ロードバイクとクロスバイクはどっちがいい?フレームの違いと乗り心地

クロスバイクに乗る女性 メンテナンス

どう違うの?クロスとロード。

クロスバイクとロードバイクは、どちらとも
颯爽と走れるスポーツ自転車です。

サイクルショップや量販店でも見かけることが
多い両者ですが、結論から言うと、
形から機能・使い方までかなり異なる自転車です。

どちらを買おうか?もしくは、乗り換えようか?
迷う方に向けて具体的にどこが違うか見ていきます。

クロスとロードでは用途や目的が違う

自転車 ツーリング

ロードバイクは、綺麗な舗装路を走るための自転車。
アスファルトの上をより速くより快適に
より長い距離走るために特化しています。

ロードバイク界にはプロのレースがあり、
本場フランスで年一回行われる最大の サイクルロードレース
「ツール・ド・フランス」は、 世界では「オリンピック」
「サッカーワールドカップ」 に次ぐ大きな規模の
スポーツ大会として知られています。

対してクロスバイクは、ロードバイクと マウンテンバイクの
いいとこ取りをして 作られたカテゴリの自転車。

快適に舗装路を走れる他、 砂利道や街の中の
ちょっとした段差も 安心して走ることができます。

形状の違い

 

ハンドル形状が違う!

ロードバイクとクロスバイクのハンドル形状

 ロードバイクには横から見ると”つ”の字に見える
ドロップハンドルが付いており、
より前傾姿勢を取れるため空気抵抗を減らせます。

クロスバイクには、ほぼストレートな
フラットバーハンドル」が付いており、
無理のない体制で快適に乗ることが可能です。

タイヤの太さが違う!

ロードバイク タイヤ
ロードバイクのタイヤは23cか25cが基本
クロスバイク タイヤ
クロスバイクのタイヤは太め 25~28c

 ロードバイクには横幅23~25mmのタイヤが
付いており、幅がとても狭いです。
路面との接点が小さく摩擦抵抗が低いので、
より軽い力で前に進みます

対してクロスバイクにはもう少し太い、
25~28mmのタイヤが付いています。
空気の入る量が多いので、細いタイヤより
振動を吸収してくれる他、
グリップ力が高く滑りにくい
のが特徴です。

価格帯が違う!

サイクルショップ

 一般的にはクロスバイクよりロードバイクの方が
価格が高く、
クロスバイクが4万円〜10万円
エントリー向けの
ロードバイクが8万円〜20万円

高級モデルだと60万〜100万円を超える
ものまで様々です。ロードバイクの方が高価で、
初心者の方には敷居が高く感じられるかもしれません。

ロードバイクのハンドルをフラットバーハンドルに
変更した、「フラットバーロード」というものもあります。
価格はクロスバイクとロードバイクの中間くらいです。

ロードバイクの特徴

軽量の車体

E1 片手で軽々とバイクを持ち上げる岡篤志(弱虫ペダルサイクリングチーム)
E1 片手で軽々とバイクを持ち上げる岡篤志(弱虫ペダルサイクリングチーム)

ロードバイクの車体は他の自転車と比べて
とても軽く作られており、
エントリーモデルでも9kg程です。
プロが使うモデルは、6.5kgなど、
7Kgを下回るような軽量のロードバイクもあります。

片手で軽く持ち上げられる程で、
初めてロードバイクを持った方はよく軽さに驚かれます。

細いタイヤ

ロードバイクに付いている細いタイヤは
路面抵抗がとても小さく、軽い力でペダルを
踏み込むとスーッと前へ進みます。

基本的に綺麗な舗装路で走ることが前提のタイヤなので、
荒れた路面ではガツガツと振動を拾ってしまいます

古いアスファルトや農道、未舗装路を
走行するのには向いていません

雨天時や砂利が乗った道を走る時は
スリップの危険性があるため、
スピードコントロールを行うようにします。

落差のあるドロップハンドル

Chris Froome (Team Sky) pictured during le Tour de France 2015 – stage 17

アーチ状のドロップハンドルは、
上ハンドルを持つポジションと下ハンドル
持つポジション、二通りの持ち方ができます

下ハンドルを持って走行した場合、
姿勢が前かがみになるため、
前方から受ける空気抵抗を減らすことができます

スポーツ自転車に乗ったことのある方でないと
理解しにくいかもしれませんが、体が受ける
空気抵抗が走行に大きな影響を与えます

前かがみの姿勢で漕げるというのは
大きなアドバンテージです。

変速は基本的にSTIレバーで行います。
ブレーキと変速が1つのレバーで行えるので、
変速するのが楽でかつ
楽しく行えます。

オススメの使い方はロングライドやレース!

ロードバイク サイクリング

ママチャリで10km先の店にいくとなると
なかなか億劫だと思いますが、
ロードバイクだと10km程度であれば
ほんの20〜30分漕げば行ける距離
です。

距離の価値観が崩壊するようなイメージで、
ロードバイクに乗り出して数ヶ月たった人が
あぁ、40kmならロードで2時間くらいかな〜
なんて言い出すかもしれません。

週末や長期休暇にロングライドを
楽しむにはもってこいの自転車です。

また、元気な方はホビーレースやブルベなどの
イベントに参加してみるのも良いでしょう。

クロスバイクの特徴

頑丈な車体

クロスバイク TREK

クロスバイクのフレームはロードバイクより重く、
車体全体で10〜12kg程度。少し重い分、
多少雑に扱っても壊れることのない安心感があります。

ロードバイクより気軽に乗り回せるのが良いポイントです。

フラットバーハンドル

ストレートなフラットバーハンドルは、
ロードバイクのドロップハンドルと
ママチャリなどのU字ハンドルの中間にあたり、
ほどほどの具合で前傾姿勢、ほどほどに
楽な姿勢で空気抵抗を減らすことができます。

ゴム製の握りやすいグリップが付いていたり、
ブレーキレバーが握りやすかったり、
気軽に乗るための工夫がクロスバイクの随所に見受けられます

滑りにくいタイヤ

一般的にクロスバイクにつけられるタイヤは、
25C~28Cという規格で、ロードバイクより
横幅が太めのタイヤです。

グリップ力が増すため雨天や砂利道においても
比較的安心して走行できます

内部の空気量も多くなり路面からの衝撃を吸収
してくれるので乗り心地の良さも実感できるでしょう。

オススメの使い方は街乗りやサイクリング!

クロスバイク サイクリング

タフなクロスバイクは、日々の通勤通学に使うのも
おすすめです
。通勤ラッシュの電車を考えると、

クロスバイクの方がストレスなく移動できるでしょう。

場所によってはクロスバイクで
行ったほうが早く着く場合も

また、ちょっとしたお出かけにクロスバイクを
使ったり、友人とサイクリング、軽めのエクササイズ
行いたい方にとっても、おすすめです。

クロスバイクとロードバイクで迷ったら

目的に応じて選ぼう!

クロスバイク GIANT

通勤・通学で使いたい!▶クロスバイク

エクササイズ・日々の軽い運動にも使いたい!▶クロスバイク

ロングライドを楽しみたい!▶ロードバイク

風を切る爽快感を存分に味わいたい!▶ロードバイク

クロスバイクのスピードではもの足りない!▶ロードバイク

気軽に乗りたいならクロス。スピード重視ならロード、など

あなたの目的にあわせて、どちらの自転車を買うのか選びましょう!

予算で選ぼう

人によって予算はまちまちです。
基本的にロードバイクは価格が高いので、
あまり予算が出せないよ、という方は
クロスバイクからはじめて問題ないでしょう。

クロスバイクでもスポーツ自転車の
楽しさは十分味わえますし、
高いロードバイクに投資をして
結局あまり乗らず無駄になっては意味がありません

まずは気軽にクロスバイクからはじめてみることは、
個人的におすすめの入門方法です。

クロスバイクからロードバイクに乗り換える人も多い

クロスバイクに乗り慣れてくると、
スピード感にも慣れてきます

街でクロスバイクに乗っていると、
ロードバイク乗りに颯爽と追い抜かれたりして
だんだん「ロードバイクいいな…」と思うことも。

ロードバイクは価格が高く、いきなり
十万円以上投資するのは難しいことです。

クロスバイクに乗り慣れてからロードバイクへ
ステップアップするという方も多くいらっしゃいます

(私の周りでも結構聞きます。)

良いサイクリングライフを!

クロスバイクロードバイクの違いは
わかりましたでしょうか。

風を切る爽快感、自分の脚で漕げば漕ぐほど
進む疾走感は、同じ二輪でも、オートバイとは
また少し違う、素敵な体験が得られます。

ワイズロードやセオサイクルなどの
スポーツ自転車屋さんでは、
必ずと言っていいほど無料で試乗できる
サービスを行っています。

クロスバイク、ロードバイク、スポーツ自転車を、
まずは気軽に体験してみてはいかがでしょうか!

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