ドイツの世界的タイヤメーカーといえば…コンチネンタル。その次に名が挙がることが最も有望なのが、1901年設立の会社の老舗タイヤブランド、SCHWALBE(シュワルベ)です。
シュワルベは、ツーリング用タイヤとして世界一のクオリティーと販売量を誇る「マラソン」の他、MTB用、ロードレース用、共に革新的なテクノロジーを採用したハイパフォーマンスタイヤを生み出しています。ヨーロッパではトップシェアを誇るシュワルベがなんと…
全てのチューブラータイヤの生産を打ち切り
することが、2019年9月、明らかになりました。
チューブレステクノロジーに全てを注ぐ決断
Schwalbeはすべてのチューブラータイヤの生産を中止し、今後はチューブレステクノロジーのロードタイヤの研究・開発に全面的に取り組んでいきます。
Schwalbeブランドマネージャーのネイサンフォーブス氏は、SchwalbeがPro Oneチューブレスロードタイヤを使用するプロチームのスポンサーになる計画をしていることも確認しました。
なぜチューブラーを廃止したのでしょう?
フォーブス氏によると、シュワルベがチューブラータイヤの生産をやめることにした理由は「販売数が伸び悩み、生産に伴う時間や労力に見合わなくなった」と述べ、全体的なチューブラータイヤの需要低下による影響であることを示唆しました。
彼はまた、チューブレステクノロジーの進歩によりチューブレスタイヤが99%のライダーにとってチューブラーよりも優れた製品となった、と付け加えました。
チューブラータイヤの販売状況については、「私たちが動かしていたチューブラータイヤのほとんどの購入者は、実際に自転車に乗って自分のタイヤを買う人ではなく、スポンサーのアスリートや独自のメカニックを持っている人だ」と指摘しました。
Schwalbeはちょうど主力のチューブレスロードタイヤを発売したばかりであり、この発表はさほど驚くべきことではないという見方もあります。「チューブレスは私たちの未来の道である」とも述べており、今後はチューブレステクノロジーに全力でコミットしていくという同ブランドの強い意思が覗えます。
全てのメーカーのチューブレス化に、そう時間はかからない
チューブラータイヤは近年、クリンチャーやチューブレスの台頭により、全体中のシェアを縮小してきました。しかし、未だに多くのUCIプロツアーチーム(ワールドチーム)らはチューブラータイヤを使用している場合も多く、彼らがチューブラーから完全に脱却するには多少の時間を要しそうです。
Schwalbeのフォーブス氏は、全ての主要なタイヤメーカーがチューブレスを主力として扱うようになるのにそう長い時間はかからないだろうとの見方を示しています。
これらの重大な発表時、Schwalbe自身が、チューブレスロードタイヤを使用するチームのスポンサーになるかどうかを尋ねられた際に、フォーブス氏はその計画があることの確認はしましたが、さらなる情報はありませんでした。
今後はチューブレステクノロジーの台頭が必至
調査によると、ほぼすべてのタイヤブランドで、研究開発費の投資のほとんどがチューブレステクノロジーに使われていることも確認されています。今後は、あなたの好みに関係なく、チューブレスタイヤが主力として販売されるようになるでしょう。
少なくとも、現在市場に出回っているものを除けば、Schwalbe製のチューブラータイヤを見ることは稀な機会になりそうです。
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