ロードバイク乗りが選ぶ!おすすめの六角レンチ6選!精度とコスパが「超」大事

メンテナンス

ロードバイクを整備するにあたって、まず初めに購入したい工具ーーー
それが、六角レンチです。

通信販売サイトでは、明らかに精度の低いような六角レンチも販売されています。精度の低い六角レンチを使用すると、劣化が早くすぐに買い替えが必要になったり、ネジ自体がなめてしまう原因にもなります。

ロード乗りデザイナーSho[筆者]
ロード乗りデザイナーSho[筆者]

ロードバイクの整備の相棒ともいえる基本的な工具である六角レンチ。
ぜひ、良いものを選んでいただきたいと思います。

この記事では、ロードバイク歴5年以上の筆者が選んだ、本当におすすめできる六角レンチを、ランキング形式で6点ご紹介します。工具の精度と品質、そしてコストパフォーマンスを基準に選定していきますので、六角レンチ選びで失敗したくないという方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

六角レンチの正しい選び方を知ろう!

六角レンチは、車・バイク・自転車・その他機械の組み立てなどに用いられている、六角穴のついたボルトを固定したり緩めたりするための工具です。

六角レンチは、「アーレンキー」という名称でも呼ばれています。(名称の由来は、発明者のアーレンさん。)その他、六角棒スパナや六角レンチ、ヘキサゴンレンチ、ヘックスなどとも呼ばれますが、これらは全て同じものになります。

自転車では、ハンドル・ステム・ブレーキやレバーなどの各種パーツをフレームに取り付けたり、サドルの高さや角度を調節したりするのに用いられます。

では、自転車整備に適切な六角レンチは、どう選んだら良いのでしょうか?

自転車整備で必要な六角レンチのサイズを選ぶ

六角レンチには様々なサイズがあり、使用用途によってサイズが異なります。

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車では主に、4mm/5mm/6mm の六角レンチを用います。一部のパーツでは、さらに小さい 2mm/2.5mm/3mmなどの六角レンチも必要になる場合があります。

六角レンチは、いくつかのサイズがセットになっていることが多いです。自転車用の六角レンチを選ぶ際には、「2mm/2.5mm/3mm/4mm/5mm/6mm」が含まれていることが確認できれば及第点です。場合によってはこれに加えて「8mm/10mm」がセットになっているものもあります。

ちなみに、この記事でこのあとランキングで紹介するおすすめ六角レンチセットは、これらのサイズが含まれているものの中から選定していますよ。

自転車用六角レンチは4つのタイプから選ぶ

六角レンチには、いくつかの種類がありますが、ここでは代表的な形状を4つ紹介します。

レンチの形状・長さ・大きさなどによって、それぞれ適した用途があります。
まず、六角レンチのタイプ別の特徴をさらっとおさらいしていきましょう。

六角レンチのタイプ1「L型」

T型六角レンチ
T型六角レンチ / PARKTOOL

「六角レンチ」と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのが、この「L型」の六角レンチではないでしょうか。様々な場面で万能に使えるため、当サイトでは「自転車の乗る全ての人に持っていて欲しい」と提唱しているタイプです。

先端のリーチが長いので、奥まった位置にあるネジを締めるのにも重宝。ロードバイクの整備をしていると、度々奥まったところにネジがありますから、他のタイプだとネジが締められない場合もあるんですよね。

また、持ち手部分が短い方では早回し、長い方では本締めに使うなど、シーンによって使い分けができる点もメリットです。

もし初めて六角レンチを購入する場合、とりあえずL型を選んでおけば間違いないと思いますよ。

六角レンチのタイプ2「T型」

T型六角レンチ
T型六角レンチ / PARKTOOL

しっかりとトルクをかけられるのはもちろん、素早くネジを回しやすいのが魅力の「T型」。迅速な対応が求められる場合や、細かな調整をしたい場合にも適しています。

ロードバイクのパーツには変速機の調整ネジなど、小さな六角ネジが多いので大変重宝しますが、移動や持ち運びにはあまり適さないので、どちらかというと玄人向けです。

もしあなたの家に工具ルームがある場合、T型レンチが一式揃っていると、その場所の空気感まで締まりそうですね。

六角レンチのタイプ3「Y型」

Y型六角レンチ
Y型六角レンチ / PARKTOOL

L型のレンチと比較しても、それに近いレベルで力が入れやすいのがこの「Y型」。手に馴染みやすい形で、ケースなどに入れずにポンと置いておける、可愛げのある形が魅力です。

特定のパーツを頻繁に付け外ししたり、頻繁にサドル高を調整するような場合に便利です。
リーチはやや短いので、奥まった位置にあるネジを操作するのには向きません。

六角レンチのタイプ4「携帯型」

携帯型六角レンチ
携帯型六角レンチ / PARKTOOL

自転車でサイクリング中 、出先でトラブルが起きてしまった際に大活躍するのが、「携帯型」の六角レンチ。持ち運びやすいように小型に設計されており、自転車のサドルバックにもポンと入るサイズ。

サイズと設計の問題で、L型などに比べると力を入れづらい傾向があります。そのため、携帯型を通常のメンテナンスでも使用したいと考えた場合、様々な点で使いにくさを感じると思います。

もしあなたが初めてちゃんとした六角レンチを買うのであれば、まずは「L型」などの六角レンチを選んでいただき、もしくは既にいくつかのレンチセットをお持ちの場合は、是非「携帯型」も入手してみてはいかがでしょうか。

強度と精度の高い六角レンチを選ぼう

ロードバイクのような競技用自転車では、漕ぐ際にフレームやパーツに大きなトルクがかかります。各パーツがしっかりとしたトルクで固定されていないと、ボルトのゆるみによって落車、けが、重大な事故に繋がる恐れもあります。

廉価な製品と”ちゃんとした”製品とでは大違い

自転車で適切なトルク管理をするためには、適切な六角レンチが必要ですが、「金属製で単純な構造だから、どの製品を選んでも強度や精度は同じなのでは?」と思われる方も多いと思います。

しかし、廉価な六角レンチと”ちゃんとした”六角レンチでは、使ってみると分かりますが、作りの「精巧さ」や、金属の「強度」に明らかな差があります。

精度の低いレンチはネジ穴が舐める大きな要因に

精度や強度の低いレンチを使用することは、自転車の各パーツに使わているボルトのネジ穴が舐めてしまう大きな要因になります。

今でも廉価なレンチを使う機会がたまにありますが、その時は、常に気を使いながら締めています。精度の高いレンチではやはり「安心感が違う」というのが私の見解です。

ロードやクロスの細かいネジが舐めると代替品を探すのが苦難

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車では特に、各パーツ毎に、太さや長さ、ねじ切りの異なるボルト(ネジ)が使われていますから、そのボルトがなめてしまうと、代替品を探すのが非常に大変なんですよね。

ちょっといい工具を買っても損することは少ない

六角レンチは整備の基本的な工具であり、ちゃんと自転車のセルフメンテナンスを続けていくのであれば、使用頻度が高いです。六角レンチセットの価格帯は1000円〜4000円まで幅がありますが、ちょっと張り切ってお金をかけても、きっと損することは少ないと思いますよ。

六角レンチのおすすめランキング6選!

それでは、ロードバイク乗りが選んだ、本当におすすめできる六角レンチを、ランキング形式で6点ご紹介します。工具の精度と品質、そしてコストパフォーマンスを基準に選定していますので、六角レンチ選びで失敗したくないという方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

第6位 PWT ボールポイント 六角棒レンチセット

PWTボールポイント六角棒レンチセット
PWTボールポイント六角棒レンチセット
価格サイズ個数特徴
¥1,780〜1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10mm9本組レンチホルダー付

台湾製のPWTの工具。コスパよし、精度よし

世界一の自転車製造大国である台湾で製造される、コストパフォーマンスの高い工具で人気を博しているのがPWT。こちらの六角レンチも、かっちりとした高い精度で作られています。ボールポイントは、25°まで斜めにしてもネジが締められる便利な構造です。

購入の際には、ミリサイズとインチサイズがあるので、間違えないようにしてくだいね。

Sho
Sho

コストパフォーマンスが高い!
低予算で選ぶならPWTでしょ。

第5位 高儀 ボールポイント六角棒レンチ

高儀 ボールポイント六角棒レンチ
高儀 ボールポイント六角棒レンチ
価格サイズ個数特徴
¥¥1,157〜1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10mm9本組レンチホルダー付

創業150年、日本で工具を作り続ける高儀のレンチ

様々な工具・道具を販売している日本の会社「高儀(Takagi)」から、ボールポイント六角棒レンチをご紹介。

こちらも、コストパフォーマンスが非常に高いのが魅力の商品です。必要十分な精度を確保しながら1000円ちょっとの値段で六角レンチを販売できるのは、高儀くらいではないでしょうか。

外観はシンプルなシルバー。こちらも9本セットで、自転車整備に必要なサイズをしっかりと抑えています。シンプルで無駄のない、良い製品です。

Sho
Sho

初めての六角レンチにおすすめの入門モデル。

第4位 PB SWISS TOOLS レインボーレンチ

PARKTOOL ヘックスレンチセット
価格サイズ個数特徴
¥7,180〜1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10mm9本組レンチホルダー付

色付きレインボーレンチのオリジナル。高精度かつ使いやすい

従来の六角レンチといえばシルバーやブラックなどの一色のメッキが主流でした。そこに、「サイズ毎に色を変えて分かりやすくする」というアイデアを広めたのが、PB SWISS TOOLSだと言われています。

強度・精度も申し分なく、まさに一生モノの工具になってくれるでしょう。「いい仕事はいい工具から」。今後、自転車整備を本格的にやっていきたい方や、とにかく良い工具を買っておきたい、形から入るタイプのユーザーにとっては間違いのない逸品だと思います。

Sho
Sho

…やっぱり高いだけあります。
Amazonレビューもとても高評価。

第3位 SK11 レインボー六角棒レンチ

PARKTOOL ヘックスレンチセット
価格サイズ個数特徴
¥2,303〜1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10mm9本組レンチホルダー付

レインボーレンチが2000円で買える驚き製品

SK11は、日本の老舗工具メーカーである藤原産業株式会社が展開している工具ブランド。

十分に精巧な造りに、それぞれのカラーによりサイズを一目で判別可能なレインボーカラー、ボールポイント。この機能の製品がこの価格で買えることは、かなり驚くべきことだと思います。

お財布は寂しめだけど、それでもレインボーカラーで高品質なレンチが欲しい!という庶民の願いを叶えるのがこの製品。

Sho
Sho

工具にそんなに高いお金は出せないけど、
機能性の高いレンチを使いたいなら是非!

第2位 WERA マルチカラーヘックスキー

WERA(ヴェラ) マルチカラーヘックスキー
WERA(ヴェラ) マルチカラーヘックスキー
価格サイズ個数特徴
¥4,430〜1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10mm9本組レンチホルダー付

ドイツを代表するメーカーの高級感あふれる一品

WERA(ヴェラ) は、ドイツを代表する人気の工具ブランド。もともとはドライバー専業メーカーでしたが、近年ラインナップを拡充し、新しい分野での製品開発にも積極的なブランドです。

こちらの「マルチカラーヘックスキー」も例にもれずオリジナリティと高級感にあふれる製品で、レンチに樹脂製のカラーパイプが通してある造りになっています。

見た目だけでなく、Wera独自の「Hex-Plus」と呼ばれる面接触構造は、レンチを穴に入れた際、角が喰い付くような設計になっています。
この構造のおかげか、「思いっきり力を入れても舐める気がしない」というような口コミも見られました。

Sho
Sho

良い工具は使っていて気持ちいい。

快適さと所有欲を求めるならWERA(ヴェラ)です。

第1位 PARKTOOL ヘックスレンチセット

PARKTOOL ヘックスレンチセット
PARKTOOL ヘックスレンチセット
価格サイズ個数特徴
¥3,536〜1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10mm9本組レンチホルダー付

自転車工具業界を長年支えるPARKTOOLの至上のモデル

自転車黎明期から業界を支え続けてきたPARKTOOL(パークツール)のベーシックなヘックスレンチセット。ベーシック、でも至上。先端はボールポイントになっており、奥まった位置のネジも締めやすい。

精度・強度は言わずもがな、鮮やかなブルーのブランドカラーの工具にはとても安心感があります。

PARK TOOL(パークツール)はアメリカ・ミネソタ州で1963年から自転車工具を作り続けています。長年のノウハウは伊達ではなく、ツール関係だけでほぼ300もの特許をもっています。まさに自転車業界を影で支える、なくてはならないメーカーです。

Sho
Sho

業界内でも愛用者の多いパークツール。
万人におすすめできる間違いのない定番アイテム!

【まとめ】整備ばっちり、自転車を楽しもう!

ここまで、ロードバイク乗りが選んだ、本当におすすめできる六角レンチをランキング形式でご紹介してきました。あなたに合った工具は見つかりましたか?

しっかりと良い六角レンチを使って、整備バッチリ、安全で快適な自転車ライフを送りましょう!

また、より正確にトルク管理をしたい場合は、デジタル制御で正確な強さでネジが締められる工具、「デジタル式トルクレンチ」も検討してみてください。

当サイトでも、おすすめの製品をピックアップしてご紹介していますので、ご興味あれば是非こちらの記事も併せてご覧ください。

コメント

  1. 皆様、コメントお待ちしておりますよー!
    by サイト管理者

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