね。INNERTOPでは、他にもロードバイクに関する記事をたくさん書いていますのでお見逃しなく。
もしあなただけが知っているロードバイクブランドがあったら、是非下のコメント欄で教えて下さい。最後までご覧いただきありがとうございました!
コメント
INFIZA はいらん
確かに、ほかのブランドと同列で紹介することに若干の抵抗はありましたw
日本でもデダチャイ割とみますよー
ここには掲載がないですがvpace社もデザインが良くて気になります。
このブランドはなんて読むのでしょうか?情報が少ないので、もし詳しければ情報提供お願いしますー!
ドイツの自転車ブランド「VPECE」を追加しました。ここに記載のない自転車ブランドをご存知の場合は情報を添えてご連絡お願いたします!
https://www.dizobike.jp/
近年進出メーカーです。
情報提供ありがとうございます!
Origine Cycles 2013年創業
origine-cycles.com/en-GB/
ギネスの100歳以上のアワリーレコード達成で en.m.wikipedia.org/wiki/Robert_Marchand_(cyclist)
使われたロードバイクです
パーツ/カラーな自由にオーダー可能な直販サイトで2年前に購入し、今も満足して乗ってます。
PinotNoir さん
情報提供ありがとうございます!!
あれ?俺の乗ってるアートサイクルスタジオ(サイクルワールド、福井商会)がないぞ
国内メーカーだけど弱小扱いなのか?
いろいろなメーカーを拝見させてもらいました。
マイナーですがイタリアのfondriestがあれば良かったのですが、乗っているバイクが無ければ淋しいものですね
コメントありがとうございます!
「fondriest」はい!情報提供ありがとうございます!順次追加して公開させていただければと思いますー!