ロードバイク乗りが選ぶ!軽量化向けロードバイク用サドルのおすすめ6選!

レビュー/インプレ

ヒルクライムなどでタイムを短縮するためには、ロードバイクの「軽量化」が不可欠な要素です。また「レースには出ないよ!」というホビーライダーの方でも「軽量化」はついつい追い求めたくなるロマンですよね。実際に軽さを体感できることに越したことはありませんが、例え体感できるレベルでなくとも、たった数グラムでも「軽量化できた!」という満足感が楽しめるものですよね。

ロード乗りデザイナ
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しかし、軽量パーツは高価な商品が多いため、一般的にロードバイクを軽量化をするのと同時にお財布も軽量化されてしまう、という悲しい現実があります。

サドルの交換は、数ある軽量化の中でも、比較的リーズナブルに取り組める対策のひとつです。ロードバイク用サドルには素材や形などいろいろな種類がありますが、この記事では「軽量化に適したロードバイク用サドル」を種類ごとに紹介していきます。さらに、軽さと価格、コストパフォーマンスを基準としたおすすめのロードバイク用サドルBEST6も紹介します。
目的や予算に応じて、ご自身に最適なサドルを選んでいただければと思います。

ロードバイク用のサドルの種類

ロードバイク用のサドルを分類する時、一般的には「表面の形状」「反りの有無」「サドルノーズの長さ」という3つの要素が基準になります。

表面の形状

溝なしタイプ

完成車についている場合が最も多いオーソドックスなタイプです。フラットなのでポジション移動がしやすく、座面が広く圧力が分散するため、座り心地が良いのが特徴です。迷ったらまずはこのタイプを使用してみましょう。溝なしタイプでは股関節の痛みを感じたり、ポジションが安定しなかったりする場合は、他のタイプも試してみるといいですよ。

メリット

・ポジション移動がしやすい
・座り心地がよい

溝ありタイプ

股間部分に溝やくぼみが作られているタイプです。サドルと局部が接する面積が少なくなるので、股関部分(尿道や前立腺など)の圧迫感を軽減し、痛みを軽減させることができます。一概に全ての人にとって乗り心地が良くなるわけではありませんが、体に合えば乗り心地の良さを感じられる可能性があります。溝なしタイプで股間が痛む場合には積極的に試してみましょう。

メリット

・股間の痛みを軽減することができる
・乗り心地が良い

穴あきタイプ

座面の中央が空洞になっているタイプです。溝ありタイプよりもさらに股間部分の圧迫感を減らすことができます。しかし、股関に触れる部分が少ない反面、それ以外の部分であるお尻やお尻の骨などに体重が集中することになります。サドル自体が軽くなるので、速さと軽さを第一に求める人にもおすすめです。また凹凸があるので、汗をかいてもポジションがずれにくいことも特徴です。

メリット

・軽量
・ポジションがずれにくい

反りの有無

フラットタイプ

サドルの座面部分がまっすぐ並行になっているので、ライド中にお尻のポジションを前後に移動させやすく、走行中のポジションの自由度が高いのが特徴です。他のタイプに比べると股間への圧迫が少ないとされており、女性でも太ももやお尻に圧を感じにくいです。お尻の位置を移動して圧力を分散しながら走行できるため、ロングライドでも快適に走行しやすいと言えます。

メリット

・お尻のポジションを移動しやすい
・疲れにくいので長距離向け

ラウンドタイプ

ラウンドタイプは、サドルの前後が盛り上がった形状のサドルです。くぼんだ部分にお尻がはまるので、ペダリングが安定しやすいと言われています。ただし、お尻の位置を移動させながら走行するのには向かないため、長距離の移動では疲れやすくなってしまう可能性があります。また、一点に圧が集中するため、人によっては股間部分が圧迫されて不快感を感じることがあります。

メリット

・ペダリングが安定
・短距離におすすめ

メーカーによっては、「フラットタイプ」と「ラウンドタイプ」の中間に位置する、「セミラウンドタイプ」と呼ばれる商品もあります。

ロードバイク用のサドルの素材

軽量化を図るためには、素材にこだわることも大切です。サドル本体の部分の素材も重要ですが、余裕があればサドルのレール部分の素材にも着目してみましょう。

サドル本体の部分の素材

サドルの素材といえば、かつては樹脂製のベースに革張りが主流でした。近年では、カーボンファイバー製の軽量サドルが多くなってきています。カーボン市場の拡大と製造技術の進化によって、より安価にカーボン製のサドルを入手できるようになってきています。また、樹脂製のサドルでも比較的軽量な製品もあります。

表面の素材や加工によってフィット感や滑りやすさなどが変わってきます。用途や目的によって、軽量化を重視するか、乗り心地を重視するかなどの基準で選んでみましょう。

レール部分の素材

サドルのレール部分の素材は、乗り心地と重量に影響します。多くのサドルではレール部分の素材に、カーボンか金属(スチール/クロモリ/チタンなど)が使われています。カーボンレールは金属レールよりも高価ですが、その分重量をかなり削減できます。

ロードバイク上級者やレースで使用する場合など、重量でアドバンテージを得たい場合はカーボン素材がおすすめです。ただし、強度を持たせる必要性からカーボンレールのサドルの剛性は高く、乗り心地はゴツゴツと悪くなりがちです。一方、スチールやクロモリ(クロームモリブデン鋼の略)などの金属素材は安価で丈夫で取り扱いがしやすく、しなりによって乗り心地が良い点もメリットです。

ロード乗りデザイナ
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スチールやクロモリと比較して高価になりますが、軽量な金属としてチタン素材のレールも人気があります。

ロードバイク初心者の方は、自分に合った形状に慣れるまでは比較的安価な金属レールのものを購入して試すのがおすすめです。本格的に好みの形状が見つかった場合は、より軽量なカーボン製の購入も検討してみましょう。

おすすめのロードバイク用サドル

ここからは、軽量化におすすめのロードバイク用サドルを6つご紹介します。また、「軽さ部門」「価格部門」「コスパ部門」毎にランキング形式でも紹介します。目的や予算に応じて、ご自身に最適なサドルを選んでみてください。

軽さ部門 BEST6

まずは、軽さ順のおすすめBEST6です。軽さを基準に6位から順に★1〜★6までのポイント付けを行っています。

  1. BBB エシェロン [BSD-141]
    参考重量:280g
  2. サーファス バリアントⅡ クロモリ [VARIANTⅡ]
    参考重量:254g
    ★★
  3. プロロゴ アケロ AGX T2.0レール サドル
    参考重量:225 g
    ★★★
  4. プロロゴ ナゴ エボ CPC NACKレール
    カタログ値:約199g
    ★★★★
  5. セライタリア SLR ブースト キットカルボルニア プロチーム スーパーフロー
    参考重量:130g
    ★★★★★
  6. タイオガ スパイダーツインテール2
    参考重量:120g
    ★★★★★★

価格部門 BEST6

次に、価格順のおすすめBEST6を紹介します。価格を基準に高価なものから☆1〜安価でお求めやすいもの☆6までのポイント付けを行っています。

  1. セライタリア SLR ブースト キットカルボルニア プロチーム スーパーフロー
    41,000円(税抜)
  2. プロロゴ ナゴ エボ CPC NACKレール
    31,000円(税抜)
    ☆☆
  3. タイオガ スパイダーツインテール
    19,000円(税抜)
    ☆☆☆
  4. BBB エシェロン [BSD-141]
    9,800円(税抜)
    ☆☆☆☆
  5. プロロゴ アケロ AGX T2.0レール サドル
    8,700円(税抜)
    ☆☆☆☆☆
  6. サーファス バリアントⅡ クロモリ [VARIANTⅡ]
    7,800円(税抜)
    ☆☆☆☆☆☆

コスパ部門 BEST6

ここからは、「コスパ部門」ということで最終的なおすすめ順でBEST6をご紹介します。価格の安さと重量の軽さを総合的に見てランキング形式でご紹介しています。

6.BBB エシェロン [BSD-141]

★       参考重量:280g
☆☆☆☆    9,800円(税抜)

サイクリングからレースにまで対応する、ユニセックスのハイパフォーマンスサドルです。全体がすり鉢状にカーブしているので、お尻の形に程よくフィットします。中央部に配された大きなカットオフホールにより、深い前傾姿勢でも痛みが発生しにくくなっています。多様なシーンに合わせて座る位置を変えることが可能で、様々な筋肉を使い分けることができます。高密度の軽量フォームで長時間の走行でも快適です。レールには調節用目盛が付いており、軽量な中空クロモリ製レールを採用しています。表面は人工レザーで耐久性・防水性があり、マットな感じが高級感を醸し出しています。通気性を高めるパンチ穴も開いていて、夏のライドも快適です。

5.プロロゴ ナゴ エボ CPC NACKレール

★★★★  カタログ値:約199g
☆☆  31,000円(税抜)

ナゴ・シリーズの滑り止め「CPC」とカーボンレールを採用した、プロロゴのトップモデルです。人間工学に基づいたデザインを採用しており、ペダリングロスが最小限になるような形状になっています。オーソドックスなセミラウンド形状で、中央部からノーズにかけて細くなっていきます。ペダリング時の太ももの擦れを軽減する形状なので、ペダリング効率を妨げません。座面に配置されているプロロゴ特有の滑り止め「CPC」は、グリップ力だけでなく通気性・振動吸収性にも優れています。

4.セライタリア SLR ブースト キットカルボルニア プロチーム スーパーフロー

★★★★★   参考重量:130g
☆       41,00円(税抜)

長時間のハードなライドをサポートしてくれる、プロチーム使用グレードのレプリカモデルです。軽量かつ驚異的な剛性を持つ「SLR」は、同社の「FLITE」と並び称されるselleITALIAの代名詞的なサドルです。その魅力的なスタイリングとライバルを圧倒する性能は、プロ・アマを問わず絶大な人気を誇り、レースシーンでは何時の時代も数多の勝利に貢献しています。座面には大きな開口部が設けられていて、深い前傾姿勢をとった際の血流をサポートしてくれます。全体的にカーボンを多用しており、軽量なフォームとのコンビネーションにより、約130グラムという超軽量化を実現しています。この軽さでもしっかりとパッド付きなので、快適性も犠牲にしていません。

3.サーファス バリアントⅡ クロモリ [VARIANTⅡ]

★★   参考重量:254g
☆☆☆☆☆☆  7,800円(税抜)

しなり具合をカスタマイズできるのが特徴の、バリアントシリーズの商品です。快適性を追求するためにカスタマイズが可能な革新的な仕組みで、5つの埋め込みパーツから1つを選んで装着することで、サドルのしなり具合を微調整し、個人にあった座り心地を実現できます。表面はしっかりと防水・抗菌仕上げになっています。また、圧力を分散させる凹面構造になっているのに加え、しなやかなクロモリ製レールを採用。臀部への痛みを軽減してくれるので、長距離ツーリングにも適しています。快適性を重視しながらすこしばかりの軽量化も図りたいという方におすすめです。

2.プロロゴ アケロ AGX T2.0レール サドル

★★★    参考重量:225 g
☆☆☆☆☆   8,700円(税抜)

“最適な長さと幅の組み合わせを新たに見つけた”という、前後左右にフラットな形状の、プロロゴのエントリーモデルです。人間工学に基づいたデザインを採用し、ペダリングロスが最小限になるような形状になっています。後ろ側は150㎜と幅広で、アップライトなポジションのユーザーにも最大限の快適性とパフォーマンスが提供されるような設計になっています。クロモリ素材の「T2.0 レール」を搭載。多くの衝撃を吸収するクッションで作られているため、安定性を確保しながらもサイクリストのパフォーマンスを向上してくれます。

1.タイオガ スパイダーツインテール2

★★★★★★ 参考重量:120g
☆☆☆    19,000円(税抜)

高いホールド性とペダリングロスの無い形状で人気のサドル「スパイダーツインテール」を、2層式ウェブメッシュなどでさらに進化させた超軽量サドルです。走行時の着座位置を適正に保つために、サドルに装着する着脱可能な滑り止めも付属しています。後方は左右に別れた構造になっており(ツインテール構造)、ペダリング時の荷重に応じてそれぞれが適度にしなるので、不快感や疲労を大きく軽減してくれます。ベースメッシュの硬さが異なる2層構造になっていたり、前方にはしなる機構「アークフレックス」が取り付けられていたりと、軽さと同時に衝撃吸収性にもこだわりのあるサドルです。

まとめ

ここまで、ロードバイクの軽量化に適したサドルのおすすめランキングを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

サドルには形や素材でたくさんの種類があるので、どれを選んでいいのか迷いに迷うこともあるでしょう。そんな時はまずは有名メーカーの商品を選ぶことがおすすめです。プロ選手もレースで使用している有名メーカーのサドルであれば全体的に高品質な製品を販売している可能性が高いので、多少高価でも長い間愛用できることがあります。しかし、軽量化にこだわりすぎて、自分に合わないサドルを我慢して使うと股関節や足の不調、怪我につながってしまうこともあります。是非様々な種類の中から、自分にあったサドルを選んでみてください。

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