ロードバイクに乗りたい!初めてみたい!
けど、選び方がわからない…!
どのようにロードバイクを選んだら後悔しないのか。初心者に必要なロードバイク基礎知識を学べるページとなっている。存分に学んで欲しい!
ロードバイクを選ぶ大事な要素「コンポーネント」
コンポーネントとは、自転車を構成するパーツ群のことで、分かりやすいものではSTIレバー、変速機、ブレーキなどが含まれます。省略して「コンポ」と呼ばれます。 (以下コンポ)
コンポは、ギアの位置決めやシフターの引きしろがトータルで設計されていて、すべてのコンポがセットでデザインされています。そのため、基本的には別の種類のコンポと組み合わせることはできません。
例えば上の写真は「Tiagra(ティアグラ)」というミドルグレードのコンポ。「ティアグラ」のシフターは「ティアグラ」の変速機としか組み合わせられません。
ただし、ブレーキやクランクなどの一部のパーツは他の種類のコンポ郡と互換性がある場合もあります。
お高いコンポは変速が気持ちいい!
コンポが違うと、乗り心地はどう違うのでしょうか。ロードバイク用コンポの価格帯は、安いものだとセットで4万〜プロ仕様だと30万円するものまで幅が大きいです。価格帯が高くなればなるほど、「リア変速の段数が多く」、「変速が気持ちよく」、「軽く」、「見た目の高級感が高く」、「満たす所有欲が大きく」、なります。
機能面で顕著な違いが「変速の気持ちよさ」です。最低グレードのコンポではレバーを操作してから一瞬もたついて変速しますが、いいグレードになればなるほど「カチッ」と「スチャッ」と子気味良い変速ができます。これは、高級グレード程最新の技術が投入されている他、製造の精度の違いが影響しています。
コンポを製造している主要ブランドは3つ!
ロードバイク用コンポは、3つのメーカーがほとんどのシェアを占めています。コンビニでいうところのセブン、ローソン、ファミマのようなブランドが、コンポ界にも存在します。
それが、
SHIMANO(シマノ)、Campagnolo(カンパニョーロ)、SRAM(スラム)の3社です。
これら3つのブランドにはそれぞれ特徴が大きく違うので、まずはどのメーカーのコンポを選ぶのかが重要になってきます。
三大ロードバイク用コンポーメーカーの特徴まとめ
No.1 Shimano(シマノ) : 日本
三社の中でも圧倒的なシェアを占めているのが、日本のメーカー、SHIMANO(シマノ)です。信頼性と変速性能の高さが特徴で、日本国内はもちろん、世界中の多くのプロロードレーサーがシマノのコンポを愛用しています。世界では実に約8割のシェアを誇り、スペアパーツも安価に入手することができます。また日本メーカーならではのサポートの充実さも安心できます。欠点は「皆が使っていて目新しさがないこと」くらい。
初めてのロードで使うコンポを選ぶ際はシマノを選べばまず間違いがありません。
No.2 Campagnolo(カンパニョーロ) : イタリア
Campagnoloはイタリア発祥の老舗自転車パーツメーカーで、イタリアらしい芸術的なフォルムは一部のファンから熱い支持を受けています。上位モデルにはカーボンを多用し、1gの軽さにこだわる高級ラインナップがあります。他の二社と比べてお値段が跳ね上がります。スペアパーツや専用工具などもいちいち価格がお高く、維持するのが大変です。ただ、高いだけに素材や使用感にはとことんこだわりを持っており、芸術的なデザインは一目でカンパだとわかります。
一般的には初心者にあまりおすすめできるようなコンポではありません。
No.3 Sram(スラム) : アメリカ
SRAM(スラム)はアメリカの自転車パーツメーカーです。昔はSHIMANOの互換パーツを製造していましたが、その後独自のコンポを開発し販売しています。カーボン素材を多用したり、eタップという無線変速システムを開発したりと、常に新しい技術を取り入れているメーカーです。プロのレースでも使われており、SHIMANOには劣ると言われるものの変速性能も高く評価されています。国内ではマイナーで、使っている人は稀なので、新しい物好きな方、ほかの人と被りたくない方にはおすすめです。
三社比較まとめ
学校の生徒で例えると、質実剛健なイケメン優等生がSHIMANO、芸術的センスのあるセレブのCampagnolo、流行に敏感な未来的ボーイがSRAM といった印象…?
SHIMANOのロードバイク用コンポのグレードは全部で6つ
ここからは、初心者にオススメしているメーカーであるSHIMANOのロード用コンポについて、グレードの選び方を紹介します。
◇DURA-ACE(デュラエース)
プロ用のフラグシップモデル。全てが精巧・軽量で、プロユースに耐えうる耐久性を持つ。世界で評価される信頼性。SHIMANOのコンポの中では断然高額である。
◇ULTEGRA(アルテグラ)
DURA-ACEの機構を受け継いでいる高級グレードモデル。上位機種に引けを取らない変速性能を得られるのにも関わらず、デュラエースと比べると価格はかなり抑えられておりコストパフォーマンスが高い。
◇105(イチマルゴ)
このグレードまでが上位機種と同じリア11段階変速。ホビーライダーから圧倒的な支持を受けている。上位モデルに位置付けられており、価格と性能、そして見た目のバランスがちょうど良い。レースにも耐えうる確かな性能。巷で最もよく見かけるコンポ。
◇TIAGRA(ティアグラ)
ミドルグレードに位置付けられており、街乗り、サイクリングにおいて快適な使用感を得られるグレード。見た目も上位グレードに近く高級感がある。現行シマノの中では唯一のリア10速コンポ。「105」を買うほどガチで走らないよ、という人に最適なグレード。
◇SORA(ソラ)
エントリーグレードのコンポ。エントリーグレードなのにも関わらず変速はふつうに快適というのがシマノの凄いところ。とりあえず低価格でロードバイクに乗りたいという方や、予算の限られいる人に最適なグレード。10-15万円前後の完成車に付属しがち。リア9速。
◇CLARIS(クラリス)
最低限の性能で、見た目の高級感は劣るものの、リニューアルで上位モデルと同じ操作性となった。街乗り用サブ自転車などに組むのがおススメ。
これからロードバイクを楽しく乗っていきたい!と考えている人には正直おすすめできない。
最初の一台目に選ばれてきた105
一台めのロードバイクを購入する際、多くの人が最終的な選ぶのがこの105(イチマルゴ)です。自転車屋さんやローダーの方々が口を揃えて言うのは、「将来的にブルベやレースなどのイベントにも参加していきたいなら105以上」
それはなぜでしょう?
一番の理由は、105以下のモデルにはない特徴であるリア11段変速ということ、上位グレード(ULTEGRA,DURA-ACE)との互換性があるということです。
105が持つ、上位モデルとの互換性
TIAGRA(10速)以下のグレードのコンポでは、リアのギアの枚数が異なり、シフターの引きしろなどの関係で互換性がありません。例えば変速機をTIAGRAからULTEGRAへ変えたいと思ったとすると、スプロケットやコントロールレバーを含めたグループセット一式を取り替える必要が出てきます。その反面105は、上位2つのグレードと同じ規格のため、パーツを少しづつ交換して組み合わせながら使うことが可能です。
変速性能の差は縮まってきている
SHIMANOは、約四年ごとに各グレードのパーツをリニューアルしています。以前の下位グレードのコンポは変速がうまく決まらず見た目も劣っていた感じが否めませんでしたが、近年アップデートされたTIAGRA, SORA は、上位グレードと同じ機構が採用されており、性能は向上しています。近所でサイクリングを楽しみたいという方には、これらのコンポを選んでも快適な体験を得られます。
あとは予算との相談になります。
グレード毎の重量と価格差
Dura-Ace Di2
¥286,887
1,895g
Dura-Ace 【デュラエース】
¥206,568
1,950g
ULTEGRA Di2
¥129,843
2,246g
ULTEGRA 【アルテグラ】
¥97,837
2,313g
105 【イチマルゴ】
¥60,572
2,438g
TIAGRA 【ティアグラ】
¥53,696
2,714g
SORA 【ソラ】
約¥30,000
-g
CLARIS 【クラリス】
約¥24,000
-g
下位モデルと最上位モデルには価格に10倍の開きがあります。これまでにまとめてきた情報を元に、ロードバイクの使用目的や今後のアップグレードも考慮しながら予算にあったコンポーネントを選びましょう。
ロードバイクデビューを検討している人たちの参考にしていただけると幸いです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございます。
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