クリンチャーのおすすめ記事は多いんだけど、なぜかチューブラーに関する情報が少ないんです。おすすめはどれ?
確かに最近はチューブレスやクリンチャーが主流になっているからね。チューブラー愛好家の私が、おすすめを紹介しよう。
軽さと快適さが魅力のチューブラータイヤ
クリンチャーが人気の昨今でも、一部の層からは根強い支持を受けているチューブラータイヤ。「乗り心地が良い」「漕ぎ出しが軽い」「パンクしにくい」などのメリットが挙げられています。
そして、未だにプロのロードレーサーもチューブラータイヤを使用しています。
近年では流石に時代の流れか、「チューブレス」が主流になってきましたが(汗)
今回は、タイヤにこだわりたい方のために、おすすめのチューブラータイヤを、「軽さ」「乗り心地の良さ」「転がり抵抗の少なさ」をポイントに、ランキング形式でご紹介していきます!
あなたがチューブラーを使うべき理由4つ!
以前の記事で詳しく解説しました通り、チューブラータイヤには、クリンチャータイプには無いメリットがあります。あなたが今年も引き続きチューブラータイヤを使うべき理由を4つ挙げてみましょう。
チューブラーのメリット①漕ぎ出しが軽い
チューブラータイヤの構造は、筒状のチューブの周りに繊維とゴム(トレッド)が巻きつけられたシンプルなものです。ホイールのリムの形状も、チューブラーは非常にシンプル。リムの上に筒状のタイヤを乗っけてリムテープなどで貼り付ける構造です。
逆に、タイヤのふちをホイールに引っ掛けるクリンチャーは形状が複雑な上にひっかけるための部分に強度が必要なので、ホイール自体も重くなってしまいます。
チューブラータイヤでは、全体的にクリンチャーより軽くなるため、漕ぎ出しが軽くなるでしょう。
ホイールやタイヤなどの回転体の外側には、発進時に慣性が働きます。そのため、フレーム重量を100g軽くするよりも、ホイールのリムやタイヤを100g軽くしたほうが、漕ぎ出しに圧倒的に大きな変化が生まれます。
チューブラーのメリット②乗り心地が良い
構造が単純だから、という理由もありますが、チューブラータイヤは、丸いチューブがリムのお皿に乗っかって張り付いているだけなので、構造的にしなやかです。
しなやかなチューブラータイヤは、路面の凸凹への追従性が高く、乗り心地が良い傾向にあります。クリンチャーしか使ったことが無い人がチューブラーを初めて使うと、高圧まで空気を入れていているにもかかわらず、「空気少ないかな?」と思うような滑らかな路面感触を感じられるでしょう。
チューブラーのメリット③パンクの際に安全
一般的にクリンチャーの場合は、パンクすると一気に空気が抜けますが、チューブラータイヤは少しずつ空気が抜けていきます。これは、レースやイベントでも優位に働くことがありますし、なにより安全性が高いです。
また、リムにチューブが噛んだりリム打ちし難いため、クリンチャーよりもパンクリスクが低い傾向にあります。
このあと紹介するシーラント剤を併用することでパンクのリスクはさらに減らすことができます!!
チューブラーのメリット④パンク防止シーラントが使える
予めチューブラータイヤのチューブの中に、液体の「シーラント剤」を注入しておくことで、パンクした際に大抵の穴を瞬時に塞いでくれます。
千数百円のコストでシーラントを入れておけばパンク知らずになるのですから、チューブラー使用者の方は必ず使うべきアイテムです。
シーラント剤の使い方などはこちらの記事で詳しく記載しています!
チューブラーとクリンチャーの違いについて詳しく見る!
以前書いたこちらの記事で、チューブラータイヤとクリンチャータイヤのそれぞれのメリット・デメリットについて更に詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。
チューブラータイヤ人気ランキング10選!
それではいよいよ、人気チューブラータイヤを紹介!軽さ・転がり抵抗の低さ・耐久性を基準に比較し、ランキングを作製しました。
早速、10位から1位まで順にカウントダウンしていくよ。
10位 グランプリ4000 S2
重量 | 270グラム |
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幅 | 22mm |
幅 | オリジナルパターン |
色 | ブラック |
超人気グランプリ4000シリーズのチューブラー版
長年高品質な定番タイヤとして多くのローディに愛されてきたレーシングタイヤ「グランプリ」シリーズのチューブラーバージョン。クリンチャータイプと同じ、おなじみのトレッドパターン。
これまで使用されてきたカーボン粒子の約10分の1の大きさしかない”ナノカーボン粒子“を使用した「ブラックチリコンパウンド」はとてもしなやか。
路面に触れた瞬間にその形を触れたものの形に合わせて変化させることで高いグリップ力と低い摩耗抵抗の両方を実現しています。
「ベクトランブレイカー」というスチールの5倍の引っ張り強度を持つ化学繊維を耐パンクシートとして挟み込んでおり、高い耐パンク性能を実現しています。
口コミを紹介
海外通販でさえもどこで買っても高いので、アマゾンで1万円切っていたら買いだと思います。
出展:Amazon.co.jp
9位 スプリンター
重量 | 275g (22mm) 295g ( 25mm) |
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幅 | 22mm,25mm |
幅 | スリックタイヤ |
色 | ブラック |
ミドルグレードのコスパ抜群万能タイヤ
ミドルグレードに位置づけられているスプリンターチューブラー。
上位モデルと同様に「ブラックチリコンパウンド」という、しなやかで丈夫な素材を使用しているので、乗り心地の良さと耐摩耗性の両立を実現しています。
溝のない「スリックタイヤ」となっており、舗装路を走る際に最大限の効果を発揮します。舗装路でのグリップ力は抜群で、路面状況を的確にハンドルで感じることができます。
コスパが高いという理由で、上位モデルの
「グランプリ」より上位にランクイン。
口コミを紹介
嵌めにくいといわれているが、そんなことはない。もし嵌めにくいのであれば、空気を入れて一週間ほど放置して、空気を抜き、嵌めてみるとよいと思います。ロングライドにも素晴らしいタイヤだと思います。
出展:Amazon.co.jp
8位 レース A エボ3
重量 | 260グラム |
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幅 | 23mm |
幅 | マイクロファイルパターン |
色 | ブラック |
走行性能と耐久性能をバランスさせたレーシングタイヤ
優れたグリップ力を生み出す「ZSGデュアルコンパウンド」や、高い耐貫通パンク性能を誇る「ProTite Belt」を採用しています。
内蔵するチューブは、ラテックスよりもエア保持性が良く、衝撃吸収性能や路面追従性に優れた高機能軽量チューブ「R’AIR」を使用。ケーシングはチューブラーの設計に合わせて専用の繊維を使用。
マイクロファイルパターン、2ピース仏式52mmバルブを採用した、耐久性と転がりの軽さを両立したレーシングタイヤです。
口コミを紹介
はめやすく、センター出しもかんたん、乗り心地は最高です。
付け替えた当初は本当に空気入ってるのか?って何回も確認しました。路面のゴツゴツが伝わってきません。500キロぐらいはしりましたがパンク無しです
出展:Amazon.co.jp
7位 ルビノプロ G2.0
重量 | 285g(23), 295g(25), 335g(28) |
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幅 | 23mm,25mm,28mm |
幅 | スリック+網目状パターン |
色 | フルブラック |
ビットリアの高品質ミドルシップタイヤ
2019年に生まれ変わった新しいルビノプロは、鉄の約200倍の強さ、ダイアモンドの2倍以上の高い熱伝導性を持つ革命的な素材「グラフェン」を用いています。
これにより高次元の耐摩耗性と耐パンク性を実現している本格タイヤ。
ブチルチューブを使用しているため空気が抜けにくく、しなやかなケーシングが乗り心地の良さを実現しています。レース・ツーリング・ロングライドに向いており、低価格で高品質のチューブラータイヤを使いたいという方におすすめです。
口コミを紹介
精度が高く、リムに乗せるだけでセンターが出ます。これまで使っていたContinental Sprinterよりも軟らかい乗り味でグリップが良いと感じました。荒れた舗装路のコーナリングでも安心でき、豪雨の下りでも不安はありませんでした。ツーリングや練習に使うには印象の良いタイヤです。4000㎞ほど走っていますが、未だ使えそうです。耐久性はContinental Sprinterに負けていません。
出展:Amazon.co.jp
6位 ワン
重量 | 260グラム |
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幅 | 22mm |
幅 | 網目状パターン |
色 | ブラック |
メーカー史上「最も転がり抵抗が低い」タイヤ
ヨーロッパでツーリングタイヤ・MTBタイヤで不動の地位を築き、ロードタイヤにおいても性能・品質共にNo.1を目指す、シュワルベが威信をかけて作り上げたフラッグシップタイヤ。
ロードタイヤのシリーズの中で最も転がり抵抗が低い、 「ワンスタートリプルコンパウンド」を採用し、 「Vガード」とのマッチングで高い耐久性を実現しています。
口コミを紹介
レース用にこれを使用しています。転がり抵抗やグリップはよいと思います。
出展:Amazon.co.jp
5位 プロ4
重量 | 270グラム |
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幅 | 23C/25C |
幅 | ドット+マイクロファイルパターン |
色 | ブラック |
プロレースで使用されるハイパフォーマンスタイヤ
Pro4 Tubularはレースにおいてバランスの高いパフォーマンスを生み出すために設計され、AG2R La Mondialeチームにも採用されています。
回転効率はService Course Tubularの21mmと比較して5%アップしました。
ケーシングの形状変化、トレッド、素材のミックスコンビネーションがウェット路面でのハイレベルなグリップを生み出します。高密度のナイロンベルトが高い耐パンク性を実現しています。
口コミを紹介
ミシュラン独特の反発力と走行性能は健在です。少し突き上げがあるかなと思いますが、特に問題とならないと思います。取付も容易ですので、是非お試しください
出展:Amazon.co.jp
4位 コルサ G2.0
重量 | 275g(23), 290g(25), 360g(28), 380g(30) |
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幅 | 23mm,25mm,28mm,30mm |
幅 | 縦ライン |
色 | フルブラック/スキンサイド |
乗り心地と安定感に全振りしたレーシングタイヤ
高い人気を誇る高級タイヤ「コルサ」も2019年にリニューアルを果たし、さらなる耐久性の向上と転がり抵抗の改善に成功しているとのことです。「グラフェン」は強靭ながらしなやかな素材で、乗り心地の向上にも寄与しています。
グリップ力・バイクコントロールが非常に優れたタイヤで、比較的軽量であることから、レース・山岳・ロングライドまで幅広くこなせるでしょう。
口コミを紹介
安物のタイヤから比べるとトレッドがほとんど減らない。
ビットリアが寿命が大幅に伸びたと言うことは嘘ではないようだ。トレッドが柔らかいのに長寿命で乗り心地もいい。コーナリングもいい。
1万円強したが、それなりの価値はある。買って損はないと思うよ。
出展:Amazon.co.jp
3位 コンペティション
重量 | 230g/260g/280g |
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幅 | 19mm/22mm/25mm |
幅 | 細かいパターン |
色 | ブラック |
レースで愛されるコンペティション(競争)のためのタイヤ
高いグリップ力と低い摩耗抵抗の両方を実現する「ブラックチリコンパウンド」や、硬く・スチールの5倍という引っ張り強度を持っている強靭な化学繊維「ベクトランブレイカー 」を使用。
耐久性を保持しながら軽量で高い走行性能を発揮します。
コンチネンタルのタイヤの中でも特に「はめにくい」と言われているタイヤなので、タイヤをリムにはめる際は覚悟しましょう。
口コミを紹介
タイヤ断面が丸く、縦振れも無く、とても乗り心地が良いです。コンチネンタルらしくグリップが高く、断面の丸さから挙動も安定しており、下りのコーナーでも安心感があります。トレッドも強く、多少ロックしても剥がれるということはありません。
スピードに乗るとどこまででも転がっていく感じはさすがコンペティションといったところでしょうか。
出展:Amazon.co.jp
2位 プロワン HT
重量 | 230g/260g/280g |
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幅 | 19mm/22mm/25mm |
幅 | 細かいパターン |
色 | ブラック |
「ワン」のさらに上を目指した高級タイヤ
ドイツの量産タイヤ・チューブのキング「シュワルベ」がフラグシップとして打ち出した「ワン」の更に上を行く高品質と軽量さ、転がり抵抗の改善にとことん拘ったレーシングタイヤです。
「ワンスタートリプルコンパウンド」と「コットン+ポリエステルケーシング」で転がり抵抗を低減、さらに”Vガード”で耐パンク性を確保しています。高価格帯では珍しくブチルチューブを使用しており空気が抜けにくいことから、マルチな活躍も期待できます。
口コミを紹介
それは安くはありません、それはウェットとドライの両方で速く、良くグリップするタイヤです。きつくてタイヤをリムに装着するのは難しいかもしれませんが、標準で非常にタイトなフィットです。
出展:wiggle.jp
関連ニュース:シュワルベがチューブラー生産終了
1位 コルサスピード G2.0
重量 | 200g(23)/205g(25) |
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幅 | 23mm/25mm |
幅 | オリジナルパターン |
色 | オールブラック/スキンサイド |
山岳・TTに!超軽量なのに強靭な決戦タイヤ
超軽量にもかかわらず耐久性も持ち合わせる、ビットリアのフラグシップロードタイヤ「コルサスピード」も、2019年さらに性能が向上してリニューアルしました。
強靭で軽量な画期的な素材「グラフェン」をコンパウンドに用いることで、軽量さと耐久性の両立を実現しています。
インナーチューブにはラテックスチューブを採用し乗り心地も申し分ありません。その代償として空気が抜けやすいというデメリットがあるため、ロングライドにはあまり向きません。
パフォーマンスアップするための決戦タイヤです。また、日常使いとしても、漕ぎ出しの軽さの恩恵は大きいでしょう。
口コミを紹介
第一印象は「おっ!やっぱ軽いな…(たしか実測200~210gの間だったハズ)」で、数十km後に試走してみると、下り直後に荒れた路面の2連続直角コーナーという難所を、いつものコンチよりスムーズにクリアできることに気づきました。
9bar程度でも路面の荒れを相当吸収し、跳ねずに路面に貼り付いている感じで、「手は操縦に集中できる」という印象でした。グリップ感・転がり感なども充分で、タイムも若干上がったと思います。1度使ってみて良かったと思います。
出展:Amazon.co.jp
まとめ
ここまで、チューブラータイヤの人気ランキング10選を見てきましたがいかがでしたでしょうか。
基本的に価格が上がるほどプロフェッショナル仕様となり、軽く、速くはなりますが、その分耐久性を犠牲にしている部分も。「走行性能」と「耐久性」の両立はタイヤメーカーが追求している最大の課題なのではないでしょうか。
これらが共存している製品が上位にランクインしていましたね!
両者のバランスが取れたミドルシップのタイヤを選ぶのか、はたまた多少のリスクを追ってフラグシップモデルを選ぶのか。それはあなた次第です。あなたにあったチューブラータイヤを選んでみてください!
コメント
チューブラーとチューブレスを混同してませんか?
勉強不足だと思います。
チューブラーでも200gくらいの超軽量モデルがあるんですね。参考になります!