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世界初の3Dプリントで作られたカーボンバイク「Superstrata」がクラウドファンディングで100万ドルを獲得

ニュース/プレス

Superstrata Bikes(米国)がクラウドファンディングサイトINDIEGOGOで資金を募集した、3Dプリントで作られた”ワンピースのカーボンバイク” は、1,300人以上の支持を得、100万ドル以上の資金を獲得しました。今私達は、自転車業界の未来を見ているのでしょうか…?

リンク:Superstrata Bikes

これまでにも、新しいテクノロジーが詰まったたクラウドファンディングキャンペーンは、ビジネスオーナーや消費者にとって格好の注目の的でした。クラウドファンディングは、スタートアップ企業に対して資本を集める機会を提供し、消費者は特別な早期割引や新たなインスピレーションを得ることができます。

自転車業界において、これまでにもいくつかのクラウドファンディング出身の成功例があります。例えば、「Cycliq」や「Litelok」はどちらも、クラファンサイト:Kickstarter を元に成功したスタートアップブランドと言えるでしょう。

しかしながら、クラウドファンディングでは必ず成功するとは限りません。実際、失敗した例も多く存在します。

Superstrata Bikesの挑戦は好スタート?

クラウドファンディングサイト Indiegogo / https://www.indiegogo.com/

そんな中、好調なスタートを切ったクラウドファンディングキャンペーンがあります。米国・シリコンバレーを拠点に設立された自転車ブランド:「Superstrata Bikes(スーパーストラータ)」です。

彼らが今回資金提供を募集したのは、カーボンファイバーと似た「熱可塑性炭素繊維複合材」を3Dプリントし、接着剤やネジを使用せず、ワンピースで製造したフレームを使用したバイク、「TERRA(テラ)」と、それに電動アシストユニットを搭載したe-Bike、「ION(イオン)」の二種類。

これらの2つのバイクフレームは、接着剤やネジなどの接合パーツを使用しないことにより、非常に丈夫で、かつ軽量なシステム開発に成功したと主張しています。

Superstrata Bikes(スーパーストラータ)によると「フレームは2本の水のボトルよりも軽い」と主張していますが、ボトルの大きさについては正確には触れられていません…。

もう少し詳しく見てみると、フレームの重量は1.3kg(フォーク除く)程度と見られ、 ホイール、パーツなどを含めた完成車総重量は約7.5kgと主張されています。これは特段驚くような軽さではありませんが、少なくとも決して重いバイクではありません。

使用されている熱可塑性炭素繊維複合材は、次世代航空機で使用されているものからインスピレーションを受けており、「今までにない衝撃耐性」、「アルミニウム、カーボンファイバー、チタン、ステンレスに劣らない強度」を提供しているとされています。

身体測定を行う完全なカスタムフレーム

ブランドのプレスリリース及びクラウドファンディングサイト:Indiegogo でのクラウドファンディングキャンペーン詳細によると、それぞれの自転車は測定したユーザーに完全に適合するように作られているため、身長約140cmから220cm( 4ft 7inから7ft 4in )までのライダーが、無限のフレームサイズで利用できます。

実際にキャンペーンページでは以下の分かりやすい画像が使用されており、どんな人にも適応できる対応力を主張しています。

Superstrata Bikesによると、「Advanced 3D-Printing Technology」と呼ばれる技術を使用して、パーツ毎にカスタマイズできるようになったと主張しています。

デザインを手掛けたビルスティーブンス氏は、「この新しい製造技術の強みを活かして、強さと軽さの両方を最大限引き出すように設計されています」と述べています。

またこのバイクはホイールにも力を入れており、特注のスポークを利用したホイールを発表しています。標準モデルで使用されるアルミリム、もしくはフレーム同様に3Dプリントされたカーボンホイールセットを選択することが可能です。

付属するドライブトレインは「Shimano 11 Speed」と記載されています。キャンペーンページの画像から推察するに、シマノの”街乗りスポーツバイク向けグループセット”である「Metrea」が付属し、46 / 32T 2Xチェーンセットまたは42T 1Xチェーンセットのいずれかが選択できるものと推察されます。

Metreaは新しいグループセットではありませんが、Shimano 105またはULTEGRAに匹敵する高精度な変速を提供するでしょう。

スペック/サイズ及びカラーの選択肢を組み合わせると、約500,000以上の組み合わせが可能です。また、一つのフレームで「レーシング、ストリート、グラベル、ツーリング」を含む様々なライディングスタイルに使用できるとされています。これは非常に大胆な主張です。

これは現実か、未来か…?

3Dプリントで作られた”ワンピースのカーボンバイク” 「TERRA(テラ)」、そしてそれにアシストユニットを組み込んだ 「ION(イオン)」。これらは失敗に終わってしまうのか、はたまたこれからの自転車業界の未来となるのでしょうか?

少なくともこのプロジェクトは、クラウドファンディングサイト Indiegogoにおいて、好調なスタートを切っています。

プロジェクトが開始してからわずか2日で、なんと1,875,898米ドル(約2億円)あまりの資金提供を獲得しています。

もしこのプロジェクトが自転車業界の未来であるのなら、他の先進的な小さなブランドや、トレック、ジャイアント、メリダ、スペシャライズドなど大規模な企業もこれらの研究に着手していることが予想されるべきです。万が一、他の多くのブランドがこれらの技術に全く関心を示していない場合…それはこのプロジェクトの先に暗雲がたち込めていることを暗示しているかもしれません…。

Superstrata Bikesの成功を慎重に見守り、自転車業界の今後の新しい可能性を応援していきたいと思います。以下のリンクから、今回のプロジェクトの詳細が確認できますよ。


INDIEDODO-クラウドファンディング キャンペーンページ

Superstrata Bikes-ブランド公式サイト

この記事を書いた人
ロード乗りデザイナーSho[ショウ]

自転車大好きなデザイナーで、自転車情報INNERTOPの運営者。平日の昼から千葉県内をロードバイクで爆走していることで知られる。

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