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スポンサーから見るUCIワールドチームが面白い!2021シーズンに向けて、今知ろう。

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言わずと知れた、サイクルロードレース界の最高峰のレースシリーズである「UCIワールドツアー」。ここに出場しているのは、選ばれし19の「UCIワールドチーム」だ。(チーム数は2020シーズン。)

2020年のジロ・デ・イタリア総合優勝を果たした、かつてよりの強豪「イネオス・グレナディアーズ(イギリス)」。その前身である「チームスカイ」のスポンサー「スカイ」はイギリスのテレビ局、というのは有名な話だ。

さらに、2020年のツール・ド・フランスを優勝した「UAEチームエミレーツ」のメインスポンサーはなんと「UAE(アラブ首長国連邦)」。国の政府が出資するということも珍しくないのがサイクルロードレース業界だ。

何の会社がスポンサーをしているのか?を知ることに、特に深い意味は無いかもしれないが、とにかく、なんとなく面白い。この記事では、UCIワールドツアーチームのスポンサーをチェックして、少しだけ物知りになってみよう。これを気にサイクルロードレースへの興味を深めていただけたら幸いだ。

2020シーズンを戦ったUCIワールドチーム

まずは、2020シーズンを戦ったUCIワールドチームの19チームを紹介しよう。

19ワールドチーム: (UCIコード) 本拠地

  • アージェードゥーゼール・ラ・モンディアル (ALM)  フランス
  • アスタナ プロチーム (AST) カザフスタン
  • チーム バーレーン・マクラーレン (TBM)  バーレーン
  • ボーラ・ハンスグローエ (BOH)  ドイツ
  • CCCチーム (CCC)  ポーランド
  • コフィディス・ソリュシオンクレディ (COF)  フランス
  • ドゥクーニンク・クイックステップ (DQT)  ベルギー
  • EFプロサイクリング (EF1)  アメリカ合衆国
  • グルパマ・エフデジ (GFC)  フランス
  • ロット・ソウダル (LTS)  ベルギー
  • ミッチェルトン・スコット (MTS)  オーストラリア
  • モビスター・チーム (MOV)  スペイン
  • NTTプロサイクリングチーム (NTT)  南アフリカ共和国
  • イネオス・グレナディアーズ (INS)  イギリス
  • イスラエル・スタートアップネーション (ISN)  イスラエル
  • チーム・ユンボ・ヴィスマ (TJV)  オランダ
  • チーム・サンウェブ (SUN)  ドイツ
  • トレック・セガフレード (TFS)  アメリカ合衆国
  • UAE チーム・エミレーツ (UAD)  アラブ首長国連邦

スポンサーから見る2020→2021シーズンのワールドチーム

ここからは、それぞれのチームスポンサーを紹介。来季でスポンサー及びチーム名が変わるチームについても記載していく。(※来シーズン情報は審査中のため、暫定の情報となる。)

アージェードゥーゼール・ラ・モンディアル

タイトルスポンサー:フランスの年金共済組合

フランスに拠点を置くAG2R La Mondiale(アージェードゥーゼール・ラ・モンディアル)のタイトルスポンサーは、年金などを管理・運用するフランス最大級の共済組合、「AG2R・ラ・モンディアル」。

→2021シーズンからはフランスの自動車メーカー・シトロエンがスポンサーに加わり、チーム名を「AG2R CITROEN TEAM(アージェードゥーゼール・シトロエン)」へ変更する。

アスタナ プロチーム

タイトルスポンサー:カザフスタン共和国

アスタナプロチームは、カザフスタンの国家プロジェクトとして、カザフスタン政府及びカザフスタンの複数の企業、その他が出資している。チーム名の「アスタナ」は、カザフスタンの首都の旧称だ。2019年より、首都アスタナは「ヌルスルタン」へと改称されている。日本で言うならば「武蔵」のようなものだろうか。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

チーム バーレーン・マクラーレン

タイトルスポンサー:バーレーン王国

中東のバーレーン王国を拠点とするこのチームは、バーレーン王室の王子で、同国オリンピック委員会会長を務めるナセル・ビン・ハマド・アル・カリファ王子の発案でプロジェクトが動き出し、2017年にチーム結成に至った経緯がある。

2020年シーズンはマクラーレン・オートモーティブがスポンサーに加わり、チーム名は「バーレーン・マクラーレン」に変更となったが、今季末でマクラーレンはスポンサーから撤退することを決定。新型コロナウイスによる財政状況の変化を理由に挙げている。

→2021シーズン、彼らのチーム名は「BAHRAIN VICTORIOUS(バーレーン・ヴィクトリアス)」へ改称。VICTORIOUSは、スポンサーの名前ではないようで、実質バーレーンの国家プロジェクトに。

ボーラ・ハンスグローエ

タイトルスポンサー:キッチンシステムメーカー

ドイツを拠点に活動するこのチームは、ドイツのコンロやレンジフードなどキッチンシステムを手掛ける企業「BORA(ボーラ)」をタイトルスポンサーに、同じくドイツの、洗面用水栓金具・シャワー製品の老舗メーカー「ハンスグローエ」がセカンドスポンサーについている。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

CCCチーム

タイトルスポンサー:ポーランドの靴メーカー

ポーランドに本拠地を置くこのチームのタイトルスポンサーは、ポーランド及びヨーロッパで靴の製造販売を行う「CCC」。2018年まではBMCがスポンサーの中心でしたが撤退し、名前も「BMC・レーシングチーム」から現在のCCCチームとなった。

2020シーズン末で、CCCもスポンサーから撤退することを発表。チームの財政状況が悪化したところ、ベルギーのUCIプロチーム(UCIワールドチームのひとつ下のカテゴリー)の「シルキュス・ワンティゴベール(ベルギー)」がCCCチームの運営母体を買収し、同チームのUCIワールドツアーライセンスを引き継ぎ、UCIワールドチームに昇格する手続きを行っているのだとか。

この手続きが正常に受理されれば、来シーズンCCCチームは「シルキュス・ワンティゴベール」に吸収され、グランツールを戦うことになりそうだ。

コフィディス・ソリュシオンクレディ

タイトルスポンサー:フランスの消費者金融会社

フランスを拠点とするこのチームのスポンサー主は、フランスの消費者金融会社「コフィディス」。消費者金融とは、簡単に言えば日本のレイクALSAやアイフル、プロミスのフランス版というところだろうか。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

ドゥクーニンク・クイックステップ

タイトルスポンサー:床材メーカー

ベルギーに拠点を置くこのチームのタイトルスポンサーは、イギリス・アメリカ・オーストラリアに販売拠点を持つラミネートフローリングの床材メーカー、「クイックステップ」。2019年からは建材メーカーのドゥーニンク社がスポンサーに加わり、現在の体制になった。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

EFプロサイクリング

タイトルスポンサー:私立の語学学校

アメリカに拠点を置くこのチームのタイトルスポンサーは、スウェーデンで創立された私立の語学学校、「EF Education First(イー・エフ・エデュケーション・ファースト」。語学学校としては世界最大級の私立学校だ。

学校がプロチームのスポンサーというのもまた、サイクルロードレースならではの面白さがある。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

グルパマ・エフデジ

タイトルスポンサー:フランスの宝くじ会社

フランスに本拠地を置くこのチームのタイトルスポンサーは、フランスの宝くじ会社である「フランセーズ・デ・ジュー」。略してFDJ(エフデジ)という訳だ。

2018年より、セカンドスポンサーに保険会社のグルパマが加わり、チーム名はグルパマ・エフデジとなった。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

ロット・ソウダル

タイトルスポンサー:ベルギーの宝くじ公社

ベルギーに本拠地を置くこのチームのタイトルスポンサーは、ベルギーの宝くじ公社である「LOTTO」。2015年からは、消費者向けのシーラント、接着剤、ポリウレタンフォームメーカーとしてヨーロッパ最大の「SOUDAL(ソーダル)」がセカンドスポンサーに就任している。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

ミッチェルトン・スコット

タイトルスポンサー:ワインメーカー

オーストラリアに拠点を置くこのチームのタイトルスポンサーは、ワインメーカー「Mithelton(ミッチェルトン)」。セカンドスポンサーには、チームへバイクを提供している「SCOOT(スコット)」が就いていた。

しかし、2020年6月よりスポンサーに関係するいざこざが発生。新たなパートナーとして迎えるはずだったマヌエラ財団(スペイン)との契約が白紙となったため、「チーム マヌエラフンダシオン」として再出発する計画は幻に終わった。

→2021シーズンは、スコットから一転ビアンキがバイクスポンサーに就任。チームの経営母体として存在した「GREENEDGE CYCLING(グリーンエッジ・サイクリング)」をチーム名に据え、再出発を目指す。

モビスター・チーム

タイトルスポンサー:スペインの通信会社

スペインに籍を置くこのチームのスポンサーは、スペインの大手通信会社のTelefónica(テレフォニカ)。この企業はモータースポーツへのスポンサー活動も積極的に行っていることで知られています。

「Movister」という名前の由来は、テレフォニカが所有する携帯電話事業者の名前。日本で言うところのテレフォニカ=NTT、モビスター=ドコモ といったイメージだろうか。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

NTTプロサイクリングチーム

タイトルスポンサー:ITソリューション会社

南アフリカ共和国に籍を置くこのチームのスポンサーは、NTTグループ傘下のITソリューション会社「NTTリミテッド」。ワールドツアーチームでは珍しく日系企業がスポンサードしていた。

2021シーズンでは、NTTがスポンサーから撤退を表明。チームは新たなスポンサーを探していたが、もう10月になろうかというタイミングでのスポンサー撤退のため時間的猶予は少なく、チームは解散の危機に追い込まれている。

存続できるのか、解散なのか、プロチームに降格して続けるのか、いまだにわからない状況が続いている。

イネオス・グレナディアーズ

タイトルスポンサー:化学企業

「チーム・スカイ」を前身とするイギリスの強豪チーム。2019年からはイギリスのテレビ局「SKY」から、イギリスの化学企業「イネオス」へとスポンサーが引き継がれた。

グレナディアーズとは、石油会社イネオスの創業者であるジム・ラトクリフ氏がランドローバーの『ディフェンダー』が生産終了になってしまった事を悲しみ、悲しみぬいた結果、『自分で作ろう』と会社『イネオスオートモーティブ』を設立。『イネオスグレナディアス』はそのディフェンダーを継ぐSUV車であり、その名前がチーム名になっている。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

イスラエル・スタートアップネーション

タイトルスポンサー:イスラエルのNPO法人

イスラエルを本拠地とするこのチームのタイトルスポンサーは、イスラエルのNPO法人(非営利組織)である「スタートアップネイションセントラル」。また、ユダヤ系カナダ人富豪シルヴァン・アダムス氏が共同所有者を努めている。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

チーム・ユンボ・ヴィスマ

タイトルスポンサー:オランダのスーパーマーケット

オランダに本拠地を置くこのチームのメインスポンサーは、オランダの老舗スーパーマーケットJUMBO(ユンボ)」。2019年からはノルウェーのビジネスソフトウェアおよびIT関連開発事業を行う「Visma(ビスマ)」がセカンドスポンサーに加わり、現在の体制となった。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

チーム・サンウェブ

タイトルスポンサー:インターネット旅行代理店

ドイツに籍を置くこのチームのタイトルスポンサーは、オランダのインターネット旅行代理店「Sunweb(サンウェブ)」

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

トレック・セガフレード

タイトルスポンサー:自転車メーカー

アメリカを拠点とするこのチームのタイトルスポンサーは、言わずと知れたTREK(トレック)。サブスポンサーとしてチーム名にもなっている「セガフレード」は、イタリアのカフェ及び飲食チェーン。Segafredoのカフェは、渋谷にも出店しているそうだ。

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

UAE チーム・エミレーツ

タイトルスポンサー:国家プロジェクト/航空会社

アラブ首長国連邦に籍を置くこのチームの共同タイトルスポンサーは2つあり、1つはUAE(アラブ首長国連邦)、もう一つはアラブ首長国連邦のドバイを拠点とした中東最大の航空会社「エミレーツ航空」

→2021シーズンも引き続き、現在の運営体制で臨みます。

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