ロードバイク乗りが選ぶ!ステムの選び方とおすすめブランド

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せっかく買ったロードバイク。しかし、「前傾姿勢がきつくて乗りづらい」などと、なんとなく乗り心地が良くないと思っていませんか。その原因はいろいろと考えられますが、もしかしたらハンドル位置が合っていないからかもしれません。

ハンドル位置を調整するにはステム交換が一番です。ちょっと変更するだけで、大きく乗車姿勢がかわってきます。完成車で購入したままのものを利用していないでしょうか。もしかしたら、それが自身の体型にあっていないかもしれません。

しかし、どのようにステムを選んでよいかわからないという声が聞こえてきそうです。そこで今回は、ステム選びの注意点ステムの交換方法おすすめのステムなどをご紹介したいと思います。ステムを変更することで、より快適なサイクリングを楽しみましょう。

ステムを選ぶ時の8つの注意点

ステムは長さ、角度、材質、形状、規格などさまざまな種類があります。僅かな違いでも乗車姿勢に大きな違いが生まれますが、それぞれの違いを見ていきましょう。

1,長さ

ステム選びで最も大きなポイントは長さです。フォーク軸からどのくらいハンドルが前に出ているかを決める重要なポイントです。長くなればなるほど、ハンドルが遠くになります。つまり、前傾姿勢をとることになります。短いときはその逆です。

完成車に取り付けられているステムは90mmまたは100mmのことが多いようです。この長さを変更することで、乗車姿勢を変えてみましょう。

70mmから120mmが一般的ですが、もっと極端な35mm、130mmなどの選択肢もあります。10mmとは1cmですので、僅かな違いと思うかもしれません。しかし、10mmの変更で大きな違い、もし20mmも変更すると、別の自転車に乗っている感じになるでしょう。

つだけい
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私が利用しているロードバイクは100mmのものが標準でしたが、どうもハンドルが遠く前傾姿勢きつすぎて、肩が痛くなってしまいました。そこで、80mmのものに変更したところ、劇的に乗りやすくなりました。

2,角度

先に述べたように長さを変更することでハンドルの前後位置を変更することができるのに対して、角度を変更することで、ハンドルの上下位置を調整することができます。

ステムの角度は6度、7度または17度のものが多いです。また、ステムを逆さに取り付けることでも上下調節をすることが可能です。※やや特殊な使い方になります。

もっとも、アヘッド式(後述)のステムであれば、ステム交換以外でも高さ調整が可能であることが多いです。ステムそのものを取り付ける位置が調整できるように、フォークにスペーサーが入っていることが一般的です。

つだけい
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私がおすすめするのは17度のステムです。というのもフォークそのものが地面に対して73度くらいの傾きがあるのが一般的です。

そこで、17度のステムを取り付けることで、ステムが地面に対して並行になり、横からの見た目が格好良くなるように感じます(が、あくまでも主観です)。

可変タイプもあります

ステムの角度選びにおいて、6度、7度と17度が一般的と伝えました。しかし、一部のステムは自身で角度変更ができるものもあります。そのときの気分やライダーが変わったとき、角度変更でハンドル位置の上下を調整することができます。

可変タイプのステムは便利そうですが、重量が重すぎることが欠点です。また、一度高さが決まれば、あまり動かすことがないかもしれません。

3,材質 カーボンorアルミ?

ステムにも材質選択があります。フレーム選びのときと同じように、カーボン製かアルミ製かによって乗り心地が変わってきます。

カーボンを選べば、振動軽減をするだけでなく、軽量化にも貢献をします。わずか数10gの軽量化ですが、ハンドルが軽くなって、坂道などでダンシングすることで、軽さを感じることができると思います。

アルミ製を選択しても重量面で大きな違いが生まれるわけではありません。カーボンに比べてぐっと出費を抑えることができますので、予算に応じて決めてもよいと思います。

4,アヘッドorスレッドタイプ

NITTO スレッド式ステム

自転車のステムは一般的に、アヘッドタイプとスレッドタイプ(シュレッドタイプ)の二種類があります。

根本的に構造が違い、両者に互換性はありませんので、購入時には要注意です。ただし、一部のクラシックタイプを除いて、スポーツバイクはアヘッドタイプのステムが用いられているのが普通です。

アヘッドタイプステムは、別名「シュレッドレスタイプ」や「アヘッドタイプ」とも呼ばれます。なんともややこしいですね…。

5,ハンドルクランプ径

ハンドルとステムを繋ぐ接点の大きさです。(ハンドル)コラム径と記載されていることもあります。

つだけい
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ハンドル怪と合っていないと取り付けすることができません!

一般的な最近のロードバイクのハンドルクランプ径は31.8mmというのが主流ですが、35.0mm、31.7mm、26mm、25.8mm、25.4mmと多岐にわたります。

特に注意したいのは31.7mmです。DEDA製の規格で、31.8mmと比較するとわずか0.1mmの差です。だから、なんとなく取り付けできてしまうことがあります。しかし、この0.1mmのズレが剛性に影響を与え、破損や事故につながることがありますので、注意しましょう。

6,フォークコラム径

フォークとステムを繋ぐ接点の大きさです。一番多いのは28.6mmですが、38.1mm、31.8mm、25.4mmということもあります。自分のロードバイクがどのサイズを利用しているのかをしっかりと確認しましょう。

7,コラムハイト

フォーク側にとりつけるステムの高さです。現在利用しているステムよりも低いコラムハイトのステムを新しく購入する場合、その差分を埋めるためにコラムスペーサーが必要になります。

たとえば、コラムハイト40mmのステムを装着したいが、現在利用しているものが42mmである場合だと、2mmのコラムスペーサーを追加する必要があるでしょう。

8,ハンドル固定ネジの本数、位置、材質の違い

ステムとハンドルを固定するネジの本数にも違いがあります。一般的には4点固定ですが、中には2点固定のものもあります。

また、ネジ位置が後ろ向きになっているタイプもあります。こうすることで、見た目がスッキリするだけでなく、空気抵抗を抑えることもできる(そうです、わずかだと思いますが)。

さらに、ネジの材質がチタンになっているものもあります。少しでも軽量化を図るための努力を感じる変更です。わずか数グラムですが……。

(番外編)こんなステムもあります

あまり一般的ではありませんが、ステムの中にはこんなタイプもあります。

ステムハンドル一体タイプ

ステムとハンドルが一体式のものもあります。一体化することで、剛性アップや空力特性の最適化を図ることができます。カーボン製であるのがほとんどで、レース志向の高級車で採用されていることが多いです。

このタイプはサイズ調整や、角度調整ができません。自分にピッタリのサイズがわかっていて、さらに剛性を高め軽量化をすすめたいなら、選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

ステムを回転できるタイプ

ネジを緩めることなく、ステムそのものを90度回転できるものもあります。

メリットは駐輪スペースの確保です。道路脇に駐輪するときにハンドルが出っぱっていて邪魔になることがありませんか。そこで、ハンドルを90度切ってしまうと、こんどはホイールが出っぱって邪魔になってしまいます。このようなときに、ステムだけを回転させることで、横幅を小さくすることができます。横幅がなくなるので、駐輪場にも停めやすくなります。

ただし、ステム回転機能をとりつけることで、重量もかさみますので、乗り心地にも影響を与えます。さらに、剛性が落ちてしまうことが難点に挙げられます。肝心の走行中にステムが動いてしまったら危険です。

つだけい
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私も一度経験したことがあります。青信号になってハンドルに体重を乗せて、グッと加速したところ、ハンドルだけがグニュウゥと動いてしまいバランスを崩し、路肩に緊急停車。何が起きたかわからず、原因を調べてみたら、回転式ステムが動いていました。

なによりもこのタイプは種類が少ないです。適切なハンドル位置にするというステム本来の目的を達成できないかもしれません。

(番外変)ステム交換をする前にできること

本当にステム交換が必要でしょうか。できることなら出費は抑えたいですよね。現在あるものだけで、ハンドル高さを変更することができます。

一般的に、アヘッドタイプの場合、ステムの上下にコラムスペーサーが複数枚入っています。このスペーサーとステムの順番を入れ替えることでハンドル高さを変更することができます。入れ替えだけで新しくステムを購入せずに乗車姿勢を変更することができますので、検討してみてください。

ステム脱着で注意すること!

ご自身でステム交換をする場合に、気をつけるべき点を2つ紹介します。ステムは、フォークとハンドルという、操作に重要なパーツ同士をつなぐ要のパーツですので、しっかりと取り付けを行いましょう。

ネジを緩める・締める順番に注意

交換するときのネジを締めたり緩めたりしますが、その順番に注意しましょう。

フォーク側のネジを緩めるとき(ステムを外すとき)は横についているネジを緩めます。それから上についている調整ネジを外してください。

装着するときは逆になります。上についているネジを締めて、それから横についているネジを締めます。また、ハンドルがまっすぐ装着されているかを確認しましょう。

トルクはしっかりかかっているか

適正トルクはかかっているでしょうか。緩すぎるのは危険ですが、締め過ぎはパーツ破損となります。トルクレンチを利用して適正値で固定したいところです。

また、ステム上から締めるネジの締め具合はハンドリングにも影響を及ぼします。このあたりの加減がわからない場合は、専門店に依頼するのが望ましいでしょう。

ボルトはひとつずつ均等にトルクがかかるようにすること。一つのボルトだけを締めるのはやめましょう。均等に力が加わるように、ネジを順番に少しずつ締めていきましょう。

おすすめのブランド・おすすめのステム

これまで述べてきたように、ステム選びには多くの注意点があります。もちろんブランドによる違いもありますが、多くのブランドの中から、おすすめのステムを紹介します。

3T(スリーティー) APTO PRO

3Tはステムやハンドルなどの自転車パーツにおいて高級ブランドです。パーツの品質も高く定評があります。ステム選びにおいても、エントリーモデルからプロユースまで幅広く、また、さまざまなサイズを用意していることから、自分にピッタリのものを選ぶことができるでしょう。

今回紹介する3T APTOシリーズではボトルの位置を後ろ向きにしてエアロ効果を高めるデザインが際立っています。70mm〜150mmと幅広いラインアップがあります。実売6,000円ほどで魅力的なステムが手に入ります。

3T(スリーティー) ARXII TEAM

こちらも3Tのステムです。上記で紹介したAPTOシリーズよりも高級モデルに位置し、110mmサイズで120gという軽さを実現しました。70mm〜150mmと幅広い選択肢があるだけでなく、6度と17度のステムがラインアップされています。自分にピッタリのステムを選ぶことができるでしょう。

DEDA(デダ)ZERO 2

ハンドル回りパーツで定評のあるブランドです。エントリーモデルですが、妥協することなく50mmから選択可能と幅広いラインアップが用意されています。

DEDA(デダ)VINCI

DEDA VINCIシリーズは見た目の角ばったデザインがとても印象的です。カーボンバイクのレースモデルとピッタリ合いそうなデザインだと感じます。最も大きな特徴はケーブルを内装化できること。それにより、見た目もすっきりさせることができるでしょう。

肝心のサイズは90mm〜130mmとラインアップされています。

DEDA(デダ)スーパレジェロRS

スーパーレジェロRSシリーズは限定仕様モデルです。これは、3D冷間鍛造7050アルミ製でチタニウム・クランプボルト使用、セラミック表面処理とクランプ部に肉抜きを施し、極限まで軽量化を追及したステムで、100mmで100g前後という軽量化を実現しました。

なお、DEDAステムのほとんどがハンドルバー径31.7mmですので、ハンドルもDEDA製品で統一することを強くお勧めします。

GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ)

痒い所に手が届くような自転車パーツを取り扱うブランドです。ステムも6度、17度、長さ60mm〜100mm、色も黒とシルバーが用意されています。さらに、25度という極端な角度のステムがあるのも特徴です。

GIZA PRODUCTSの魅力はなんと言っても低価格です。上で紹介した高級ブランドのエントリーモデルと比較しても30%〜50%近く割安な価格設定が魅力的です。

10mm違うとかなり乗車姿勢が変わるのがステムです。しかし、何度もステム購入をすると、それだけコストがかさんでしまいます。極端にいえば、GIZA PRODUCTSの価格なら、全種類そろえても高級ブランドの上位モデルと同じかそれ以下の値段です。ちょっとずつ長さや角度を変更して自分にピッタリなものを選ぶのに利用してもよいかもしれません。

サイズも多くのモデルで、50mmから130mmまで選ぶことができるので、自分に合ったモデルを選べそうです。

なお、最上位モデルのSC WINGシリーズではスカンジウム素材を用いて、ネジをチタン製にすることで、さらなる軽量化を追求しています。

PRO(プロ)PLT

PROはシマノ傘下のブランドです。今回紹介するPLTシリーズは一般的な7度、17度に加えて中間の10度がラインアップにあるのが特徴的です。7度ではあまり変わらないけれど、17度では角度がありすぎるという場合に、間をとった値は他社ブランドではあまりありません。

まとめ

ロードバイクはパーツひとつひとつを検討することで、自分に合ったものにしていくことができます。完成車のまま利用するのではなくて、ちょっと変更するだけで、見違えるような乗り心地になることがあります。

ステム変更は乗車姿勢の調節でもっとも目を向けやすいところです。たかが10mmと言わないでください。その10mmでより快適なロードバイクとなり、サイクリングがますます楽しくなりますよ♪

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