【フルーム使用】Factorが超軽量エアロレーシングバイク「Ostro(オストロ)」を正式発表

ニュース/プレス

イギリスのFactor Bikes(ファクターバイクス、以下ファクター)は、新型のオールラウンド型軽量エアロバイクである「Ostro(オストロ)」を正式に発表した。

このバイクは、つい先日(8月12〜16日)に行われた「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ」で、イスラエル・スタートアップネイションの選手が使用していることが確認されていたものだ。

バイクの詳細が明かされていなかったこの時から推測されていたように、Ostro(オストロ)はファクターのエアロロード「ONE」と軽量クライミングバイクの「O2 VAM」の機能を組み合わせた「スプリント・山岳ステージ・石畳のクラシックレース全てで勝利を狙える」オールラウンドバイクとしてラインナップに加わることとなった。

イスラエル・スタートアップネイションについては、ツール・ド・フランス4度を含む7回のグランツール制覇を果たしているクリストファー・フルーム(イギリス、チーム イネオス)が、2021年シーズンからチームに加わることを発表しており、今後はフルームがこのバイクを馳せる姿も見られるようになるだろう。

また、ファクターはOstroと同時に、姉妹ブランドBlack Inc(ブラックインク)から新型ホイール「Forty Five」も発表した。チューブレス対応のホイールセットで、軽量かつ空力的に最適化されているという。

Factor Ostroのスペックと特徴一覧

スペック
  • フレーム重量:780g(54cm/フリッカー塗装)
  • タイヤクリアランス:空力的に26mmタイヤに最適化されているが、最大32mmタイヤが使用可能
  • ブレーキタイプ:ディスクブレーキのみ(リムブレーキ仕様はなし)
  • 完全内装ケーブルルーティング
  • コンポーネント:電子シフト専用設計(Shimano Di2、SRAM eTap、Campagnolo EPSなどに対応)
  • ボトムブラケット:T47ねじ式BB
  • ジオメトリ:Factor O2・O2VAMと同一ジオメトリ
  • 価格:フレームセット 5,400ポンド/ 5,499ドル
特徴
  • 超軽量フレーム
  • 軽量塗装(フリッカー塗装)
  • 切り取られた取られたような翼型エアロチューブ形状
  • ONEのような分割ダウンチューブではなく、シンプルなエアロ形状
  • 快適さに焦点を当てて設計されたシートポストとリアエンド
  • 統合された一体型ハンドルバー/ステム
ツール・ド・フランス2020において、イスラエル・スタートアップネイションが既にFactor OSTROを実践投入している。山岳ステージではダン・マーティンらクライマーが使用している姿が見られた。/bikeradar

エアロバイクとしては最軽量クラス

フレーム重量は780g(54cm/フリッカー塗装)

Ostroの重量は、ファクターが提供する軽量の塗装「フリッカーペイント」を使用したサイズ54cmのフレームでわずか780g。

これは、新しいSpecialized S-Works Tarmac SL7フレームよりも20g軽い(スペック上の重量にはばらつきがあるためほぼ同等の重量と言える)。また、最近更新されたファクターの軽量バイク「O2」からたった100g追加されただけだ。

TREKの新型軽量バイク「Emonda SLR」では未塗装の場合700gを下回るフレームが提供可能としているが、それがどのサイズで適用されるかを公表していないため比較が難しいところだ。

Ostroのこの軽さは、UCI認定レースで使用できる重量制限である6.8kgちょうどのバイクを容易に組み上げられることのファクターであり、群雄割拠の軽量ディスクエアロバイク戦争における強力な戦士になるだろう。

間違いなくエアロ

幅が広く、後端が切り取られたような翼型のダウンチューブが採用されている。/Factor

Ostroは、Factor のエアロバイク「ONE」に見られるような分割されたスプリットダウンチューブを使用せず、シンプルなエアロチューブ形状を採用している。

もとは2009年にTREKが使用したKammtail Virtual Foil(カムテール バーチャル フォイル)で見られた形状。理論的には、空気の流れを”騙し”て、より大きな翼型チューブと同等の整流効果を得るというもの。

UCIの規定ではチューブの太さや深さが厳しく定められいるため、この範囲の中で最大限のエアロ効果を得るための画期的な手法として、近年多数のブランドが採用している。

ただし、一部からはこのデザインに否定的な声もあり、「最近は全てのバイクが同じに見える」という嘆くような意見も散見されるようだ。

最近のバイクは一体化がお好き

Ostroの一体型ハンドルバーは全てのケーブルを外に見せず、風から隠す。/Factor

近年、多くのエアロバイクで、一体化されたハンドルバー/ステムを組み合わせたビルドが提供されるようになった。これは一種の流行のようなものであり、重量をそれほど犠牲にせずに高い剛性と空力特性、美しい見た目が得られるため歓迎されている。

Ostroも例に漏れず、エアロバイクの資格として完全に統合されたコックピットを採用している。ケーブルはハンドル及びステムの内部を通り、風に晒されることなくフレーム内部へルーティングされる。また、好みに応じて従来型の分離式のハンドルバー/ステムを使用することも可能だ。

ファクターによると、従来の(ケーブルが風に晒される)システムと全く同じ重量で、この一体型システムを実現させたとしている。このシステムは機械式変速システムには対応しておらず、電子シフティング専用になっていることには注意が必要だ。(Shimano Di2、SRAM eTap、Campagnolo EPSなどに対応)

最大32mmタイヤが使用可能なワイドスタンスフォーク/Factor
フル内装のケーブルルーティング/Factor

Factor Ostroのコンポーネントと価格

3つのカラー:左から「SICILIAN PEACH」「FLICKER」「SOHO MIX」

Factor Ostroは、SRAMの 「Red eTap AXS」及び「Force eTap AXS」の2種類のワイヤレスドライブトレインの完成車、及びフレームセットで販売される。

フレームセットには3つカラーリングが存在する(フリッカー、ソーホーミックス、シチリアピーチ)。

Factor Ostro SRAM Red eTap AXS完成車

Factor Ostro SRAM Red eTap AXS完成車
Factor Ostroの完成車はSRAMのワイヤレスドライブトレインのみで提供される/Factor
  • フレームセット: Factor Ostro
  • グループセット: SRAM Red eTap AXS
  • ホイール: Black Inc Forty Five
  • 仕上げキット: Black Inc統合ハンドルバーおよびシートポスト、CeramicSpeedボトムブラケット
  • 価格: £9,250 / $ 10,099

Factor Ostro SRAM Force eTap AXS完成車

Factor Ostro SRAM Force eTap AXS完成車
上位完成車と全く同じフレーム及び仕上げキットが使用される。/Factor
  • フレームセット: Factor Ostro
  • グループセット: SRAM Force eTap AXS
  • ホイール: Black Inc Forty Five
  • 仕上げキット: Black Inc統合ハンドルバーおよびシートポスト、CeramicSpeedボトムブラケット
  • 価格: £7,850 / $ 8,199

Factor Ostroフレームセット

Factor Ostroフレームセット。フレーム、フォーク、一体型ハンドルバー、シートポスト、CeramicSpeedボトムブラケットが含まれる。
フレームセットとしても利用可能で、フレーム、フォーク、一体型ハンドルバー、シートポスト、CeramicSpeedボトムブラケットが含まれる。/Factor
  • フレームセット: Factor Ostro
  • 仕上げキット: Black Inc統合ハンドルバーおよびシートポスト、CeramicSpeedボトムブラケット
  • 価格: 5,400ポンド/ 5,499ドル

Black Inc Forty Fiveホイール

Black Inc Forty Fiveホイール
Black Inc Forty Fiveホイール/Factor

Ostroと同時に発表された、姉妹ブランドBlack Inc(ブラックインク)の新型ホイール「Forty Five」。その名の通り45mmのセミディープリムを備え、リム幅は内側20.7mm、外側が27mmとなっている。

チューブレスシステムに対応したこのホイールは前後共に24本のスポークを持ち、セラミックスピードベアリングを使用したBlack Inc HU-07ハブを採用。

25~28mmのタイヤに最適化されており、ファクターによると、Maxxisの26.4mmのタイヤ装着時に完璧な空力性能が得られるように設計されており、0-10度のヨー角に最適化されているとしている。

このホイールは予約注文が始まっており、希望小売価格は£2,170 / $ 2,349。


Factor Bikes(公式)
bikeradar

この記事を書いた人
ロード乗りデザイナーSho[ショウ]

自転車大好きなデザイナーで、自転車情報INNERTOPの運営者。平日の昼から千葉県内をロードバイクで爆走していることで知られる。

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