【PINARELLO 2022】DOGMA Fは乗り心地の良い優雅なレースバイクに進化

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言わずと知れた名門ロードバイクビルダーであるPINARELLOは、古くから多くのレーサーを栄光へと導いてきました。昨今でもツール・ド・フランスを始めとするビックレースでPINARELLOを馳せるチームの活躍が目に付きます。

そんなPINARELLOは、2014年に革新的なフラグシップモデルDogma「F8」をリリースしてから、「F12」に至るまで、その番号と速さを年々更新してきました。

しかし、この度リリースされた新型のDogmaは、その番号を捨てています。中にはこのバイクを「F14」と呼ぶ声もありましたが、正式名は「Dogma F」であることが分かりました。

この記事では、この「Dogma F」について現在分かる興味深い情報をまとめていきます。番号を捨て新たな進化を遂げたDogmaについて、是非一緒に議論をしましょう。

PINARELLO DOGMA Fについて知っておくべきトピック

  • 110Kgの体重制限あり
  • 11種類のサイズ→F12より2つ少ない
  • ディスクブレーキととリムブレーキバージョン
  • リムブレーキバージョンはディスクバージョンよりも軽量
  • ディスクバージョンはリムブレーキバージョンよりも空力的
  • 重量:(サイズ53/未塗装) 865g(ディスク)、860g(リム)
  • Dogma「F12」より265グラムの軽量化
  • Dogma「 F12」よりBB剛性が12%向上
  • リムブレーキver.は、Dogma F12よりも3.2%エアロ化
  • ディスクver.は、Dogma F12よりも4.8%エアロ化
  • 電子シフトのみ対応
  • Pinarello MOST内部ルーティングステムとのみ互換性あり
  • 最大タイヤクリアランスは28mm
  • ドイツ製、3Dプリントチタンサドルレールクランプ搭載
  • E-Bikeバージョン「登場する可能性が高い…?」

※画像をクリック(タップ)で拡大。 画像クレジット/ Kawashima Cycle Supply

PINARELLO DOGMA Fの系譜

ピナレロがDOGMA F8を発表した2014年から振り返ってみましょう。このモデルは、2004年にマグネシウムフレームとして初めて登場した「DOGMA」の系譜を完全に再設計した、革新的なフレームでした。

F8が登場した当時は、ちょうど「空力性能」が最も重視されるようになっていた時期でした。カーボンファイバー技術の向上とUCIの規定により、バイクの軽量化が頭打ちとなってしまった結果、多くのバイクビルダー達はこぞって「空力性能」で争うようになりました。

その結果、ほぼ全ての主要なレーシングバイクブランドからは、オールラウンダーなエアロバイクと、より軽量なクライミングバイクの2種類がラインナップされています。

スペシャライズは、Venge(エアロ)とTarmac(軽量)。トレックにはMadone(エアロ)とEmonda(軽量)。キャニオンでは、Aeroad(エアロ)、Ultimate(軽量)。サーベロでは S5(エアロ)、R5(軽量)。 ジャイアントは Propel(エアロ)、TCR(軽量)というようにです。

クライミングバイクの中にはエアロ化が施されたバイクもありましたが、その関心の多くは「軽量化と高剛性」の両立でした。

しかし、ピナレロはそうはしませんでした。もちろんF8は空力性能に優れたバイクですが、VengeやS5ほどエアロにステータスをオールインしているわけではなく、確かに軽量ではあるものの、EmondaやSuperSix EVOのように極限まで削ぎ落とされたようなバイクでもありませんでした。

その代わりにピナレロは、全てのシーンで必要十分な軽量さと空力性能を併せ持ったオールラウンドなレーシングフレーム「F8」というたった1つのバイクで勝負したのです。

このバイクは、空力性能、剛性、重量、快適さの全てのバランスが取られており、これは、現在では「左右非対称性」と共にピナレロのアイデンティティのひとつになっています。

F8、F10、F12、そして新しい「F」でもこの思想は引き継がれており、2022年モデルでもピナレロはたったひとつのオールラウンドなレーシングフレームを提供します。

実際、このDOGMAに乗ったレースチーム「イネオス・グレナディアーズ(旧:チーム・スカイ)」のレースでの輝かしい戦績を見るに、この設計思想は十分に成功していると考えられるでしょう。

他のブランドのバイクを使用するチームがコースによってエアロバイクとクライミングバイクを乗り換えているのを横目に、ピナレロのチームはたった1つのバイクを貫いて勝利を収めてきました。

DOGMA「F」は、これまでのDOGMAシリーズの中で最高傑作のロードバイクです。もちろん、自らの新作のバイクを「過去最高傑作」と呼ばないメーカーはありませんが、少なからず「F」はこれまでで最高の格好いい見た目だと思います。

ピナレロは、現在では同ブランドのシンボル的な存在となっている「DOGMA」シリーズから数字を排除し、「F」の一文字を選択しました。これは、DOGMAシリーズのさらなる躍進とこれからもDOGMAがピナレロのアイデンティティであり続けることの意思表示です。

彼らは、DOGMA Fを「ドリームバイク」と呼びます。これからも、この先も。空力性能、剛性、重量、快適さの全てのバランスに優れた最高に格好良い唯一のロードバイクを作り続ける。その意思が、このアルファベット一文字から伝わってきますね。

PINARELLO DOGMA Fのスペック・価格

PINARELLO DOGMA F は、ディスクブレーキととリムブレーキバージョンをリリースしています。外観やスペックは基本的には前作:DOGMA F12を踏襲しますが、リリース情報を見るに、紛れもなく過去最高の見た目とスペックに仕上げられていることが伝わります。

DOGMA F / PLUTONIUM FLASH
DOGMA F / PLUTONIUM FLASH
DOGMA F / PLUTONIUM FLASH
DOGMA F / PLUTONIUM FLASH
DOGMA F / ERUPTION RED
DOGMA F / ERUPTION RED
DOGMA F / BLACK ON BLACK
DOGMA F / BLACK ON BLACK

カラーは3種類

PLUTONIUM FLASH(プルトニウムフラッシュ)
ERUPTION RED(イルプションレッド)
BLACK ON BLACK(ブラックオンブラック)

スペック詳細

DOGMA F DISK / DOGMA F

・ Carbon Torayca T1100 1K Dream Carbon with Nanoalloy Technology
・ Asymmetric frame
・ Onda Fork Dogma F with ForkFlap
・ TiCR (total integrated cable routing)
・ 1.5 upper and lower steerer
・ Italian thread BB
・ Seatclamp Twin Force
・ 3D printed titanium top seatclamp
・ 3XAir two positions option for the second bottle cage(サイズ515以上)
・ FlatBack profile
・ UCI approved
・ Rad System disc brake(ディスクブレーキ)
・ ディスクモデルブレーキ規格:Disc flat mount 最大160mm リア-TA142
・ リムブレーキモデル規格:Direct mount rim brake
・ 最大タイヤサイズ 622x28c
・ 重量: ディスク/865g, リム/860g ※サイズ530; raw frame not painted
・ サイズ:430, 465, 500, 515, 530, 540, 550, 560, 575, 595, 620(CC)

販売価格

DOGMA F DISK
フレームセット定価:¥935,000 (税込)

DOGMA F
フレームセット定価:¥935,000 (税込)

さらに詳しい情報は、ぜひともPINARELLO公式サイトにてご覧ください。そして、店舗で試乗車や展示車両を見て体感してください。店舗では、2021年秋頃から実際に見られるようになるかもしれません。

著作/編集 : ロード乗りデザイナーSho 情報元/画像クレジット : Kawashima Cycle Supply

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