アルミバイクのメリットとデメリットは?
安いカーボンフレームを選ぶリスクとは。
アルミとカーボン、どっちがいいの?と、迷っている方は必見。

これからロードバイクを買いたいんだけど、
アルミとカーボンで迷い中…ご教授ください

カーボン!カーボン!カーボンがいいよ。

おいおい。カーボンだけじゃなくてアルミバイクにも
素晴らしいロードバイクはあるよ

うーん、カーボンバイクだと20万円くらいからか。
最近リリースされたCADD13とかも良さそうだし、
アルミと迷うところだよね。
カーボンとアルミはどっちがいいのか

ロードバイク選びで、多くの人が悩むポイントの一つ。
それが、「カーボンなのか、アルミなのか」ということ。
最近はカーボンバイクがごく一般的になり、一台目のロードバイクに
カーボンファイバー製のバイクを選ぶことも普通になりました。
そんなカーボンバイクですが、安易に安価なカーボンバイクを選ぶと
弊害が起きてしまうこともあるんです。
※後ほど詳しく話しますが、15万円以下で買えるような安価な
カーボンバイクは、剛性が足りずフニャフニャの乗り心地?!
乗っててストレスが溜まることがあったりします。そのほかにも!
…まずは、カーボンとアルミの特徴を簡単に。
カーボンバイクの特徴


まずはカーボンバイクの特徴
・価格の幅が広い→完成車15万から、プロ仕様は100万OVER.
・(一般的に)乗り心地が良く、反応が良い
・落車して割れ(クラック)が生じると廃車でゲームオーバー
・型で創るため、溶接跡がなく、流れるような格好いいフレームに
・安いカーボンフレームはふにゃふにゃ感を感じてしまう→不満がたまる
・ある意味ロングライドには最高なんだけど・・・
・40万オーバーのミドルグレードともなると、キビキビ反応して楽しい
・初心者でもわかる「剛性の高さ」という判断基準を肝に命じておけ
・紫外線に弱い、割れたらゲームオーバーなど、初心者が扱うにはやや面倒な点も
・ロードバイクを初めたいあなたの憧れ

「カーボンは初心者にとって憧れ」というのは、
わかりみの深い共感ポイントです

ここで特に言及しておきたいのが「剛性」という判断基準。世間的には「カーボンは良く進む」「反応が良い」などと言われていますが、これには語弊がある

えっ。ショウさん、どういうコト?

カーボンだとしても、安いカーボンを使うと、この「剛性」がないために「ペダル踏んでも進まない」「なんかワンテンポ反応が鈍い」という、なんとも もっさりした”カーボンバイク”が完成するんですね

なるほど。カーボンの中にも、丈夫でしっかりした
カーボンと、柔らかいカーボンがある、と

そうなんです。両者は同じカーボンロードバイクでも、
全く別の乗り物というイメージ。
「カーボン」という素材の固定概念を外して、
ニュートラルに検討してみてほしいんです

へへっ。次はアルミバイクの特徴だってさ
アルミバイクの特徴と注意点

・コストパフォーマンスが高め。(完成車10万から25万くらい)
・「重い?」いや、最近のしっかりしたアルミフレームは本当に軽い
・走行時、アスファルトの微振動をおしりと手から感じやすい
・チューブの溶接跡があり、フレーム形状の制限がでてしまう
・金属なので錆びます。保管は屋内で、メンテもしっかり
・比較的丈夫な素材なので、軽い落車では廃車になる可能性は低い
・完成車では、なぜか廉価品パーツが付属していることが多い
・アルミ=初心者 という概念は洗脳。気にするな。

ここでのわかりみポイントは「アルミ=初心者」
という洗脳チックな風潮ですよね。

え?違うの。アルミといえば初心者用モデルじゃ…

そう思うでしょ。それ、実は自転車メーカーの
販売戦略だと考えられているんだ
一昔前まではそもそもカーボン製のロードバイクは無かったし、
「Look」などの前衛的なメーカーがカーボンチューブフレームを
売り出し始めた時期にも「カーボンはアルミの上位互換」という概念は
薄かった。最新のテクノロジーではありましたが。
その後メーカーはカーボンをアルミの上位互換として売り出し、
アルミをエントリーモデルとして棲み分けさせたほうが利益が出ると
考えたのではないでしょうか。(ここは推測に過ぎませんが)
メーカーの策略としては大成功しているというワケですね。
こういう経緯で、アルミは初心者という風潮が出来たのでしょう。
これは一種の洗脳に近いもの。アルミバイクでも
ハイドロフォーミング加工技術を用いた流線型の美しいフレームや(主にTrek)
カーボンバイクを凌ぐ超軽量アルミフレームも存在しています(主にCannondale)

確かに完全にエントリーモデルとして売られてるもんね(笑)
高級なアルミバイクが少ないのは不思議かも?

今は埋もれてしまっているアルミフレームの良さを再認識してもらい、アルミバイクユーザーに自信と尊厳を取り戻して欲しいと願ってるんだよね

安いカーボンバイクを選ぶことのリスク


ずいぶんとカーボンバイクをこき下ろしてくれるじゃん
立場分かってんの?

いや。しっかりした品質の高いカーボンバイクであれば、それこそ夢のマシン。アルミバイクと近い価格で売っている、とても安価なカーボンバイクのことさ

まぁ俺のロードバイクはデュラ組のカノーバーだけど

ん?
…では、安価なカーボンバイクに潜む危険性について見ていきましょう
剛性不足

先程も書きましたが!剛性。大事。
安いカーボンは柔らかく竹のようにしなります。
適度なしなりは乗り心地の良さを生みますが、
行きすぎると乗り物として成立しなくなります。
現実的な問題としては、「反応がもっさり」「踏み込んでも力が逃げる」
「なんか乗ってても楽しくない」という被害が。
軽くねえじゃん!問題


そうなんすよ。「軽さ」が売りのはずのカーボンでも、安いカーボンフレームは重いです。完成車で9〜10キロ程のものがあり、「アルミの方が軽いじゃん」ということも。
楽車して絶望

あんまりこういうマイナスなことは言いたくないんですけどね。
自転車乗りにとって、落車はどうしても起きてしまうこと。
原因が自分になくても、自己回避のために落車してしまう場面も多いんです。
Twitterのフォロワーさん、知人、知り合いの話でもよく聞きます。
「クラックして廃車」と。落車しがちの初心者にとっては、
カーボンバイクに乗るときにはどうしても緊張するでしょう…
慣れればどうってことないかもしれないけれど。

カーボンバイクを安易に選ぶくらいならアルミフレームを選ぶっていう選択肢もありだと思います。ちなみに今私が最も欲しいアルミフレームはキャノンデールのCADD13です
まとめ

ここまでカーボンとアルミの特徴と、安いカーボンフレームの危険性について解説してきました。
カーボンだから良いとは限らない
アルミを初心者向けと決めつけるのはナンセンス
安価なカーボンバイクを選ぶのはリスクは大きい
あなたのロードバイク選びの参考となったなら幸いです。最後まで伽藍いただきありがとうございました。

最後に、関連記事のリンクを貼っときます。
更に知りたい方は是非
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