バイクトライアル(トライアル自転車)のルールは?BMXとの違いや有名メーカーまとめ

コラム

バイクトライアルとは?

バイクトライアルとは、スペインで生まれた、岩場や丘などの障害物が配置された指定のコースを自転車で地面に足を付けないように走破する自転車競技です。

常に立ちこぎで、バランスを取りながら、前輪をあげたまま跳ね跳びながら移動させる「ダニエル」などを駆使して走破します。

オートバイで行う「モトトライアル」と共通のテクニックが多く、元々モトトライアルの練習としてオートバイの代わりに自転車でトライアルを始めたのが起源とされています。

バイクトライアルの基本ルール

岩場などの障害物を組み合わせた指定のコースを、なるべく片足がつかないように完走することを目的としています。

会場に設けられた各セクションに1人ずつ入り、2分以内にゴールまでたどり着きます。

片足を着ける毎に1点減点され(4回目のみ猶予される)、5点減点でそのセクションは終了となります。

両足を着ける、転倒する、車両がコースから出た場合なども5点減点で終了となり、全てのセクションを終えた時点での減点の少なさで順位を決めます

更に詳しいルールはこちらから。(JBTA日本自転車トライアル協会)

バイクトライアルに使われる自転車は?

トライアル自転車

バイクトライアルには専用の自転車「トライアルバイク(トライアル自転車)」が使われます。

前輪を上げ後輪のみで跳ねながら移動する「ダニエル」がしやすいように自転車の形状が最適化されています。

ライダーの邪魔にならないように配慮された低いトップチューブや、競技中はサドルに座ることは無いためそもそもシートポストを挿す穴も空いていません。

ブレーキは泥などにも強いディスクタイプが用いられることが多いが、リムブレーキタイプもリリースされています。

飛び跳ねるなどの動作がしやすいよう比較的軽量にできており、特に軽いモデルでは9kg以下のものも見受けられます。

マウンテンバイクを用いたトライアルも

以前はオブザーブドトライアル(Observed trial)の名前でおこなわれていた26インチのマウンテンバイクでのトライアル競技ですが、近年ではバイクトライアルと統合され、部門違いとして開催されるようになりました。

実際は純粋なマウンテンバイクだけでなく、26インチより小さいサイズの自転車や変速機のない自転車で傘下する方も多いのだとか。

BMX(バイシクルモトクロス)との違い

バイクの見た目が似ていることから、度々BMX(バイシクルモトクロス)と混同することもありますが、BMXとバイクトライアルでは競技の本質が異なるため別物で、各パーツの互換性はほぼありません

BMX用バイクはブレーキが付いていない、サドルが付いている、など形状の違いが大きいことが分かります。

有名なトライアル自転車メーカー

MONTY(モンティ)-スペイン-

MONTY(モンティ)は、スペイン・バルセロナを本拠地とする、一般の自転車からMTB、オリジナル電動アシストバイクなどを生産する総合自転車メーカーでです。

特に電動アシスト車ではスペイン国内で80%以上のシェアを獲得しています。

創立者のペドロ・ピは、バイクトライアルの創始者として世に知られていて、バイクトライアルが1つの自転車競技として認知されるまでに、大きな貢献を果たしました。

そしてMONTYは、1984年の創立以来、多くの自転車トライアルレースでMONTYのバイクが優勝を導いてきています。

日本ではまだまだ発達途中の自転車競技

バイクトライアル競技は日本ではまだ認知度も低く、トライアル自転車を購入できるショップも少ないのが現状です。

国内では、GOLDRUSHというショップがバイクトライアル競技の情報発信などを行っており、トライアル自転車を購入できる数少ない自転車ショップとなっています。

高速で快適に走ることを楽しむのではなく、山道を下ることを楽しむのではなく、純粋に「バイクを操ること」を楽しむ競技であるバイクトライアルの認知はだんだんと高まっています。

これからもますますバイクトライアル競技が身近なものになってくれると嬉しいです。

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