コスパ抜群!ガシロン(Gaciron)のライトの評判とおすすめは?

レビュー/インプレ

自転車関連の展示会やSNS等で度々話題となっている“コスパ抜群”の自転車用ライトメーカー「Gaciron(ガシロン)」。2019年に正式に日本上陸し、今年で2周年を迎えています。

この記事では、「ガシロン(Gaciron)」のライトの特徴や評判、安さの秘密を徹底的に調査します!また、同社のライトのラインナップから、”今おすすめ”のモデルについても考察していきます。

ガシロンのライトに興味を持っているけど

「ちゃんとしたブランドなの…?」
「品質は大丈夫?なんでこんなに安いの?」
「買うとしたらどのモデルがいいの…?」

と疑問に思っているあなたに、是非最後までご覧になっていただけたら嬉しいです。

Gaciron(ガシロン)はどんなメーカー?

Gaciron(ガシロン)のブランドロゴ / 写真:Gaciron Japan
Gaciron(ガシロン)のブランドロゴ / 写真:Gaciron Japan

自転車界隈ではすでにかなり認知されている同ブランドですが、名前は知っていても「ちゃんとしたブランドなの…?」と疑問に思っている方も多いでしょう。

まずは、Gaciron(ガシロン)というブランドがどんなブランドなのかどんな理念の元で運営しているのか について見ていきます。

「中国のシリコンバレー」と呼ばれる深センで生まれた

Gacironのブランド理念「自転車に乗るすべての人の、そのゆく道を明るく照らすために。」 / 写真:Gaciron Japan
Gacironのブランド理念「自転車に乗るすべての人の、そのゆく道を明るく照らすために。」 / 写真:Gaciron Japan

Gaciron(ガシロン)は2012年、自転車愛好家であるPaul Chen氏により、中国のシリコンバレーと呼ばれる深センで創立された自転車ライト専門メーカーです。

従来の自転車用ライトがとても高価であることに注目した創業者は、かつて欧米の一流ブランドのOEM生産を手掛けていた経験を活かし、「高品質なライトを、すべてのサイクリストの手に届く価格で届けたい」という思いの元、自らブランドを立ち上げました。

すべてのサイクリストの手に届く価格で提供する

創業者の思いはブランドのスローガンである「Light up your way.(自転車に乗るすべての人の、そのゆく道を明るく照らすために。)」にも現れています。

設計・デザインから生産までを自社で一貫して行い、世界全体に向けて大量生産を行うことで、”すべてのサイクリストの手に届く価格で”、高品質なライトを提供し続けています。

高品質とコストパフォーマンスの高さの秘密

高品質なライトへのこだわり

Gaciron(ガシロン)のライト作りは、自社工場でアルミニウム合金の素材から筐体を削り出すところから始まります。また、各製造工程で手作業による厳しい品質チェックを行い、温度・湿度・防水機能・落下試験・ボタン耐久・USBプラグ耐久試験などを行っています。

そのため、ガシロンのライトは高品質に定評があり、日本ではメーカーからの正規出品商品を購入した場合に、全てのライトで一年間の製品保証がついてきます。(Amazon/楽天/Gaciron Japan Direct)これは、メーカー自身が品質に非常に自信がなければ実現できないことです。

Gaciron Japanによる出品商品は国内倉庫で検品の上、日本における1年間の製品保証をお付けしています。商品に何等かの不具合が発生した場合には速やかにご対応いたします。
Gaciron Japan

低価格で売れる理由

高品質なライトをここまでリーズナブルな価格で提供できるのには理由があります。Gacironの担当者さんのお話によると、以下の理由があげられるそうです。

  • かつて有名ブランドのライトをOEM生産していた際の生産技術の積み重ね
  • 設計、デザイン、生産を自社で一括して行っている
  • 全世界をマーケットに多くのロット数で生産している
  • バッテリー容量の最適化でコストダウンを図っている
  • 広告費をあまりかけていない

例えば、800ルーメンのフロントライトで比較してみると、ガシロンのV9CP-800は5,300円なのに対し、大手L社では8,140円、C社では17,600円となっています。バッテリー容量などの差はありますが、「明るいライトを安く」手に入れられるという点ではガシロンが優れていると言えますね。

ガシロンのライトの(ほぼ)全商品レビュー

ガシロンからは、400ルーメンから1800ルーメンまでの強力な明るさを持つフロントライト、及びリアライトやアクセサリー類が発売されています。

この記事を書いている筆者は、Gacironファンが高じて、いまやほぼ全てのGacironの製品を手にした経験があります。ここからは、「買うとしたらどのモデルがいいの…?」という、迷える子ガシロンファン達に向けて、それぞれの製品に対するぶっちゃけレビューを掲載していきましょう。

フロントライト(全9種)

ガシロンのフロントライトは9種類あります。(※2021年6月現在。) 価格帯は、最もリーズナブルなもので4000円(400ルーメン)から、ハイエンドの製品では16,000円(1800ルーメン)となっています。どのグレードにおいても非常にコスパの高い製品ばかりです。

1,V9CP400 | 400ルーメン

最大400ルーメンの明るさを持つエントリーモデルです。400ルーメンという明るさに不安を感じる必要はあまりなく、普段のライドではまあまあ十分な明るさです。

IPX3相当の防水性能で、急な雨などでも安心。ランタイムは、最も明るいHighモード(400lm)で2時間30分、Flash(点滅)モードで最大7時間30分、Lowモードで最大8時間20分の使用が可能です。

ガシロンのフロントライト共通の操作方法

スイッチを長押しすることで電源のON/OFFが切り替えられるほか、点灯後にボタンを押すとモードの切り替えが出来ます。さらに点灯中にボタンを数秒長押しすると、フラッシュモードに変更します。

価格:4,000円(税込) 

2,V6C400 | 400ルーメン

V6C400も、最大400ルーメンのライトです。V9CP400との違いとしてはIPX4相当の防水性能で、明るさセンサーを搭載しており、点灯と点滅が自動で切り替わる点です。昼間はフラッシュライトとして、暗くなれば自動的に点灯に切り替わってくれます。

それと、本体形状、及びブラケットの方式も違います。この製品はバンド式ブラケットなので、ブラケットごと簡単につけ外しができますよ。(※V9CPシリーズとの互換性あり。)

価格:4,400円(税込) 

3,V20C-400 | 400ルーメン

V20C400も、最大400ルーメンのライトです。他の2つの400ルーメンのライトとの違いとしては、筐体がプラスチック製であるという点。他のアルミを使用したライトと比べ軽量化が図られています。

バッテリー容量も他の2種よりもややコンパクトになっていますが、価格が3,850円とややお安く購入できます。Gacironのフロントライトシリーズの中で最もお手軽な価格です。

価格:3,850円(税込) 

4,V9CP800 | 800ルーメン

V9PC800は、人気の高いガシロンの定番アイテムです。ハイエンド機種と同等のIPX6の防水性能、最大800ルーメンの明るさを持つ明るいライト。バッテリー容量も十分で、コストパフォーマンスが非常に高いモデルです。

価格:5,300円(税込) 

5,V10L800 | 800ルーメン

V10L800は、上位機種と同等のIPX6の防水性能を持つ、800ルーメンの明るさのフロントライトです。V9CP800との大きな違いとしては、筐体がアルミではなくプラスチック製である点、そして外装のリングが黄色から透明に変更されています。

外観以外のスペックはほぼV9CP800と同等で、価格も同じです。好みで選んでみてください。

価格:5,300円(税込) 

6,V9SP1000 | 1000ルーメン

V9SP1000はさらに明るさがアップし、最大1000ルーメンの明るさになります。サイズはV9CP800よりもかなり大きくなり、丸みを帯びた形状になります。

注目したいのは、800ルーメンのライトと比べてバッテリー容量が大幅にアップしている点。ノーマルやローで点灯させた時の持続時間が長くなるので、ロングライドでも安心できる一台です。

ガシロンでは、1000ルーメン以上の明るさのグレードには「ワイヤリモコン」が付属しており、USBポートから繋いだボタンを使って、手元でライトのON/OFFや明るさの切り替えができるようになっています。これ、めちゃくちゃ便利なので是非試してもらいたいです。

また、1000ルーメン以上の明るさのグレードは「モバイルバッテリー機能」を備えていて、USB-Aポートが付いています。緊急時にはスマホ等を充電できるというものですが、容量が容量なので使用する場面は本当に「緊急時」限定ですね。

価格:8,580円(税込) 

7,V9D1600 | 1600ルーメン

V9D1600は、自転車用のライトとしては稀な1600ルーメンもの明るさを持つ、とても明るいフロントライトです。夜間の真っ暗なサイクリングロードを走るような猛者達にぴったり。

バッテリー容量が大きいのと同時に筐体サイズもかなり大きいため、軽量性を求める場合には敬遠しておいた方が無難でしょう。その他の機能に関しては1000ルーメン以上のものは共通なので、ワイヤリモコンやモバイルバッテリー機能も備えています。

ただし、一つだけ注意点があります。こちらの製品・及びこの後に紹介している「V9D1800」に限っては、ブラケット形状が旧型になります。そのため、V9CP/V9SP/V20C/V10Lシリーズなどの新型ブラケットのライトとのマウントの互換性がありません。

価格:¥14,000(税込) 

8,V9D1800 | 1800ルーメン

V9D1800は、1800ルーメンもの明るさを持つ、ガシロンが誇る最高スペックのライトです。V9D1600との違いは2点あり、まずは明るさが200ルーメン分アップしている点、もうひとつは、バッテリー容量がややアップしている点です。

その他の説明は1600と同様のため省きます。最高の明るさで夜道を照らしたい方や、大容量バッテリーで長時間照らしたい場合などに、試してみてはいかがでしょうか?

価格:¥16,000円(税込) 

リアライト(全3種)

Gacironはもちろんリアライトも制作しています。リアライトに関しても品質が高く、高機能、見た目もスマートなためかなりおすすめです。

1,W10

Gacironのリアライトのスタンダードモデル。スタイリッシュなデザイン・USBチャージ式。三段階の点灯モードが選択でき、シートポスト等への取り付けに便利なバンド式を採用しています。

価格:2,420円(税込)

2,W06

振動センサー/明るさセンサーを搭載した「スマートライト」がこの価格で試せるという、とてつもなくハイコスパなリアライト。こちらもUSBチャージ式です。

価格:2,200円(税込)

3,W10-BS

「W10」のサイズや外観はそのままに、ブレーキセンサー/明暗センサー/振動センサーを搭載したプレミアムモデル。これだけの機能が詰め込まれて4,400円で購入できるなんて…。一度使ったら手放せなくなる、賢いリアライトです。

価格:4,840円(税込)

ガシロンのライトの評判

高いコストパフォーマンスを誇るガシロンの製品ラインナップを見てきましたが、Gacironのライトを実際に購入した人たちは、このブランドをどのように評価しているのでしょうか?調べてみました。

Gasironの評価 on Twitter

2020年モデルからブラケット形状が変更

Gacironのフロントライトシリーズは、2020年より順次ブラケット形状がリニューアルされました。現在では、一部のモデルを除いた多くのフロントライトシリーズの商品が新型ブラケットに切り替わっています。

旧型ブラケットの製品の例:V9D1600、V9D1800。

旧型ブラケットでも単体で使用する分には何も問題ないのですが、複数のガシロンのフロントライトを併用する場合、旧型と新型とではブラケットの互換性がなくなることに注意してください。

総評(まとめ)

ガシロンは「中国発のメーカー」ということで悪い先入観で見られがちという面もありますが、実際に購入した多くのユーザーから満足の声を聞くことができました。

製品クオリティは既に他の一流ライトブランドと競合していて、価格はそれらのブランドと比べて圧倒的にお値打ちです。

一部モデルでは、「バッテリー量が気になる」という声もありましたが、バッテリー容量と製品の軽さはギブアンドテイクの関係なので、自分に合った大きさのライトを選んでいただければと思います。

以上、Gasiron(ガシロン)のラインナップ紹介と評価インプレッションでした。

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この記事を書いた人
ロード乗りデザイナーSho[ショウ]

自転車大好きなデザイナーで、自転車情報INNERTOPの運営者。平日の昼から千葉県内をロードバイクで爆走していることで知られる。

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