初めて購入するロードバイク。たくさんありすぎてよくわからない。
少しでも安いのがよいけれど、安すぎるのもビミョー。
安すぎるっていくら?
初めて購入するなら妥当な予算は?
何をみて、決めれば良いの?
そんな、はじめてのロードバイク選びの人にすっきりとした結論を提供します。
100,000円くらいのロードバイクはコスパ最強です。以下でご紹介する「選び方や注意点」を参考にした上で、色や見た目が気に入ったものを選びましょう。
本当にコスパ最強?安物自転車で失敗したくない
少しでも安く購入したいと誰もが思います。しかし、安すぎるものには理由あり。
「安物買いの銭失い」という言葉にもある通り、あまりにも安すぎるモデルを選んでしまうと、ロードバイクの楽しさを感じることができません。
「コスパ最強」と「安物」の分水嶺はどこにあるのでしょうか。
安い理由は…
・サイズ展開が少ない ・シマノじゃないパーツ ・重量がかさむ ・メカニックの手が入っていない
これらが考えられます。順番に説明しましょう。
劇場版 弱虫ペダル
サイズ展開がない、または少ない
ロードバイクにはサイズがあります。洋服にS、M、Lとサイズがあるように、ロードバイクにもサイズがあります。
そもそも、フレームサイズがピッタリでない自転車だと、調整にも限界があります。ズボンの裾直しに限界があるように、極端にサイズが合わない自転車は調整できるものではありません。
試乗をしてみて、プロの助言をもらうのが理想的です。それができないときは、公式サイトやカタログで身長の目安が記載されていますので確認してください。高級車となると、10cm刻みでサイズを選ぶことができます。
サイズが選べない自転車は安物?と疑ってください。
安いロードバイクはコストカットのため、サイズがひとつしかないことも。サイズが少なければ、在庫が減りやすいですからコストカット可能です。
洋服選びでサイズがないときは購入をあきらめますよね。ロードバイクでも同じです。サイズがない、そもそも複数サイズが用意されていないというときはメーカーの姿勢を疑ってください。
シマノTourney A070、または他社ブランドに注意
自転車のパーツグレードは上から順番に
・DURA-ACE ・ULTEGRA ・105 ・Tiagra ・SORA ・Claris ・Tourney A070
となります。グレードが高ければ高いほど良質ですが、それだけ高級品です。
どれだけ廉価モデルであっても、シマノ製のClarisグレード以上のパーツを搭載して欲しいと思います。
最下位グレードのTourney A070が採用されている場合は要注意。Tourney A070そのものに問題はありませんが、同時に採用されている他パーツが上位モデルと互換性なしということが多いです。
例えば、ブレーキだけは安全のために高級品に変更したいと考えたとします。Tourney A070を採用している自転車だと、上位と互換性がないブレーキを採用していることが多いです。
一方で、ClarisのブレーキとDURA-ACEのブレーキは互換性があります。つまり、8速からは上位モデルと互換性があることが多いです。
もし、シマノパーツじゃないと、コストカットしすぎかも。
シマノ製じゃない場合、多くの場合、デュアルコントロールレバーが搭載されていません。デュアルコントロールレバーはブレーキレバーと変速レバーが一体となっているもので、現在の主流です。これが採用されていないと、変速するたびに、ブレーキから手を離す必要があります。
シマノClarisグレード以上が搭載されているかを確認しましょう。それ以外はロードバイクとは言えないパーツ構成の可能性大で安物です。
重すぎるロードバイクに注意
安い自転車は重いです。重量に注目すれば、ロードバイクの性能がある程度予測できることがあります。軽ければ軽いほどよいですが、当然高級品になります。
ただし、フレームサイズによって重量は変わりますし、パーツ構成でも変化します。軽さは大事ではあるものの、あまりに重量にこだわりすぎないようにもしたいです。
カタログに記載されている重量も目安と考えてください。あくまでも、目安としてアルミ製なら11kg以内、クロモリ製なら12kg以内ならば、悪質とはいえないと思います。
メカニック整備されていますか?
ロードバイクはメカニックの技量が性能に大きく現れます。メカニックによる整備がされていないロードバイクは、錆びた包丁のようなもの。安いということはメカニックによる初期チェックが省略されているかもしれません。
ネット販売をしている安いロードバイクに注意しましょう。メカニック整備が全くされていないものもあるようです。コスパ良いと思って購入しても、初期整備に費用がかさみ、結局高くなってしまったということも。
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予算10万円で選ぶときのチェックポイント!
「安物買いの銭失い」にならない、コスパ最強のロードバイクは100,000円前後であることが多いです。その中でも、チェックポイントはどこでしょうか。
アルミフレームかクロモリフレームか?
フレームは後から交換することはできません。自転車の心臓部分といってもよいでしょう。カーボンフレームは予算オーバー。アルミフレームかクロモリフレームで選ぶことになります。
アルミフレーム
アルミフレームは軽量ですが、乗り味が固めで疲労しやすいと言われます。また、強度を保つために太いパイプになります。
クロモリフレーム
クロモリフレームは、パイプを細くしやすく、柔らかい乗り心地で長距離乗っても疲れにくいです。ただし、重量は増してしまい、さらに鉄分が多いので、錆びやすいです。
見た目重視で選んでもいいかもしれません。
フルカーボンフォーク
カーボンパーツを利用すると、乗り心地がよくなります。が、高価です。
フレームそのものをカーボンにするのは予算100,000円では厳しいですが、フォークだけならば、カーボン製を選ぶことができます。フォークの軸までカーボン製であるフルカーボンフォークであれば、注目度が高いです。
どうしても105グレードを選びたい?
ロードバイクを選ぶとき、「パーツは105グレード以上を選びたい」と言われることが多いです。これは、105グレードからがプロがレースで使用している上位グレードと互換性がある11段変速だからです。
しかし、10万円という予算では105グレードを選ぶのは非常に厳しいと言わざるをえません。105グレードで10万円となると、
・お店での試乗車 ・型落ちの特売モデル ・中古車
ということになり、新車で105グレードを選ぶのは難しいです。どうしても105グレードを選びたいのであれば、予算を15万円以上にあげるか、ブレーキだけを105に別途グレードアップするのがよいでしょう。
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Claris(クラリス)かSORA(ソラ)
10万円くらいだと、Claris(クラリス)グレードのロードバイクが多いです。中には一つ上のSORAグレードを利用しているロードバイクもあります。Clarisグレードだと16速(2×8)で、SORAグレードだと18速(2×9)です。
ただし、一部パーツだけがそのグレードで、ブレーキ、クランクなどは別グレードということも多いです。全体のグレードも大事ですが、ブレーキに何が使用されているかに注目しましょう。ブレーキがしっかりしているものはコスパ最強といえると思います。
いずれにしても、ブレーキを105以上に変更することをお勧めします。
リムブレーキかディスクブレーキ
ブレーキの種類に注目したいです。最近は雨の日でも制動力が高いと言われるディスクブレーキ搭載をしているモデルが増えてきましたが、リムブレーキの方が
・メンテナンスしやすい ・軽量にしやすい ・交換しやすい
というメリットもあります。そもそも雨天時に走行をしないのであれば、リムブレーキのロードバイクも検討しましょう。
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コスパ最強のおすすめロードバイク10選
10万円予算でチェックポイントを基準に選んでも、たくさん選択肢があるのが、このクラス。
本記事では、王道と言われるモデルから特徴的なものまで10種類を抜粋しました。
是非参考にしてみてくださいね♪
1,Specialized ALLEZ SPORT
¥115,500 –
「スペシャ」の愛称で親しまれてきたブランドSpecialized。そのSpecializedが送り出すエントリークラスのロードバイクがALLEZ SPORT(アレースポーツ)です。最新モデルでは、新設計のE5アルミ合金製フレームに、フルFACTカーボンフォークを採用し、軽量化と乗り心地の向上を図っています。まさにコスパ最強です。
何よりも嬉しいのがエントリークラスでありながら、7種類のフレームサイズが用意されているところ。カラー展開は2色しかありませんが、フレームに妥協しないメーカーの姿勢が感じられますね。
シマノSORAコンポを中心にパーツ構成されているだけでなく、フェンダーを搭載することもできるので、通勤通学でも利用しやすそうなモデルです。
2,Cannondale CAAD Optimo 3
¥121,000 –
アルミといえばCannondale(キャノンデール)。アルミフレームの開発には定評があります。そのCannondaleのコスパ最強ロードバイクがCAAD Optimo(キャド オプティモ)シリーズ。
エントリーモデルだからといって妥協はしていないフレーム。今までの実績から、レースでもホビーユースでも使えるフレーム設計です。Cannondale独特ですが、BB規格は専用のものを採用することで、ペダリングをスムーズにしています。
色選択は2色しかありませんが、フレームサイズは6種類から選べます。もちろんフルカーボンフォークです。
フレームをパッと見ただけでは気づきませんが、実はラックやフェンダーを取り付けできる穴が内側に隠されています。通勤通学にも役立ちそうです。
Optimo 3はブレーキやクランクも含めてSORAグレードですが、上位グレードであるOptimo 1を選択すれば、105グレード構成となります。
3,TREK Domane AL 2
¥99,000 –
多数の高級バイクを送り出すTREK(トレック)が入門者向けに発表しているのが、TREK Domane(ドマーネ) AL2。TREK独自のIsoSpeed カーボンフォーク採用。
値段がグッと抑えられているものの、Clarisグレードを基本として、かつ6サイズのフレームから選ぶことができます。フレームサイズによってサドルなどのパーツが変更されているのも、非常に嬉しいポイント。
フェンダーも搭載することができるので、最初の一台だけでなく、通勤通学専用として利用することもできそうです。
4,GIANT Contend2
¥103,400 –
世界のトップブランドGIANT(ジャイアント)が送るエントリーオールラウンドロード。はじめてのロードバイクでも安心して走れるように、サブブレーキも搭載しています。タイヤも太めの28mmを採用しています。
色は3色から選ぶことができますし、フレームサイズも4種類から選ぶことができます。Contend(コンテンド)2はClarisグレード中心に作られていますが、SORAグレード中心の上位モデルGIANT Contend 1もあります。
5,MERIDA SCULTURA RIM 100
¥109,890 –
業界大手のMERIDA(メリダ)。このモデルは価格が抑えられているのに、ブレーキがノーブランドではなくて、Clarisグレードを採用しているのが嬉しいです。
ステアリングコラムにまでカーボンを採用したフルカーボンフォークが採用されていて、見えないところまで品質に拘っています。
色は2色から選択でき、フレームサイズは5種類から選ぶことが可能です。
6,Fuji NAOMI
¥129,800 –
ここで紹介しているモデルの中では割高。しかし、それだけの価値が十分にあるモデルです。フレームのトップチューブが地面と水平になっているのが美しさを際立てています(著者の好みです)。美しいだけでなく、全体重量も8.9kgと他モデルよりも1kg近く軽くなっています。
フレームサイズも6種類から選べますので、自分の体格にピッタリのモデルが選べることでしょう。
このロードバイクのブレーキだけを105にアップグレードするのがおすすめ!
7,KhodaaBloom FARNA CLARIS
¥92,400 –
KhodaaBloom(コーダーブルーム)は日本ブランド。フレームは3サイズしかありませんが、設計は日本人体系向けに設計されています。同時にアルミフレームの加工に工夫を凝らすことで、一番大きいサイズでも9.5kgの軽量化を実現しています。
名前にある通り、ブレーキやクランクも含めて、Clarisグレードで統一されています。軽量フレームと合わさって、かなりのコスパといえるでしょう。
8,NESTO ALTERNA
¥99,550 –
NESTO(ネスト)は「毎日の生活をより豊かにするスポーツサイクル」をコンセプトに展開する、日本ブランドです。ALTERNA(オルタナ)は、フレームリア部に快適性を向上させる振動吸収機構「FLEXOR(フレクサー)」を採用。走行時にしなりをもたらし、快適な走行につながります。
10万円以下のモデルでありながら、ブレーキやクランクも含めてSORAグレードで固めて9kg以下を実現しています。4サイズがぴったりとフィットすれば、まさに、このモデルこそコスパ最強といえます。
9,DECATHLON TRIBAN RC500
¥99,900 –
フランスの総合スポーツブランドDECATHLON(デカトロン)が提供するロードバイクです。独自の流通経路なので、値段をグッと抑えることができています。SORAグレード中心ですが、本モデルはディスクブレーキを採用。カーボングレー1色しかありませんが、サイズは5展開あります。
2021年8月現在、直営店は千葉県幕張と兵庫県西宮のみ。店頭販売を利用しない場合は直営サイトで購入できます。
10,Raleigh Carlton B
¥101,200 –
Raleigh(ラレー)が2021年から新しく発表したディスクブレーキ搭載のクロモリロードバイクです。フォークまでクロモリ製であるため、重量はかさみますが、全体的のほっそりとした見た目は非常に魅惑的に見えます。
フレームサイズは3つでパーツ構成はClaris。このように記載すると目立ちませんが、ディスクブレーキ搭載のクロモリロードバイクというのは他とは一線を画し、注目を集めること間違いありません。
まとめ
10万円のロードバイクはここで紹介した10種類以外にも、多くのメーカーから発売されています。どれもこれも甲乙つけがたいかもしれません。だから、あれもいいが、これもいいと悩みがちです。悩んでいるあなたに言いたい。
「サイズをしっかりと合わせ、見た目と色でお気に入りのものを選ぼう!」
悩むのも楽しいですが、ロードバイクを購入すれば、楽しいサイクリングライフが待っています♪
著者:つだけい / 編集者:ロード乗りデザイナーSho
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