カーボンホイール用ブレーキシューはこれがおすすめ!【5種類を徹底比較】

CAMPAGNOLO BR-BO500X カーボン用ブレーキシュー レビュー/インプレ

あれ、止まらない…。
カーボンホイール

ロードバイクのカーボンホイール

アルミリムのホイールからカーボンホイールに交換して感じること。それは、「軽い!加速が速い!よく回る!」そして…「止まらないィ!!!!

カーボンホイールには「カーボンリム専用のブレーキシュー」が必要です。また、特にカーボンリムにおいては、ブレーキシューがブレーキング性能に大きく影響します。

私は以前、中華カーボンホイールを購入したことがあるのですが、その際に付属してきたノーブランドのブレーキシューを使用した際には、ブレーキの効きの悪さに終始驚くばかりでした。

カーボン専用シューでないとリムがお亡くなりに?

カーボンリムに普通のアルミ用のブレーキシューを使ってはいけないのでしょうか?

答えは、「ダメ。

カーボンリムには、カーボン専用品を使いましょう…。アルミリム用ブレーキシューをカーボンリムで使うことの最大のリスクは、発熱によるリムの痛み・変形・破損です。

熱で溶けたカーボンホイール

最悪の場合、ブレーキ時の発熱でカーボンが溶け、写真のように大破してしまうことも。特に、ダウンヒルの際はスピードが出ていますから、重大な怪我に繋がりかねません。そのため、カーボンリムのホイールには発熱が抑えられるように設計されたカーボン専用ブレーキシューが必要なのです。

カーボン専用シューは口コミが少ない

では、どのブレーキシューが良いのでしょうか?

ネット上を探してもカーボン専用ブレーキシューに対する口コミやレビューは少なく、初めて選ぶ際には非常に困りました。なぜなら、カーボン用ブレーキシューの中には、全然止まらないものや、音鳴りがひどいものすぐに削れるようなものもあるという話を聞いていたからです。

そこでこの記事では、ツイッター等のSNSや私の周りのローディさんの口コミを調査し、彼らに支持されている、有名どころのカーボン用ブレーキシューブランド5社に絞って紹介します。ブレーキの効きや音鳴り、発熱の具合にフォーカスして、口コミをまとめました。

代表的な人気カーボンリム専用ブレーキシュー5ブランド

Lightweight 20Meilenstein

ツイッターのフォロワーさん達に、「おすすめのカーボン用ブレーキシューはなんですか?」とお聞きしたところ、以下の5つのメーカーの名前が多くあがってきました。

みんなが選んだ!人気のブレーキシューメーカー

BBB(ビービービー)
CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)
CORIMA(コリマ)
SHIMANO(シマノ)
SWISS STOP(スイスストップ)

この中でも特におすすめの声が多かったのは「SWISS STOP」「CAMPAGNOLO」です。

CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)と言えばイタリアの老舗コンポーネントメーカーですが、ブレーキシューの評判まで良いというのには正直驚きました。逆に、SWISS STOP(スイスストップ)はブレーキシューを専門に製造しているメーカーさんです。

では、各社のブレーシューについて口コミなどを詳しく見ていきましょう。

各ブランドの口コミから特徴とベストバイを考察する

ブレーキシュー

ツイッターのフォロワーさん達から「おすすめ!」という声が多かった各ブランドのブレーキシューについて、価格や性能、口コミなどを調査してまとめました。どのブランドのブレーキシューがベストバイなのか考察していきますので、カーボンリム用ブレーキシュー選びの参考にしてみてください!

BBB カーブストップ

BBB カーブストップ カーボン用ブレーキシュー

コスパの良いオランダブランド

BBB(ビービービー)は、オランダの総合パーツメーカーです。特にヘルメットやアイウェアなどが有名ですが、ブレーキシューも注力して製造してるんですね!そんなBBBのカーボンリム専用のブレーキシューがこちら、「カーブストップ」です。今回紹介する中では最安値で、非常にコストパフォーマンスの高いブレーキシューといえるでしょう。

価格は約¥3,000~/一台分前後セット。

BBB カーブストップの特徴

●シュー裏面の4-in-1バックデザインで次のモデルと互換性有 : シマノ、スラム、カンパニョーロ、BBBクロスストップ、 BBBテックストップ。●特殊コンパウンド使用で従来のパッドと比較し高制動力と非常に高い耐久性。●過熱を防止し過酷な環境でも高い制動力を発揮。●制動面へのブレーキダスト残留を防止。

性能の口コミ

「BBB カーブストップ」は、ブレーキの効きはそこまで強烈ではなく、初心者でも扱いやすい丁度よいタッチに調整されているようです。

いきなり「クッ!」と止まる感じではなく、ブレーキレバーに応じてじわっと止まる、どちらかと言うとマイルドな傾向だそう。シューの摩耗は比較的早め。という声が挙がっていました。言い換えればリムへの攻撃性が低いということなので、リム自体の発熱も抑えられるでしょう。

こんな方におすすめ

●初めてカーボン用ブレーキシューを交換する方
●強すぎない制動力の方が好みという方
●軽いブレーキで速度をコントロールしながら走る方

Amazon¥3,080(送料無料)|楽天¥4,088(送料無料)| Yahoo!¥3,368(送料無料)

CAMPAGNOLO BR-BO500X

CAMPAGNOLO BR-BO500X カーボン用ブレーキシュー

シマノユーザーにも愛用者がいる一品

CAMPAGNOLO(カンパニョーロ)といえばイタリアのお高級なコンポ・ホイール屋さん。

今回の調査で意外に思ったことの一つですが、カンパニョーロのカーボンブレーキシューの評判は、すこぶる良い模様です。シマノユーザーであっても、”ブレーキシューだけはカンパを使っている“という声も挙がっていた程です。

価格は¥4,200~ /4個セット

CAMPAGNOLO BR-BO500Xの特徴

・Campagnolo BR-BO 500 Carbon Brake Pads for Shimano/SRAM
(BR-BO 500は、シマノ及びスラムに対応したカーボンブレーキシューです。)
・Brake pads made especially for carbon wheels
(カーボンホイール専用に設計されています。)
・The new blend increases the brake performance on both dry and wet surfaces without increasing the wear and tear on the pad or wheel
(新しい素材配合により、パッドとホイールの摩耗を増やすことなく、全ての天候において高いブレーキングパフォーマンスを提供します。)

性能の口コミ

フォロワーさんからは、アルミリムブレーキと遜色ないストップ性能という声を頂きました。また、Amazonのレビューを見ても「よく止まる」と定評があり、口コミはすこぶる良いです。

軽い力で安定したブレーキができるのは非常に良いポイントで、この製品が選ばれる大きな理由の一つでしょう。ブレーキの効きはじめから強いストッピングパワーが働くとの声がありました。これまで通りの力で握るとブレーキが効きすぎてつんのめる恐れがありますので、慣れるまでは少し注意が必要です。

「二年間交換が要らなかった」というレビューも見られ、使い方によっては耐久性もそこそこある模様。です。入手性がちょっと悪いので、もし安く手に入る場合は買っておいて損は無さそうです。

こんな方におすすめ

●アルミリムに近い、高いストップ性能を求める場合
●軽いレバータッチでブレーキしたい方
●カンパファン

Amazon¥4,177(送料無料)|楽天¥4,549(送料無料)| Yahoo!¥4,177(送料無料)

CORIMA アブソリュートブレーキパッド

CORIMA アブソリュートブレーキパッド カーボン用

老舗ホイールメーカーのコルク配合シュー

CORIMA(コリマ)は、航空産業会社をバックボーンに持ち、1990年代以降カーボンホイールを造り続けている老舗ホイールメーカーです。

CORIMAのホイールを買うと付いてくるのがこのブレーキシュー、「アブソリュートブレーキパッド」。コルクをメイン素材として使っており、定期的にブレーキ面をヤスリでフレッシュにすることで制動力を長持ちさせられるとのこと。

価格は¥5,500~(4個入り)とかなり高価な部類です。

アブソリュートブレーキパッドの特徴

アブソリュートブレーキパッドは、カーボンリムの制動用に開発されました。長年の素材研究と、プロサイクリストによる2年間に及ぶ試験を繰り返した結果がこの製品です。晴天・雨天時による高いブレーキ効率、耐熱性、耐摩耗性を提供します。また、コルクを使用した柔らかいオリジナルの素材は、ブレーキング時の音鳴りを低減し、取り付けを容易にします。

性能の口コミ

コルクを仕様しているので柔らかく、カーボンリムを傷めにくいブレーキシューカーボンリムがメジャーになってきた頃から定番商品として扱われている品で、現在でも安定した人気を誇っています。

リムにパッドが当たってからしばらくは制動力が弱く、レバーを握るにつれて安定した制動を発揮するそう。バイクコントロールがしやすい反面、制動力重視の方や雨天の絶対的な制動力が求められる場面では、物足りなさを感じるかもしれません。

こんな方におすすめ

●繊細なバイクコントロールが好みの方
●コルクを使用した人気のパッドを試してみたい方
●目立つ色がお好みの方

Amazon¥5,980(送料無料)|楽天¥5,500(送料無料)| Yahoo!¥5,500(送料無料)

SHIMANO R55C4 カーボン用ブレーキシュー

SHIMANO R55C4

天下のシマノさんは安定感がある

天下のシマノさんも、カーボンリム用のブレーシューを販売しています。

安定したブレーキ性能耐久性・安価な価格など、性能のバランスとコストパフォーマンスに優れた製品です。真っ黒で飾らないシマノらしい見た目と、バランスの良い安定した性能は、日本人の気質を具現化したかのようです。

価格は2個入で約¥2,000。全後輪セットで約¥4,000~

カーボンリム用 ・リム幅21mmから24mmに対応。

性能の口コミ

一貫して「よく止まる」と定評があるようです。

カーボンリムに装着時のブレーキ時の感覚は、エグザリットリムに近いようなイメージで、比較的アルミリムに近いイメージでブレーキができるとのこと。

他のカーボンブレーキシューでは削れカスがリムにこびりつくことがあるのですが、この製品はカスが出てもサラサラしているので簡単に落とすことができ、メンテナンスが楽になったという声を複数聞くことができました。

こんな方におすすめ

●冒険したくない/失敗したくない方
●メンテナンスの楽さを重視する方
●シマノファン

Amazon¥1,919(送料無料)|楽天¥2,590(送料無料)| Yahoo!¥1,698(送料無料) ※2個入りです

SWISS STOP フラッシュプロ ブラックプリンス

SWISS STOP ブラックプリンス カーボン用ブレーキシュー

ブレーキシュー専門ブランドは伊達じゃない

SWISS STOPはブレーキシュー専門のブランドだけあって、今回の調査の中で、最も使用ユーザーが多いと思われるブレーキシューメーカーです。

価格は¥5,800(税抜)/4個入りと高価ですが、”高い性能を考えるとやはりフラッシュプロ!”というユーザーも多いようですね。

フラッシュプロ ブラックプリンスの特徴

従来のイエローキングより摩擦熱を低く、ウエット時でも高い制動力を発揮するカーボンリム用のブレーキシューです。ブラックカラーを採用したことでリムへのマークが目立たなくなり、使用寿命を伸ばすことに成功しています。

検証データによると、濡れた路面上で60km/hからの制動距離で比較した場合、121mを要するイエローキングに対しブラックプリンスは90mで停止でき、摩擦による温度上昇の低減も果たしています。

なお、ブラックプリンスは、前モデルのイエローキングよりも素材が硬めに変更されています。より軽い力でブレーキングしたい場合は前モデルを選ぶのも選択肢としてはありでしょう。

性能の口コミ

パッドは比較的固めで、高速から低速まで安定した制動が可能とのこと。ブレーキタッチは意外にも繊細な調整ができるようで、同社の「イエローキング」と比べて効き始めの制動は穏やかで、しっかり握るとグイッと止まるような感覚だそう。雨天時にも制動力が落ちにくいと感じているユーザーも多いようです。

¥5,800と高価なのがネックですが、「それだけの価値がある」と多くのユーザーが高い評価を下しています。

こんな方におすすめ

●とにかく高性能なブレーキに拘りたい!方
●結局どれを買えばいいか迷って決められない方
●レースでの本格的な運用を考えている方

Amazon¥5,801(送料無料)|楽天¥4,980(送料無料)| Yahoo!¥4,980(送料無料)

ブレーキシューは「しっかりした調整」が肝

ここまで、巷のローディーに人気な5つのカーボン用ブレーキシューを紹介してきましたが、いくら高性能なブレーキシューを使用したとしても、トーインやブレーキ面の研磨など、メンテナンスを行わなければ本来の性能を発揮しません。

特に、「音鳴りがする…」というユーザーが多いのですが、その原因のほとんどはブレーキシューの性能ではなく、トーイン調整が出来ていないことが原因だったりします。

「一度も調整したことないかも…」という人は、まず現状のブレーキシューの表面をサンドペーパーで削ってみる。トーイン調整をしてみる。ブレーキ面がしっかりリムに当たるように調整してみる、などを試してみて下さい。

少しの調整でどれだけの差が出るかに気がつけば、自ずと新しいパーツへの興味も湧いてくるでしょう!今後もおすすめのパーツ情報を発信していきますので、INNERTOP(インナートップ)をよろしくお願いします!

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