【新型スクル】MERIDA SCULTURA V TEAM 2022が発表。よりエアロ、より軽量、より快適に。

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メリダは、空力特性が一層向上した「第5世代のスクルトゥーラシリーズ」を発表。このロードバイクは、以前のモデルにも増して快適性が大幅に向上し、同時に重量も削減。

この記事では、厳しいワールドツアーの戦場での「武器」となる新しいスクルトゥーラ、「MERIDA SCULTURA V TEAM 2022」について、公開されている情報を改めてまとめて完結にお伝えしていく。

ロード乗りデザイナ
ロード乗りデザイナ

こんにちは。ロード乗りデザイナーのShoです。
この記事では、2022年モデルのスクルトゥーラの詳細情報を解説していきます!

メリダが初代スクルトゥーラを市場に投下したのは2006年。それからこのシリーズはレースシーンで多くの勝利を積み重ねてきました。今では「軽量性」「高剛性」「快適性」そして「クラシックなフレーム形状」を合わせ持つフラグシップ機としての実績が高く評価されています。

山岳用バイクではない。パーフェクトなオールラウンダーへ

MERIDA SCULTURA V TEAM 2022
MERIDA SCULTURA V TEAM 2022 Photo: MERIDA

これまでは主に山岳ステージで勝利を獲得するための武器として重宝されてきたこのシリーズですが、前回の大幅アップデートでは、同社のエアロバイク「リアクト」から引き継いだ空力性をも取得し、よりオールラウンドなレーシングフレームに進化。

メリダがスポンサードしている各プロチームのレーサー達の多くは、今ではこの「スクルトゥーラ」を主戦力に選択し、多くのステージで投入しています。

実戦配備済みで性能の高さはお墨付き

そして、この度正式に発表された新型「MERIDA SCULTURA V TEAM 2022」は既にワールドツアーレースで実戦投入済み。正式発売前ですが、その信頼性はお墨付きというところです。

レースで既に実戦投入されている
メリダがスポンサードするチームでは、既にレースで実戦投入されてきた Photo: MERIDA

新しいスクルトゥーラで進化したポイントは大きく分けて3つ。
「軽量性」「快適性」そして「空力特性」です。

一体どこまで軽量化するのだろう

まず、以前のモデルと比較して新型のフレーム重量は4%軽量化され、822g (Mサイズ)に。特別な軽量パーツを用いなくとも、市販のパーツのみでUCIの6.8kgの重量制限に限りなく近づけることが可能になります。

一体どこまで軽量化すれば気が済むのかと心配になりますが、これはこの業界の性というもの。しかし、いずれはこの軽量化も頭打ちとなります。そこで新型スクルトゥーラは、軽量性以外の部分でも、以前のバージョンよりも有利な点を提供しています。

前面投影面積を減らし、さらにエアロ化

フォークなどのプロファイルが調整され前面投影面積が縮小した
フォークなどのプロファイルが調整され前面投影面積が縮小した Photo: MERIDA

空力面での進化では、まず、ヘッドセットと統合されるように設計されたステム一体型ハンドル「Merida Team SL 1Pコックピット」があります。全てのケーブルをヘッドセットを通過してハンドルまで通すことができるようになり、スクルトゥーラでは初めて完全内装のケーブルシステムが導入されました。

Merida Team SL1P統合コックピット
Merida Team SL1P統合コックピット Photo: MERIDA

また、フレームの形状も進化。前面投影面積が縮小されたほか、空力特性向上のため、シートステーの開始位置がさらに下にドロップ。シートポストクランプの形状も調整されました。

メリダによると、これらの空気抵抗の削減の工夫のおかげで約10ワットの摩擦抵抗を減らすことができたと主張しています。これによれば、同社のエアロバイク「リアクト」に迫るエアロ効率です。

Merida Team SL1P統合コックピット
Merida Team SL1P統合コックピット Photo: MERIDA

快適性が向上、厳しいレースでの疲労を軽減する

よりスローピングしたトップチューブによってより多くのシートポストが露出すること、そしてタイヤクリアランスが30mmに向上したことで、より快適性が向上しました。

より多くのシートポストが露出することで快適性の向上が期待される
より多くのシートポストが露出することで快適性の向上が期待される Photo: MERIDA

結論:よりエアロ、より軽量、より快適なオールラウンダー

結論として、新型スクルトゥーラは、よりエアロ、より軽量、より快適なオールラウンダーに進化しました。外見には驚くような変化はありませんでしたが、この進化のおかげでプロのレーサー達は、より高い次元で勝利を争うことができます。

湾曲したシートステーは開始位置がさらにドロップ
湾曲したシートステーは開始位置がさらにドロップ Photo: MERIDA

より少ない疲労で、より大きなパフォーマンス、より大きな喜びにつながる。素晴らしい進化ではないでしょうか。UCIによって課される6.8kgの重量制限やフレーム形状の厳しい制限を維持しながら、毎年進化し続けるのは簡単ではありません。

この短い期間での「一連の勝利」が語るもの

前述のとおり、新型 MERIDA SCULTURA V TEAM 2022は、ワールドツアーチームである「バーレーン・ヴィクトリアス(BAHRAIN VICTORIOUS)」が既に実戦投入を行っており、既にいくつかの勝利を収めています。

ツール・ド・フランス2021 第8ステージ ディラン・トゥーンス Photo: Bettini photo

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7、第8ステージではマーク・パデュンが、ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージではダミアーノ・カルーゾが、ツール・ド・フランス第8ステージではディラン・テウンスがそれぞれこのバイクで勝利。

新型スクルトゥーラ実戦投入後の短い期間内での一連の勝利は、このバイクの確かな実力を証明しているかのようです。あなたがプロチームの一員であるかないかに関わらず、このバイクは純粋なサイクリング愛好家にとっても優れた選択肢であることは間違いないでしょう。

プロにふさわしい価格。他のモデルは続報を待て

メリダはこれまでのところ、Dura-Ace Di2を搭載したフラグシップモデルのみの詳細を公開しています。MERIDA SCULTURA V TEAM 2022 Dura-Ace Di2組み完成車の価格は £7,750 /€9,999で、ワールドツアーを戦うライダーにふさわしい価格です。

メリダによると、年末までにさらに多くのモデルが発表されると述べています。
それでは、続報を楽しみに待つとしましょうか。

メリダ公式サイト


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