2007年に中国を拠点として設立されたライトメーカー、オーライト(OLIGHT)。個人向け商品のみならず、業務用のライトも製造しており、非常にコンパクトで軽いボディ・シリーズごとに統一されたデザインと操作性を持ち、モデルチェンジがあっても使用感が変わらないのが魅力のブランドです。
2021年春。そんなオーライトから新製品が登場しました。「RN 3500」です。”3500″という商品名から想像がつくかもしれませんが、なんと最大3,500ルーメンの明るさを誇る、バッテリー独立型の自転車用ライトです。
今回、有り難いことにオーライト様よりRN3500をご提供いただきました。こんな機会ですので、実際に触りながら製品の質感や明るさ、使用感などについて分かりやすく解説していきます。
最大3,500ルーメンの明るさに加え、7.2V 5200mAhの大容量バッテリー、最大75時間のランタイム、モバイルバッテリーとしても利用可能、など話題性も抜群。
弊サイトでは、特別にオーライト様より製品の提供を頂きましたので、客観的な視点から、また、「ロード乗りデザイナー」としての観点から、このライトのレビュー/インプレッションをお届けします。
OLIGHT(オーライト)RN3500とは
2021年4月にオーライト(OLIGHT)から新たに発売された自転車用ライト「RN3500」は、最大3,500ルーメンの明るさを持つ、同シリーズ最大光量のフロントライトです。その大きな特徴は、ライトの発光部分とバッテリーが独立している、バッテリー別体型である点。
3,500ルーメンという、自転車用ライトとしては強烈な明るさを誇ることに加え、7.2V 5200mAhの大容量バッテリーを搭載。モバイルバッテリーとしても使用可能で、主にMTB(マウンテンバイク)での使用用途で活躍します。
価格は¥22,195(税込)で、Amazonで早期購入特典として20%OFFのクーポンが配布されています。(期間は不明で、プライム送料は無料となっています。)
また、オーライトの公式サイトでも、早期購入割引キャンペーンを行っています。(4/16 23:59まで。)¥4439 OFFの¥17,756で購入できるため、気になっている方は早めにチェックしてみてください。
もちろんオンロードでも利用可能で、明るい光量と大容量バッテリーを活かして、ロングライドやブルベでも大変重宝すること間違いなしでしょう。
私はMTBを所有しておらず、生粋の「ロード乗り」です。そのため当記事では、RN3500をロードバイクに取り付けて使用した場合を想定してレビューをしていきます。もちろん、MTBでの利用を検討する方にとっても参考になる内容ですので、是非最後までご覧になってみてください。
オーライト RN3500の実機レビュー/インプレッション
開封ー付属品
箱を開けてまず出てくるのが、左から順に説明書、ライト本体、マウント、バッテリー、そして小物類が入っている白い箱です。
説明書は図解入りで、ライトのモードやマウントの取り付け方について記載されています。この記事を最後まで見ると、この説明書は見なくて良いことになります。
小物類はこちらの白い箱の中にまとめて入っています。箱の形状がアップルウォッチのバンドの入れ物に似ていますね。少なからずAppleを意識したような梱包で、好印象です。
小物類の箱には上記のような諸々の付属品が入っていました。ここで、RN3500の付属品一覧をまとめて紹介します。
ライト本体とバッテリー
ここからはライト本体部分を詳しく見ていきましょう。まずは、発光する部分から。バッテリー別体式のため、この部分はかなり小型になっています。本体からケーブルが伸びており、このケーブルを抜き差しすることはできません。
ライト部分は高輝度LEDが5個搭載されています。発光部の形から見るに、配光はかなりワイドなものと予想できます。
次に、7.2V 5200mAhの大容量バッテリー部分です。パッと見た感じは単にモバイルバッテリーのように見えます。
ライト部分とバッテリー部分の接続
本体の充電とモバイルバッテリー機能
私が使用しているiPhoneXSのバッテリー容量は2658mAhですので、5200mAhの容量を持つRN3500をモバイルバッテリー代わりに使うと、iPhoneXSを約2回フル充電できる計算になります。(あくまで数値上)
他の製品で「モバイルバッテリーとして使える」と謳っている製品では、緊急時の本当に緊急時でいざというときのための!というものが多い中、RN3500の5200mAh容量ですと、普通にモバイルバッテリーとしても運用できてしまうスペックです。
ライトを自転車(ロードバイク)に取り付ける
ライトは、基本的にはハンドルの上部に取り付けるように設計されています。付属のハンドバーマウントを使用します。また、付属のシリコンストラップ(元々マウントについているものと合わせて5種類)を変更することで様々な太さのハンドルに対応します。
ハンドルバーマウントは、付属の3mmの六角レンチを使用して締めます。この方式のマウントはコンパクトで、高さも抑えられるため見た目が良いですね。デメリットとしては、付け外しの際は必ず六角レンチが必要になります。
では、ライト本体(発光部分)を取り付けていきましょう。
オーライトのRNシリーズ共通のマウントとなっており、どう見てもガーミンのそれと同じ形状をしています。公式サイトでは「ガーミン互換」と書いてはいませんが、(もしかしたら記載があるんでしょうか?)互換性があります。
バッテリーパーツの取り付け
問題は、この大きなバッテリーパーツをどこにしまうか、ですよね。これについてもいろいろな場所で検討してみました。
まずは、付属のベルクロストラップをバッテリーパーツ本体に開いている穴に通します。そして、ベルクロを使ってフレームに留めていきます。
トップチューブ下
ダウンチューブ下
【邪道】他にも様々な方法でバッテリー部分をしまう
邪道ではありますが、トップチューブやダウンチューブの他にも、いくつかの場所にバッテリーを隠すことができそうです。
例えば、サドルバッグやツールボトル。大きさもちょうど良く、ある程度のボリュームのあるサドルバックであれば難なく積むことができるでしょう。また、SHIMANOのツールボトルのなかに収まる大きさなので、布製のツールボトルなどにしまって運用することも可能かもしれません。
【結論】私のセッティングとおすすめの配線
残念ながら、私の結論としては、ロードバイクの場合はダウンチューブ下に取り付けることが最も理にかなった選択だと判断しました。上から見た時に目立ちにくくロードバイクの外観を損なわず、また重心が下側になるため、走行時の安定性やダンシング時の振りの軽さなどにも影響を及ぼしません。
マウンテンバイクなどの場合には、基本的にトップチューブ下が安定しそうです。その他、お好みの設置場所を見つけてみてください。
ロードバイクのせっかくの格好いい外観を損なわないためにも、長さが余ったケーブルはうまく配置したいところです。今回は結束バンドを用いてダウンチューブ下に配線し、余った部分はステムの下のスペーサーの部分に巻きつけて調節しました。
ロードバイクに取り付けても違和感がありません。他のライトでは実現できないようないかつい外観になります。また、ライト部分はそんなに大きくないため、ハンドルまわりの重量を削減できることもメリットに感じます。
あかるさは抜群です。価格は¥22,195と決して安くはありませんが、その価格に十分見合う明るさとバッテリー持ち、そして良い体験を提供してくれていると思います。
または
別売りのGoProマウント用アダプターが使用可能
なぜRN3500には付属してこないのか、こちらの「GoProマウント用アダプター」。恐らく、MTBでの使用をメインに設計されているからでしょうか、残念ながら別売りとなりますが、こちらを使用することでレックマウントなどのアウトフロントブラケットにRN3500を取り付けることが可能です。
こちらの、「RN1500」には付属してきました。
この写真は、レックマウントのガーミンマウント/GoProマウントバージョンを使用し、以前RN1500を紹介した際に付属してきたGoProマウント用アダプターを使用しています。
夜間の明るさチェック
家の近所にある暗めの道まで自転車を走らせ、RN3500の明るさをテストしてきました。
ライト発光部分の上部には「電源ON/OFF及びモード切替ボタン」があります。これはバッテリーインジケーターとしても機能し、バッテリー残量が21%〜100%の場合は緑のLEDが常時点灯、6〜20%では赤のLEDが常時点灯、5%以下になると赤いLEDが点滅します。
オーライト RN3500の明るさのモードとランタイム
RN3500は5つの点灯レベルと3つの明るさレベルを切り替え可能で、組み合わせは15通りです。100ルーメンで点灯させる場合、最大75時間のランタイムを提供します。
概念が少し分かりにくいと思いますので、モードと明るさ、ランタイムの一覧の写真(説明書の一部分)を見ながらご説明します。
一番左の「MODE」というのが、5つあるLEDのうちどの部分を使用するかという部分です。5つのELDのうち下の2つを使うモードが一番ECOで、次いで上の3つ使用、5つ全てのLEDを使用するモードの順に明るくなります。
各モードには5つの「明るさレベル」があり、ECO、LOW、MID、HIGHの順に明るくなります。(+αでFLASHモードもあります)
●電源ボタンを一度クリックすると「明るさレベル」が変更できます。
●ボタンを早く2回押すと(ダブルクリックすると)「MODE」が切り替わります。
LEDを2灯使用するモードで「ECO」を選択した場合、75時間という最も長いランタイムとなり、その場合の明るさは100ルーメンです。100ルーメンといっても「暗くて使えない」ようなことはなく、街灯のある明るめの道路では必要十分な明るさと言ってもいいでしょう。
逆に、5つの全てのLEDを使用するモードで「HIGH」を選択した場合、このライトの最大値である3500ルーメンの明るさを発揮します。しかしながら、この場合のランタイムは1時間42分とかなり短くなります。
ブルベなど、夜間に長距離を走行するような使い方をする場合、走行する場所の明るさや路面状況に応じて最低限の明るさを切り替えながら走行するといいかもしれません。通常時の走行では、5灯モードで「ECO(350lm/17時間)」や「LOW(900ルーメン/6時間半)」などが現実的ですね。
近所の暗い夜道で明るさを実験してみた結果はご覧の通りで、これまで私が使用してきたどの自転車用ライトよりも広く、遠くまで照らしてくれます。
きっと、対向車がこのライトを付けていたら原付きだと思うんじゃないかな。むしろ原付きのライトより断然明るいです。
この明るさがあれば、街灯がひとつも無い真っ暗闇の川沿いのサイクリングロードや、昼間でも暗いような山道でも安心して走行できると感じました。
むしろ、常に3500ルーメンの明るさを使用することは対抗車のサイクリストや歩行者に対する明るさテロになる可能性があります。対向車や歩行者の多い道では、明るさのモードを下げたり、ライトの角度をやや下げるなどの気遣いをしてあげると良いでしょう。
オーライト RN3500の評判は?
それでは最後に、自転車乗り御用達のSNSであるTwitter上での、RN3500に関する気になる投稿をいくつかご紹介してこの記事を終わります。この記事は発売直後に執筆していますので現時点ではまだ評判を決定するようなレビューは少ないです。
今後評判が多くなってきたら追記するかもしれません。また、このページの最下部にある「コメント欄」にて、ご意見やご感想、ご質問等もお待ちしております。
新しくでたという、RN3500
— ちょーく (@TRANCE_MTB) April 12, 2021
3500ルーメンもあったらナイトトレイル行けそう🤔w
MTBでナイトトレイル…ぞくぞくしますね。きっと3500ルーメンならいけます!
OLIGHTのRN3500、バッテリーパックがライト本体と別になってるみたいだけど、どうやってチャリに取り付けるんだろう?
— かるがも (@karudack) April 9, 2021
きっとこの方もこの記事を見てくださったと思うので(見てほしい)解決しましたね!
B4CさんがレビューしてたRN3500いいなー
— YTK-system (@ytksystem) April 15, 2021
測定だけしたいなー
どこぞのメーカーと違ってちゃんとしてるから安心だろうし
いいなーーいいなーー pic.twitter.com/SnB3foP9rB
どこぞのメーカーとはどこぞ…?笑 確かに、一度は試してみたい欲求が湧きますよね!ええ、ちゃんとしてます。
コメント
あーあー、コメントのテスト中ー
どうも、サイト管理者の、「ロード乗りデザイナーSho」です。最近やっと暖かくなってきましたねぇー。
でも、朝晩の冷え込みには注意!ジレなんか一枚持ってると便利ですよね。
皆さんも気温と服装、体調管理に気をつけて、楽しくサイクリングしていきましょー!