中華カーボンホイールを買ってみたいけど、剛性が低いらしい?
それはオーダー方法が悪いから?
中華カーボンホイールのオーダーに関する注意点を徹底解説!
以前失敗したこと。剛性が低い組み方でオーダーしてしまった
前回私がカーボンホイールを購入した際の唯一失敗したポイントが
「剛性の低くなるオプションでオーダーしてしまったこと」です。
剛性が低いホイールだと、踏み込んだ時になんだか力が逃げる感覚がします。
いくら軽いホイールでも、剛性が足りなければ
気持ちのいい走りを体験することはできません。
では、どうやったら剛性の高いホイールになるのか?
中華カーボンをAliexpress(アリ・エクスプレス)で購入する時、
リムハイトやスポークの素材、ハブなど色々カスタマイズすることができます。
高剛性なホイールをオーダーする方法
これらのカスタマイズを行うことで、なるべく
高剛性なホイールをオーダーすることができます。
リムハイト
リムハイトが高くなればなるほど、スポークの長さが短くなります。
スポークが短いほどしなりが減るので剛性がアップします。
リムハイトが高いとリム自体の剛性も高くなりますが、
その分重量もアップ。
一般的にロードバイクのホイールハイトは
40~50mmハイトが限度と言われています。
それ以上のハイトだと見た目は格好いい、威圧感が増す、
直進時の空気抵抗が減るなどの利点はあるものの、
横風を受けハンドリングが安定しない,などの
デメリットが勝ることの方が多いです。
そのため、見た目に強いこだわりがある方以外には
60mm以上のハイトはあまりおすすめしません。
リムハイトについてさらに知りたい方はこちらも
ディープリムホイール、それはロマンだ。空力性能、高剛性。高速巡航を楽にする秘密兵器、「ディープリムホイール」は50ミリハイトから?その効果・メリット・デメリットまで解説。ディープリムが向いている人はどんな人なのか?
リム幅
近年トレンドのワイドリム。
25Cタイヤの流行に合わせた結果、ホイールの横幅は
年々幅広になってきている傾向があり、近年では
外-外計測で23mm,25mm,28mmなどのリムが主流です。
稀に21mmリムが出回っていますが、
剛性が下がるのでやめておきましょう。
リム幅が広い程、使用するカーボン繊維量が増え
重量は微増しますが、剛性がアップします。
カーボン素材
T〇〇というのは、東レのカーボンのグレード名で、
T600,T700,T800,T1000,T11100などのグレードがあります。
数字が大きくなるほど弾性が高く、
高剛性で軽いホイールになります。
一般的にカーボンホイールによく使われるのは
T700またはT800カーボンです。
それ以上のグレードは「Light Weight」などの
高級ホイールなどに使用されています。
スポーク数
一般的にフロント20本、リア24本が基本です。
Campagnoloが採用しているG3組み(ジースリー)を
手組みカーボンホイールで実現しようとすると、
フロント16本、リア21本になります。
スポーク本数が減るので軽くはなりますが、
その分剛性が圧倒的に下がってしまいます。
そのため、剛性を求めるのであればG3組にすることは勧めません。
スポーク素材
スポークの素材も剛性と関係します。
殆どのホイールには、ステンレスもしくはクロモリなどの
スチール合金が使用されています。
価格帯の高いホイールではアルミスポークが使用されていることもあります。
アルミの方が鉄より軽く、しなりが少ないとされているので、キビキビとした
乗り心地のホイールになりやすいです。
一部の高級ホイールメーカーはカーボンスポークを採用しており、
とても剛性が高い分、コストの上昇と壊れやすさは否めません。
諸刃の剣です。
ベーシックなスチールスポークの中でも軽量で高剛性として有名なのが、
サピムというメーカーの「CX-Ray」スポークです。
他のスポークより少々値が張りますが、
剛性があり軽量なエアロスポークです。
選べる場合は選択してみてはいかがでしょうか
ハブとスポークのタイプ
Jベンド式の方が一般的なスポークで、
別称「首折れスポーク」とも言われます。
その名の通りスポークの先端がぐねっと折り曲がっており、
その部分をハブの穴に引っ掛けてリムとハブをつなぎます。
ストレートプル式はベンド式のように折れ曲がっておらず、
まっすぐなスポークでハブとリムを繋ぎます。
ストレートスポークのほうが首折れスポークより
高い圧力で引張ることができるので、剛性アップが期待できます。
スポークについてはこの記事も
ホイールの「ハブ」には「ストレートプル」と「ベンド(首折れ式)」の二種類がある。 この記事を見れば2つの違いと貴方にあったハブの選び方が分かる!
カーボン繊維の織り方
カーボン繊維にはいくつかの織り方があります。
1k, 2k, 3k などの数字は、カーボン繊維を織るときの
一束あたりの繊維量です。
3kなら、一束3000本のカーボンで織り上げられたカーボンということです。
12k だと一束1万2000本で、ざっくり織り上げられているため、
剛性は下がります。
1kカーボンは、基本的に最高級のカーボン製品にしか使われません。
このほかにUDカーボンというものがあります。
これは○○Kカーボンとは異なり、カーボン繊維を
同一方向に揃えて並べてあります。
そのため、「縦方向には固く、横方向にはしなる」のように、
しなり方の違いを生むことができるカーボン素材です。
しなりを利用するために、フレームやフォークなどに使われることも多いです。
まとめ
剛性を上げるために注意したいポイントを紹介してきました。
ナローリムよりワイドリム
T700よりT800カーボン
スポーク本数は多い方が○
Jベンドスポークよりストレートプル
UDカーボンより3Kカーボン
是非剛性の高いホイールをオーダーしてみてください!
走りの感覚がかなり変わりますよ
コメント
アリエクのCSCホイールでは安いチョイスだと35000円、おすすめの高剛性式だと42000円。中華でそこそこ高剛性のホイールはできますか?
比較対象は同じくらいの重さのデュラエースC24、これより剛性が上なら合格。
C24頑張って買ったんだけど、世の中では柔らかい・進まないと悪評ふんぷん。
でももう10万円以上出すのはやっぱり痛い。剛性命のレー0もかなり癖っぽいみたいってのもあります。で、平地練習用・ロンググライドに中華はどうかってわけです。ダウンヒルははC24で決まりですが。
(おれは巨体ながらC24はそんなにフニャフニャと思わないし、レー3は持ってますけど、剛性は大差ないと思います。)