ロードバイクを始めたい!けどロードバイクの選び方がわからない!
2020年の新型ウイルスの流行により、人の密集を避けることが推奨されるようになった現代。そんな中、スポットライトが当てられているアクティビティがある。それが「自転車」だ。
密集を避けて、感染リスクの少ない運動として、自転車、とりわけクロスバイクやロードバイクのようなスポーツバイクの需要が増加している。これを機に、憧れのロードバイクを購入しようと、重い腰を上げた方も多いのではなかろうか。
さて、ロードバイクには、二通りの購入方法がある。この二通りは、「実店舗か、ネットか」の議論ではなく「完成車か、バラ完か」という選択肢についてだ。
なぜこの議論が散々行われるかというと、初心者が製品に求めている「コストパフォーマンス」に関わる問題だからだ。
ロードバイクは非常に魅力的で気持ちの良い乗り物であるが、同時にお値段の方も気持ちの良いものとなっている。そのため、初心者の多くはまず、「なるべく低予算でグレードの高いバイク」を探そうとするだろう。
この際、コスパよくロードバイクを組み上げる方法の一つとして浮上してくるのが、そう「バラ完」=(バラバラに購入したパーツを組み上げてバイクを完成させる)だ。
この記事では、初心者がコスパよくロードバイクに乗るための方法である「バラ完」について解説する。初心者におすすめできるの?メリットやデメリットは?などについて見ていこう。

自転車の買い方は大きく分けて2種類
ロードバイクを購入するには2種類の買い方がある。「完成車を買う」方法と、「バラ完で組む」方法だ。
最初の一台は完成車を買うのが基本

完成車とは
自転車の軸となるフレームセットにホイール・タイヤ・ハンドル・サドル、それに駆動系やブレーキなどのコンポーネントが組まれており、すぐに乗れる形で販売されている自転車。自転車屋さんに置いてあるものはほとんどがこの完成車である。一般的にロードバイクを購入すると言うと完成車を購入することになる。圧倒的にメジャーな買い方だ。
完成車で買うことのメリット
◆すでに組まれているので納車してからすぐに乗れる
◆パーツを1つ1つ選ぶ必要がなく知識があまりなくても問題がないことが多い
◆一式セットでの価格のため、後述のバラ完と比べ低コストで購入できる
◆各メーカーのラインナップが豊富で選択肢が多い
◆だんだんとパーツをアップグレードしていく楽しみがある
完成車で買うことのデメリット
◆人気のブランド・モデルは他人と被りやすい
◆良くも悪くもお値段がピンキリ
◆体型に合わせたフィッティングのために追加投資が必要になる(ステム変更など)
◆安価なモデルにはホイールやブレーキなどに廉価品のパーツが使われていることがある
◆気に入らないパーツが標準で付いてくる場合、取り替えたパーツは無駄になってしまう
バラ完は知識が必要だが楽しい!

バラ完とは
次にご説明するのが「バラ完」。元来、スポーツ自転車屋さんでロードバイクを購入するといえば、だいたいがバラ完で組むのが主流だった。フレームを作るメーカー、コンポーネントを作るメーカー、ホイールを作るメーカー。それぞれからパーツを取り寄せて組み上げるのが自転車屋さんの役割だった…そんな時代は、もう昔。
しかしながら、今でもバラ完でロードを組む方も少なくない。自転車を構成するそれぞれのパーツについて、自分の好みのものが選べるため、完成した自転車に無駄なパーツが一切なく、愛着もひとしおだろう。
バラ完で必要になるパーツと言えば、「フレームセット」を中心に、ホイール、サドル、ハンドルバー、変速に必要なコンポーネントや、バーテープなどなど…。パーツ点数が多い他、規格の問題もあるため、ある程度のスキルや工具、もしくは勉強しながらやっていくための気合が必要となる。
バラ完で組むことのメリット
◆最初から自分の好みのパーツを装備することができ、無駄がない
◆周りと違ったオリジナルのロードバイクに乗れる
◆自分で作り上げる感覚で、ロードに愛着が湧く!
◆パーツ選びが楽しい!(好きな人には)
バラカンで組むことのデメリット
◆知識と経験、工具が必要になる(特に自分で組む場合)
◆全てのパーツを自分で指定するので時間と労力が必要
◆セットで販売されている完成車よりどうしても割高になってしまう
◆フレームセットで販売されているものは、高級なモデルがメイン
◆完成車と比べると安価なフレームの選択肢が少ないのにも注意が必要
1台目のロードは実店舗で完成車を買おう
ここまで完成車・バラ完の違いとメリットを解説してきたが、基本的に、1台目は完成車を実店舗の自転車屋さんで購入することをおすすめします。
知識の少ない初心者が自分にあったフレーム・パーツを選ぶのは難しく、知識の浅い人がネットの情報を頼りに自分で組むことで安全面に危険が及ぶ可能性があるからです。
マニアックな人はバラカンもあり
「どうしてもオリジナルバイクが作りたい!」
「このフレームに惚れてしまった!」
「何が何でも自分で組んでみたい!」
…「止めはしない。」
次回以降の記事でロードバイクの選び方についてさらに詳しく書いていくが、最終的には、迷ったら惚れたものを買えばいい。元も子もないように聞こえるかもしれないが、実際に購入したローダーたちの意見で絶対的に多いのがこの意見。
愛着があれば自転車に乗るモチベーションにも繋がるし、メンテナンスもしたくなる。逆に、不満があるのに中途半端な気持ちで購入してしまうと、「あの時別の自転車にしておけばよかった…」と後悔することになってしまう」。
ただ、上記で述べたとおりバラ完にはそれなりの知識と労力が必要になるので、このサイトの別記事や書籍、自転車屋さんで情報を仕入れてから踏み切るようにしよう。
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