ロードバイクを選ぶ際には、価格と性能・乗り心地などいくつかの条件で選ぶ必要がある。初心者がいきなりロードバイクを選ぶといっても、どれがいいのかわからず、迷ってしまう。かつての私もそうだった…
この記事では、2019年の夏に発表された、2020年の最新モデルのロードバイクの中から、初心者に是非選んで頂きたい、おすすめのロードバイクをご紹介。
あなたが2020最新モデルで一台目のロードバイクを探しているなら必見だ。
ロードバイクを選ぶ前に知っておきたいこと
ロードバイクを選ぶといっても、その種類や購入方法はいろいろある。単に「おすすめロードバイク」を眺めているだけでは、あなたの理想のバイクとめぐりあうことは難しい。前提の知識として最低限知っておきたい情報を以前、記事にしているので、是非これらの記事も併せて参考にしていただきたい。
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2020モデルのトレンド・流行を抑える
これからロードバイクを選ぶにあたって、トレンド(ロードバイク業界の流れ)を読むことも重要だ。これから先、長いあいだ時間を共にする相棒選びだから。トレンドといっても各メーカーによって異なる部分もあるため一概に言うのは苦しいが、概ね最近の全体の流れとしては以下の4点が挙げられる。
ディスクブレーキ化
これまでもディスクブレーキの台頭は囁かれてきたが、いよいよリムブレーキが廃れつつある。トレックが”ハイエンドモデルのリムブレーキ仕様を廃止する”という発表は、ディスクブレーキ主流の時代を決定づける象徴的なニュースとなった。
ワイドタイヤとグラベル
これまでも23Cから25Cへと、タイヤの主流は太くなる方向に動いていたが、2020からはさらに太いタイヤに対応していることがむしろスタンダードな時代となるだろう。28Cタイヤや32Cタイヤに対応するフレームも出てきており、タイヤのワイド化は止まらない。
エアロバイクの低価格化
これまで高品質なエアロフレームは、高いカーボン成形技術をもったトップブランドのみが製造できた。だが、近年その技術は多くのメーカーが享受できるものとなった。比較的マイナーな自転車メーカーからも高品質で洗練されたカーボンバイクが登場し、市場全体のエントリー向けカーボンバイクの価格を押し下げている。
美しいアルミフレーム
「アルミといえばエントリーモデル」という風潮があったが、この固定観念は次第に壊されることになるだろう。キャノンデールやトレックを筆頭に、カーボンバイクにも負けて劣らない美しいアルミフレームを発表している。軽量化も止まらない。いまや、カーボンバイクとアルミバイクの性能差はどれだけあるのか、刮目すべきだ。
今こそおすすめしたいメタルバイク
近年のトレンドを抑えており、これから先長い間その価値を発揮するであろうロードバイクを紹介する。あなたの一台目にふさわしいロードバイクを、カーボンバイクとメタルバイクの2つに分けて発表する。まずはアルミやクロモリを含むメタルバイクからだ。8つ選出、どれも見逃せない。
BMC(ビーエムシー) Teammachine ALR One
BMC Switzerland社の軽量レーシングバイク「Teammachine SLR」ファミリーに、アルミフレームモデルが登場。アルミながらエアロ効果を意識したフレームと内装ケーブルで非常に整ったフォルム。振動をいなすカーボンフォークとD型カーボンシートポストを装備し、剛性と快適性とを高い次元で実現している。アルミらしからぬフレームデザインと性能は、2020年の次世代アルミレーシングバイクを象徴する一台となっている。
参考価格 | ¥180,000(税抜) |
重量 | 1,165g (フレーム重量) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | Super Red |
サイズ | 47, 51, 54, 57 |
リンク▶BMC Switzerland | BMCオフィシャルサイト
COLNAGO(コルナゴ) A2-r
コルナゴアルミロードで人気を博した軽量アルミバイク「A1-r」がさらにブラッシュアップされて登場。カーボンの上位機種「C-RS」と同じフロントフォークをインストールし、振動吸収性能がさらに増した。イタリアンカラーをさり気なく纏ったシックなデザインと、スムースウエルディング処理でカーボンと見間違えるような美しいフレーム。チェーンステー長がサイズごとに細かく調整されており、生産効率が落ちたとしても一貫してコルナゴのアイデンティティーを保つ老舗ブランドの誇りを感じるバイクだ。
参考価格 | ¥169,000(税抜) |
重量 | 8.6kg |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | A2MB / A2BR |
サイズ | 400, 430, 460, 490, 520, 550, 580 |
SPECIALIZED(スペシャライズド) ALLEZ SPRINT COMP DISC
昨年モデルより継続販売されている、SPECIALIZEDの次世代アルミレーシングバイク。今では定番となったモデルだ。近年大きなアップデートはされていないものの、見事なルックスとフレーム性能でアルミバイクの殻を破った功績は今後も語られるだろう。アルミフレームのロードバイクを語るにあたって、どうしても外せないレーシングバイクだ。
参考価格 | ¥237,600(税込) |
重量 | 8.56kg (52サイズ) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | BRSH/NICEBLU, BLK/LTSIL |
サイズ | 49, 52, 54, 56 |
リンク▶SPECIALIZED
TREK(トレック) Checkpoint ALR 5
近年のトレンドをバッチリ抑えたTREKの最新グラベルロード「Checkpoint」の中で、最もコストパフォーマンスに優れたアルミフレーム&カーボンフォークを組み合わせたモデル。高性能なアルミフレーム、広いタイヤクリアランス、12mmスルーアクスルと油圧式ディスクブレーキ、どんな冒険にも合わせられるマウントを装備。高品質なShimano 105 11速ドライブトレインとの組み合わせでこの価格。この一台で、舗装路も未舗装路もどこへだって駆けていける。
参考価格 | ¥219,000(税抜) |
重量 | 10.05 kg (56) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | Matte Axinit |
サイズ | 49, 52, 54, 56, 58 |
リンク▶TREK BIKES
FOCUS(フォーカス) PARALANE 6.9
FOCUSのエンデュランス・アドベンチャーロードとして人気が高い「PARALANE(パラレーン)」がアルミフレームで登場!非常にスタイリッシュなフレーム・フォークのデザインを気にいる方も多いのではないだろうか。油圧式ディスクブレーキや最大35Cまで対応のワイドなタイヤクリアランスは近年のトレンドを先取りしている。コンポーネントは高品質な105シリーズをほぼフルセットで導入しており、同社のラインナップの中ではコストパフォーマンスに優れたモデルだ。
参考価格 | ¥248,000(税抜) |
重量 | 9.75kg |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | FREESTYLE |
サイズ | 51, 54 |
リンク▶FOCUS BIKES
CANNONDALE(キャノンデール) CADD13 DISK 105
「アルミと言えば」でおなじみのキャノンデール。お家芸のカーボンキラーバイク、「CADD(キャド)」シリーズが2020年フルモデルチェンジ。新しいスーパーシックスエボと同様のジオメトリを纏った、アルミの可能性をまた一段押し上げたであろう全く新しいバイク。「アルミよりカーボンが優れているという神話はもう終わった」とメーカーは話した。広いタイヤクリアランスとディスクブレーキ、小さいリア三角形やD型チューブなど最新テクノロジーつぎ込まれた新世代アルミバイクだ。
参考価格 | ¥210,000(税抜) |
重量 | 1,094g (フレーム) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | MANTIS, ACID RED |
サイズ | 44, 48, 51, 54, 56, 58, 60, 62 |
リンク▶キャノンデール | Cannondale Bicycles
NEST(ネスト) ALTERNA DISC-A
レーシングジオメトリを採用したクラス最軽量のアルミディスクロードバイク。前後スルーアクスルによる高剛性化によりコーナリングやハードなブレーキング、悪路走行などにおいて、ライダーに抜群の安定感と安心感をもたらす。プレスフィットBB、フラットマウントディスクブレーキ、NOVATEC 社製ハブなど同価格帯では唯一無二のコストパフォーマンスを誇る。
参考価格 | ¥139,000(税抜) |
重量 | 9.0kg (510mm) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | レッド |
サイズ | 440mm(150-165cm) 475mm(160-175cm) 510mm(170-185cm) |
リンク▶NESTO – ネスト
FUJI(フジ)SL-A 1.3
フラッグシップモデルと同じジオメトリーを採用し、カスタム次第では7kg切りも可能な、高いポテンシャルを持ったアルミバイク。フルカーボンフォークは振動吸収性と路面追随性能が高い一方で、高速コーナーの安定性も高次元で実現する剛性を併せ持つ。ロングライドからクリテ、ヒルクライムまでこれ1台でこなせるオールラウンドロード。これからレースに挑戦しようと考えているビギナーや学生のレーサーなどに特におすすめできる即戦力レースバイクだ。
参考価格 | ¥179,000 (税別) |
重量 | 8.5㎏ |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | Electric Blue |
サイズ | 46cm, 49cm, 52cm, 54cm, 56cm |
今こそおすすめしたいカーボンバイク
先程もお伝えしたとおり、2020年モデルは低価格帯のカーボンバイクが充実。OEMメーカーブランドや、巨大な台湾メーカーらがカーボンバイクの価格帯を引き下げる。そんな中でおすすめのカーボンフレームのバイクを8つ選出した。まったく、どれも目が離せない!
PINARELLO(ピナレロ) RAZHA DISK
PINARELLOのかつてのハイエンドレーシングバイク「DOGMA 65.1」とほぼ同等の形状を身にまとい、ピナレロのアイデンティティーであるONDA(オンダ)フォークとアシンメトリックデザインを体感できるエントリーカーボンロード「RAZHA」。そのラザに、2020からはディスクブレーキ仕様が追加された。ディスク化ついでにタイヤクリアランスも広くなった。おそらくフレームバランスも最構成されているだろうし、とてもコストが掛かった一台。リムブレーキモデルも引き続きラインナップされるが、2020モデルを買うならこちらのディスク仕様を是非とも選びたい。
参考価格 | ¥298,000(税抜) |
重量 | 不明 |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | Black/Mat, Navy/Mat |
サイズ | 44SL, 46SL, 50, 51, 53, 54, 55, 56 |
リンク▶PINARELLO|日本公式HP
CANYON(キャニオン) Grail CF SL 7.0
ドイツ・コブレンツに本社を置く自転車メーカー「キャニオン」の最新グラベルロードバイク。アスファルト上での気持ちいいサイクリングから週末のちょっと刺激的な林道ツーリングや河川敷の未舗装路ライドまで、幅広い活躍が期待できる。特徴的な二段ハンドルと独特なフレーム形状。高性能なフルカーボンフレームに、最新型のシマノ105をフル装備してこの価格。自社通販サイトのみで展開しているからこその破格のコストパフォーマンスだ。
参考価格 | ¥249,000(税抜) |
重量 | 8.80 kg |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | Canyon Grey/Metallic, Carbon/Copper |
サイズ | 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL |
リンク▶CANYON BICYCLES|公式オンラインショップ
MERIDA(メリダ) SCULTURA DISC 4000
Shimano製油圧ディスクブレーキとCF2カーボンフレームを採用したオールラウンドロードバイク。28Cのワイドクリアランスにも対応するフレーム設計と、パリ・ルーベを含むパヴェでのレースで鍛え上げられたScultura Discならではの走りが、卓越した快適性を実現。レースのみならず、エンデュランス用途でも高い性能を発揮する。
参考価格 | ¥269,000(税抜) |
重量 | 8.5kg(S) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | MATT BLACK/GLOSSY ANTHRACITE, GLITTERY SILVER/BLACK |
サイズ | 41(XXS), 44(XXS), 47(XS), 50(S), 52(SM), 54(ML), 56(L) |
リンク▶MERIDA|日本公式HP
GUST(グスト) RCR Team EVO
カーボン製のパソコンや携帯電話などのボディーやパーツを生産していた会社が、2006年に立ち上げた新しいカーボンメーカー、「Attaque社」のロードバイクブランド。それが「GUST(グスト)」だ。もともとは、その技術力と生産力を活用し、多くのバイクブランドに自転車フレームをOEM供給=「相手先ブランド名製造」してきた。「RCR Team EVO」は、コンポーネントとホイール以外はプロチームが使うものと全く同じグレードのもの。元OEMメーカーならではのコストパフォーマンスを誇る、最安レベルのハイエンドカーボンバイクだ。
参考価格 | ¥228,000(税抜) |
重量 | 7.6 kg |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | White, Lava Red |
サイズ | 44, 47, 50, 53, 55, 57 |
BIANCHI (ビアンキ) SPRINT
Bianchのカーボンロードバイクにエントリーグレードが新登場。「Sprint」は1970年代にロードレースで活躍したクロモリ時代の名車の名前。オリジナルのフレームをベースに、現在のビアンキが持つ最新のデータに基づいて生まれ変わった。エントリーモデルであるものの、性能、外観に一切の妥協はない。リムブレーキモデルとディスクブレーキモデルをラインナップしているほか、初心者にも扱いやすいように最適化された一台となっている。
参考価格 | ¥228,000(税抜) |
重量 | 約8.5kg (53) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | CK16/Black Full Glossy, Black/CK16 Full Glossy |
サイズ | 44, 47, 50, 53, 55, 57 |
リンク▶BIANCHI|日本公式HP
FELT(フェルト) FR Advanced 105
質実剛健な作りとシャープな走行性能で定評がある FELT FRシリーズに2020モデルではディスクブレーキモデルがラインナップ。105コンポーネントを組み合わせたこのモデルは使用素材をUHC Advanced+TeXtreme カーボンにアップグレードしながら価格は前モデルから据え置きとし、さらにコストパフォーマンスの高い軽量レーシングバイクとなった。
参考価格 | ¥288,000(税抜) |
重量 | 8.0kg(56) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | アクアフレッシュ/マットテクストリーム, プラズマレッド/テクストリーム |
サイズ | 47, 51, 54, 56 |
リンク▶Felt 公式日本語Web
CANNONDALE(キャノンデール) Super Six Evo Disk
第三世代となる2020モデルのSuper Six Evoは大胆にフルモデルチェンジ。これまで重要視されてきた軽量さと高剛性に加え、空力効率への莫大な研究の成果が注ぎ込まれた全く新しい軽量万能レーシングバイクとなった。美しく高性能なカーボンフレームと信頼の105コンポーネントを組み合わせたバイクがこの価格から。非常にコストパフォーマンスの高いモデルだ。
参考価格 | ¥260,000(税抜) |
重量 | 999g(フレーム) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | BLACK PEARL, ACID RED |
サイズ | 48, 51, 54, 56, 58 |
リンク▶キャノンデール | Cannondale Bicycles
GIANT(ジャイアント) PROPEL ADVANCED 2
GIANTのエアロロードバイク「プロペル」が2020モデルではややパワーアップして登場。フレーム形状を横⾵起因の乱気流に最適化し、エアロ性能をさらに向上させた。空力性能を高めるフレーム/フォーク一体型ブレーキ、エアロカーボンシートポスト、エアロホイールを組み合わせ、完成車状態でもエアロバイクとして十分に完成されたレーシングバイクだ。チューブレスレディタイヤを標準装備している点も、トレンドを先取りしており高ポイント。そして相変わらずのコストパフォーマンスの高さは、他の多くのメーカーよりも圧倒的にお得感を感じざるを得ない。
参考価格 | ¥225,000(税抜) |
重量 | 8.4kg(500mm) |
メインコンポ | Shimano 105 |
カラー | マットチャコール |
サイズ | 465(XS),500(S),520(M),545(ML) |
リンク▶GIANT Bicycles公式
まとめ
2020年モデルの最新ロードバイクの中から初心者の一台目に今こそ選びたいバイクを16モデル紹介してきた。初めにもお伝えしたが、今後長い期間相棒としてあなたを支えるロードバイクを選ぶためには、最近のロードバイク業界の流れを抑えることが大切。
それに加えて、個人的に最も大切だと感じていることが、「これだ!!」というような、直感的に惚れたバイクを選ぶこと。ロードバイクは高価な買い物。中途半端に妥協して選んでしまって後悔することも少なくない。
価格と、見た目と、性能と。色々な要素があり選ぶのが難しいロードバイクではあるが、このサイトがあなたにふさわしいバイクとの”出逢い”を見つけるための一助になることを祈っている。
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