当記事では、プロチームのメカニックなどで実際に行われている「車体全体をじゃぶじゃぶ洗う」タイプのロードバイク洗車のやり方と、行う際の注意点をお伝えします。
プロのメカニックのやり方を真似て僕の愛車(ピナレロ)をジャブジャブ洗ってみたので、その体験を基に書いていきます。
ロードバイクは走行中に埃や土・泥などを浴びているため、短期間でも思った以上に汚れます。そして、汚れたまま長期間放っておくと、詰まった汚れ等でギアの抵抗が大きくなり走行性能に影響するほか、パーツと塵、砂との間で摩擦が起き、パーツ寿命が短くなると言われています。
そのため、定期的にクリーニングする必要があるんですね。この記事では、「パーツを分解することなくジャブジャブ全体を洗ってしまう」という簡単な洗車方法を取り上げています。どうやら、プロチームのメカニックもレース後にこの方法で洗車を行っているようですよ。
最初に、この方法で洗車する際の注意点を見ていきます。
今回の洗車の注意
今回はパーツ毎にバラして細かく掃除するのではなく、フレームやコンポなどをまとめてじゃぶじゃぶ洗います。この方法では、洗剤と水を使ってロードバイク全体の油脂を落としますので、必ず洗車後にグリスアップ・注油をする必要があります。
プロチームのメカニックなんかもこのような方法で実際に洗車を行なっています。
パーツをバラす必要がないため楽ちんな洗車方法ですが、洗車後最後にしっかり注油しないと気づいたらサビサビになる可能性があるため、ある程度時間に余裕がある(2、3時間くらい)晴れの日に行い、洗車→乾燥→注油までを一気にこなしてしまいましょう。
洗車の手順
1 フレーム内部への浸水を防ぐマスキング
2 ブレーキとドライブトレインを脱脂する
3 シャンプーでガシガシ洗う
4 水で洗剤分を落とす
5 日陰でしっかり陰干し
6 注油
早速、洗っていこう
薄汚れたPINARELLO RAZHA
リアエンドを一工夫してチェーンキープ。専用のチェーンキーパーも販売されています。
フレーム内部への浸水を防ぐマスキング!
フレーム内に水が入ると厄介なので、マスキングテープで塞いでおきます。忘れがちなポイントです。
フロントディレイラーの周りやタイヤが収まるチェーンステー部分もかなり汚れやすく、普段はメンテナンスがしにくい部分です。今回のじゃぶじゃぶ洗車できれいにしておきます。
ブレーキとドライブトレインを脱脂!
パーツクリーナーで先に大まかな汚れと油を落としておくと、その後のシャンプーでスッキリ落ちてくれます。
チェーンに対して有機溶剤タイプの洗剤やパーツクリーナーを使うのは良くありません。
シマノの11速チェーンには表面にテフロン加工のようなものが施されており、有機溶剤によってこのコーティングが剥がれてしまう恐れがあるためです。できるだけ中性洗剤の使用をおすすめします。
使用した洗剤
今回使用した洗剤は、台所などで使う中性洗剤です。また、車の洗車で使うカーシャンプーも併用してみました。洗剤を選ぶ際の注意点として、酸性やアルカリ性の洗剤はパーツを痛めるので避け、中性の洗剤を使うようにしてください。
おすすめの洗剤を見つけてしまった記事はこちら
使う道具は、洗車用のスポンジと掃除用のブラシ、細かいパーツ用に要らなくなった筆(書き初め用)を使ってみました。台所用のスポンジについている硬い面は実はヤスリのようなもので、フレームの塗装を傷つける可能性があるため使用しないでください。
シャンプーでガシガシ洗う!
カーシャンプーの泡で隅々まで優しく撫でるように洗おう。
水で洗剤分を落とす
さっぱりしました。
日陰でしっかり陰干し
洗剤分が落とせたら、タオルで水分を拭き取った後、サビを防ぐためにしっかり乾燥させます。ギラギラの直射日光に当てるとカーボンが痛みそうな気がするで、夏場はなるべく陰干しが良いでしょう。
注油
このあと注油をしていくのですが、注油についてはこちらの記事で紹介しています。引き続きお読み頂けたら幸いです。
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