Amazonでもロードバイクのような自転車はいっぱい販売されていますが、それを買うことはおすすめしません。安物買いの銭失いという言葉がありますが、以前Amazonで激安のロードバイクを買ったことのある私は、まさにその状態になりました。そんな経験も踏まえてお伝えしていければと思います。
私が買ったのは2万くらいのディスクブレーキが付いたロードバイク(風)の自転車でした。買って半年も持たなかったね笑
Q. Amazonで、格好いいロードバイクが売られてますよね。
しかも、街の自転車店で売られている同じようなロードバイクより全然安いし、見た目もネットで売られている方が好み。
なのに、なんでAmazonでロードバイクを買ってはいけないの?ほんとに謎です。
A. Amazonのロードバイクは、実店舗で売っている本当のロードバイクとは別物です。
安い・格好いい・ネットでしか売ってない。裏があるとは思わない?見た目や謳い文句に騙されると、安物買いの銭失いになりかねないぞ。「ロードバイク」が欲しい方はやめておいたほうが良いのではないでしょうか。
なんで、Amazonで買おうと思ったの?
なんでAmazonでロードバイクを買おうと思ったの?そう問いかけると、大概このような返答が返っててきます。
安いから
まずは「安いから。」実際、Amazonでロードバイクを買ったひとの八割はこの理由ではないでしょうか。
街の自転車店で売られているロードバイクは、どんなに安くても10万円から。標準の価格が20万から40万円。高いものだと100万円近いものまで店頭に置かれています。
その反面、Amazonでは3万円から5万円程度の価格で、ロードバイクを買うことができるんです。「ネットの力恐ろしい..」「やっぱりネットだとこんなに安く買えるんだ」「お店で買うのが馬鹿らしい」
そう考えている方も3人くらいいるのでは?
ブランドにこだわりは無いから
ブランドというのは自転車以前に、どんな商品にもつきまとう「購入の決め手」となるものです。
ロードバイクの形は、UCI規定の範囲内でしばられているので、どのブランドでもだいたい同じような形になります。それ故、素材や製法・品質の証明としてブランドネームが大きな意味を持つのです。
しかし。ブランドを全く知らない人たちにとっては見た目の形がほぼ同じに見えるので、Amazonで売られている自転車でも満足しやすい状況にあると考えます。
見た目が格好いい
別に、Amazonで安いロードバイクを売っている人は、買う人を騙して売っているわけではありませんが、「ロードバイクについて無知な人」が買いたくなるような見た目・商品説明・宣伝をあえてしています。
見た目は「いかにもロードバイク!」という風貌をしていたり、ホイールがディープリムだったり、という具合に。
結論からいうと、ダメじゃない。
Amazonで売ってる3万~5万円のロードバイク。絶対に買うなとは言い切れません。
例えば、「最近ロードバイクに興味を持ち始めて、乗ってみたいんだけどお金ないし、とりあえずこだわりは無いけど、ロードバイクっぽい自転車に乗ってみたい!」という人。
そんな方はまず「Amazonで売ってる3万~5万円のロードバイク」を買ってみてください。何かしらの違いを感じてから、次へのステップアップとして、しっかりしたロードバイクへ乗り換える。
これはとても良いことだと思います。ド底辺のロードバイクを体感することで、良いロードバイクに乗り換えた際に、品質の大切さに気づけます。そして冒頭でも述べた、「安いロードバイクがしっかりしたロードバイクとは別物である」ということの意味がわかるでしょう。
なんでこんなに安いのさ?
ロードバイクについて若干でも知識がある人からすると、普通に考えてロードバイクが3~5万円で売ってるのがおかしいと気づけます。
なぜなら、ロードバイクに使われている変速機やチェーン・ギアなど(全部合わせてコンポーネントと言います)の付属パーツだけでも、優に3~5万円を超えてくるからです。
パーツ類だけでも5万する
SHIMANO R7000シリーズ(105)のグループセットは約5万6千円。もっと安いコンポーネントもありますが、ロードバイク用のコンポーネントは、一番安くても3万5千円以上します(sora)
ロードバイクは通常の自転車(シティサイクル)よりも高速域で走行しますし、激しい乗り方に耐えられるような高強度な設計、レースでタイムロスが無いように、素早い変速やブレーキングが可能となっています。その分価格が高いのですね。
あきらかにロードバイク用のパーツを使ってない
本当にロードバイク用のパーツを使っているなら、この価格は普通におかしいよね(笑)
ここから分かることは、Amazonで売られている安いヤツは、「ロードバイク用のパーツを使ってない」ということです。
実際にスペックを見ると分かるコストカット
以下は、Amazonで4万円台で売っているロードバイク(風)自転車のパーツ類の説明です。
- 変速シフター:SHIMANO Tourney A070
- ディレイラー : 前:Tourney A070 後:Tourney A070
- ブレーキ:ダブルピボット キャリパーブレーキ
- シートポスト:27.2×300mm ピラータイプ
- 重量: 12.8kg
- ホイール:700Cダブルウォール 40mm
変速シフター、及び前後ディレイラーに使われているTourney(ターニー)というコンポーネントは、入門マウンテンバイク用のコンポーネント。 ロードバイク用コンポーネントと比べると精度が悪く、重いパーツです。
さらに、安全のために重要であるはずのブレーキに関してはよく分からないノーブランド品がくっついてきます。これで事故ったらどう責任取るのでしょうか…。
メーカーは責任なんてとらないんでしょうね。
重量は12.8kgということで、変速機なしのママチャリ(ホームセンターで1万円で売っているやつ)と同じくらいの重さですね。
しっかりした15万円くらいのロードバイクが8~9kg台ですので、やはり安い自転車は重いですよね。
ホイールは、40ミリハイトのアルミホイールです。これが重いんだ…。見た目を格好良く見せるためなら漕ぎ出しの重さは犠牲にしても良い!という意思の現れだろう。
まとめ・安いのには訳があった
これらの激安ロードバイクは、Amazon以外のネットショップでも売られています。楽天やヤフーショッピングなど…。
安いパーツや重い車体は、乗り心地に大きな影響を与え、ロードバイクの軽い走り心地とは遠くかけ離れたものといっても良いでしょう。
それを割り切ってでも「ロードバイク風」の自転車に乗ってみたい!というならば、それはそれで良いと思います。
ですが、ロードバイクの疾走感を味わいたい人にとっては、買ってから後悔しかねません。是非、後悔のない選択を。
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