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おすすめロードバイクペダル5選 | メーカー毎の特徴を徹底比較

レビュー/インプレ

あなたはロードバイクに乗っていて、「次のビンディングペダルはどのメーカーにしよう?」と悩んでいませんか?もし、フラットペダルやマウンテンバイク用ビンディングシューズを検討しているのであれば、すぐにこのサイトを離れてください

かくいう私も、いちロードバイク乗りとしてビンディングペダルにはひと通り悩みました…。その際、ネットで「おすすめのビンディングペダル」を探しても、私にとって有益な情報が得られませんでした。なので、この記事ではロードバイク乗りのために必要な情報を集結させています。

ロードバイク乗りで、デザイナーである筆者が選ぶ、ロードバイク向けのおすすめビンディングペダルを、メーカー毎の特徴(価格・付け外しやすさ・デザイン・クリート価格・機能性・軽さ)を元に徹底比較していきます。

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自転車大好きなデザイナーで、自転車情報INNERTOPの運営者。平日の昼から千葉県内をロードバイクで爆走していることで知られる。

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ロードバイク用ビンディングペダルとして数えられる5社

今回の記事で紹介する5つのペダルメーカー(またはブランド)とは…。以下の5つです。

  1. Shimano(シマノ) SPD-SL
  2. Speedplay(スピードプレイ)
  3. Look(ルック) KEO
  4. Time(タイム)
  5. CRANK BROTHERS(クランクブラザーズ)

日本で最も人気なペダルメーカーは○○○

事前調査として、Twitterにて人気のローロバイク用ビンディングペダルを調査しました。アンケートを行ったところ、ありがたいことに総勢456名もの自転車乗りから投票を頂き、その結果がこちらです。

ペダルブランド【シリーズ】使用者の割合(母数:456名)
Shimano(シマノ) SPD-SL75.2%
Speedplay(スピードプレイ)6.4%
Look(ルック) KEO9.2%
Time(タイム)9.2%

シマノSPD-Slの使用者が実に75%にのぼり、国内では最大のシェアを獲得していることが分かります。次いでLookとTimeの割合は同率9.2%、追ってSpeedplayが6.4%という結果になりました。さらに今回の調査で明らかになった5つ目の人気ペダルメーカーとして、「CRANK BROTHERS(クランクブラザーズ)」という複数の声が上がりました。

次項からは、早速これら5つのペダルメーカーを徹底的に解説。それぞれのブランドの特徴やメリット/デメリット、価格や重量、ラインナップやクリートなどについても徹底気的に情報を集約しています。

では、快適なペダル選びの旅へご招待します。

①SHIMAO SPD-SL

SPD-SLは、シマノが世界に誇るロードバイク用ペダリングシステムです。SPD(エスピーディー)とは「Shimano Pedaling Dynamics」の頭文字を取ったものであり、マウンテンバイク向けの「SPD」とロードバイク向けの「SPD-SL」とに別れます。SPD-SLペダリングシステムの特徴は、シューズからのパワーを効率よく伝達する幅の広いプラットフォーム。踏面が広いため、足の裏全体でしっかりとペダルを踏み込むような安心感が得られます。

SPD-SLペダルのラインナップと価格

モデル筐体重量バネ強度価格グレード
PD-R9100カーボン228g¥26,443DuraACE
PD-R8000カーボン248g¥16,779ULTEGRA
PD-R7000カーボン265g¥12,946105
PD-R550グラスファイバー310g¥7,979Tiagra
PD-RS500グラスファイバー320g¥5,512Shimano
PD-R540-LAグラスファイバー330g¥5,573Tiagra

SPD-SLのクリートについて

クリートには赤・青・黄色の3色が用意されており、各色によってフローティング角度が異なります。

参考価格:各 ¥2,250

赤クリート青クリート黄クリート
品番SM-SH10SM-SH12SM-SH11
遊び0
価格¥2,250¥2,250¥2,250
購入Amazon公式サイトAmazon公式サイトAmazon公式サイト

SPD-SLのメリット/デメリット

先程のアンケート結果からも伺えることですが、SPD-Slペダルは国内ではもちろん、世界的にも大きなシェアを誇るペダルです。世界シェアNo1のの自転車コンポーネントメーカーが日本にあるということは、日本の自転車乗りとして非常に誇らしいことです。そんなシマノの製品は、まさに「質実剛健」であり、高品質・高性能・飾らないデザイン、というように日本メーカーならではのこだわりを感じることができます。

「SPD-SL」シリーズは、かつて世界初の自転車用ビンディングペダルを開発した「Look(ルック)」のシステムが原型になっているように見えます。この後紹介するLookペダルと同様に、大きな広い踏面を特徴とし、ペダルとシューズが「点」で繋がるのではなく「面」でがっちり繋がるため、安心して踏み込むことができます。優位なのは踏み込みだけではありません。ペダル軸には高精度なベアリングがワイドに配置されており、全てのベアリングに均等に力を分散することで滑らかな回転を実現します。

いくつかのグレードでは異なりますが、カーボンコンポジットボディを採用することでかなり軽量な仕上がりです。また、製品の耐摩耗性も高く比較的酷な使い方をしてもノーメンテで使用できてしまう心強さがあります。※ノーメンテでも使えるといっても、一年に一回くらいはグリスアップ/玉当たり調整など行うのが最善です。

SPD-SLのメリット

  • 国内シェアNo1で使用者が多い
  • 安心のShimano品質
  • クリート等が入手しやすい
  • 広い踏み面による安心感

SPD-SLのデメリット

  • 見た目の奇抜さが無い
  • カスタマイズ性に乏しい
  • 慣れるまで脱着が難しい
  • 坂道発進に弱い

②LOOK KEO

LOOKは、ロードバイク用ビンディングペダルを初めて世に広めたブランドとして知られています。現在でも同社はスキー用ビンディングシステムを製造していますが、その技術を自転車のペダルに落とし込んだのがKEO(ケオ)シリーズの始まりです。

グレードごとにスプリングの強さやスタックハイトが異なり、使用目的やレベルに合わせた選択ができます。また、踏面が大きいことによる踏み込みやすさ・全体的な使いやすさはSHIMANOペダルに匹敵し、「シマノかルックか…?」これは非常に悩ましい問題です。多くの日本人はSHIMANOを選択しているようですが、デザインの好みや歩きやすさ、軽さ、他の人との差別化などの面でLOOK KEOを選ぶ人もかなり多くいます。

LOOK KEOのラインナップと価格

モデル筐体重量バネ強度価格ベアリング
KEOブレードカーボン190g16Nm/12Nmチタン¥39,000セラミック
KEOブレードカーボン220g12Nm/16Nmクロモリ¥25,000セラミック
KEOブレードカーボン230g8Nm/12Nmクロモリ¥12,946スチール
KEO 2 MAX カーボンカーボン250g8Nm~12Nmクロモリ¥14,000スチール
KEO 2 MAXグラスファイバー260g8Nm~12Nmクロモリ¥12,000スチール
KEO クラシック 3 Plusグラスファイバー280g8Nm~12Nmクロモリ¥8,500スチール
KEO クラシック 3グラスファイバー280g8Nm~12Nmクロモリ¥6,500スチール

KEOのクリートについて

KEOのクリートにも三種類のフローティング角度が用意されており、ブラック(0°)、グレー(4.5°)、レッド(9°)となっています。遊びに若干の抵抗があり、動くけれど動きすぎない動作を実現しています。また、接地面にラバーを装着した「KEOグリップクリート」もラインナップ。両者で価格が異なります。

参考価格:¥2,750

黒クリート灰クリート赤クリート
品番KEO GRIP BLKKEO GRIP GRYKEO GRIP RED
遊び04.5°
価格(グリップなし)¥1,900¥1,900¥1,900
価格(グリップあり)¥2,500¥2,500¥2,500

SPD-SLとの比較ではKEOの方が歩きやすいと評価する人が多いようです。取り扱いが無いサイクルショップもあるため、通販サイトにてストックを購入しておく必要がありそうです。また、ネットのレビューでは比較的摩耗が速いとの声もあり、歩く際はクリートカバー(別売り¥1,300)を使用するのが最善です。

LOOK KEOのメリット/デメリット

メリット

  • 踏み面が広く伝達効率がいい
  • 軽い
  • 比較的豊富なデザインとLOOKブランド
  • SHIMANOユーザーとの差別化が可能

デメリット

  • クリートの消耗が比較的早い
  • 慣れるまで脱着が難しい
  • 坂道発進に弱い

③TIME

ロードバイク用ペダルを語る上でTIME(タイム)も欠かせません。TIMEのペダルの特徴は、独自のフローティング機構です。シマノの青クリートではクリートの前側に支点がありますが、TIMEでは母子球の下あたりに支点が来るようなイメージになります。つま先を左右にしならせることができるため、他のペダルと比べて「膝に優しい」というのが、TIMEペダルを使い始める大きな理由になっています。

さらに秀逸なのは、大きめの遊びがありながら中心に戻る力が働く点です。これにより、力の伝達効率を確保しながら膝への優しさを実現しています。TIMEのこれらの機構を開発したのは、元LOOKペダルの開発者だそうです。当時LOOKで受け入れられなかったこのフローティング構造を、TIMEへ移籍後に発表。現在ではLOOKと共に、フランスの2大ペダルメーカーとして名を馳せています。

また、TIMEのペダルは特に軽量であるのも特徴。TIMEのエントリーモデルである「Xpresso 4」の重量は230gであり、SPD-SLの最上級グレード「Dura-ACE」の228gとほぼ同じ軽さを誇ります。「軽量性」が大きな意味を持つロードバイク業界において、この軽さは非常に魅力的です。

TIMEのペダルの注意点としてあげておきたいのが「メンテナンスの難しさ」です。といいますか、TIMEのペダルのベアリング部は専用工具でないと基本的に分解できません。Timeはメーカーの姿勢としてユーザー整備・ショップ整備ともに認めておらず、分解した場合にはメーカー保証外となってしまう可能性があります。

TIMEペダルのラインナップと価格

モデル筐体重量税抜価格ベアリング
Xpro 15カーボン174.6gホローチタン¥59,000セラミック
Xpro 12カーボン188gチタン¥37,000スチール
Xpro 10カーボン226gホロースチール¥23,000スチール
Xpresso 12カーボン160gチタン¥37,000スチール
Xpresso 10カーボン198gホロースチール¥23,000スチール
Xpresso 7カーボン198gホロースチール¥16,000スチール
Xpresso 4グラスファイバー230gスチール¥12,000スチール
Xpresso 2グラスファイバー230gスチール¥8,000スチール
Xpresso 1グラスファイバー230gスチール¥4,900スチール

TIMEのペダルラインナップも非常に細かくグレードが別れています。全体的にとても軽量で、最もエントリーモデルであるXpresso1でも230g。これはシマノのSPD-SLのハイエンドモデル重量に匹敵します。TIMEのエントリーモデルのコストパフォーマンスは非常に高いです。

TIME(タイム)のクリートについて

TIMEのロードバイク用ペダルには「ICLIC(アイクリック)」クリートが適応します。種類は2種類で、最大17°のフローティング角度を持つノーマルの「ICLIC」と、遊びが無い「ICLIC FIXED」が存在します。重量は85g/ペア、価格は通常のICLICが¥2,800、固定モデルは¥3,600で、他社よりも多少高価なのが気になります。

TIMEによると、このクリートは歩行しやすいようにグリップを備え、摩耗にも強いとしています。レビューを見ると逆に「すり減りが早い」という声もあり感じ方は様々なようです。アスファルトなどの硬い面での歩行は最小限に抑えるのが最善です。

ICLICICLIC FIXED
重量85g/ペア85g/ペア
遊び04.5°
価格¥2,800¥3,600

TIMEペダルのメリット/デメリット

メリット

  • 膝に優しい
  • 踏み面が広く伝達効率がいい
  • 非常に軽い

メリット

  • クリートが他社より高価
  • 取り扱い店舗が限られる
  • メンテナンス性に難あり

④SPEEDPLAY

21世紀も始まって間もない2002年、既存の製品とは全く異なる容姿をしたペダルがツールの舞台に姿を現した時、業界は騒然となりました。その後、いまやすっかり定番となったペダルこそが「スピードプレイ」です。一般的なビンディングペダルの姿からは似ても似つかないスタイルは、アメリカ的合理性を体現しているかのよう。理想のペダルをゼロから追い求めた結果がSpeedplayの独特のシステムを誕生させました。

他の多くのペダリングシステムでは「小さなクリートを大きなペダルがキャッチする」構造ですが、Speedplayでは真逆です。大型のクリートが、小さな両面対応のペダルをチャッチします。裏表の無いペダルは、ユーザーが表面を探す煩わしい時間とストレスを大幅に減らし、キャッチミスを大幅に減らします。

もう一つの特徴はカスタマイズ性の高さです。フローティング角度・Qファクターからクリートの角度まで細かく設定できるため、時間はかかりますが自分に最適なポジションを細かく微調整することができます。調整できる項目が多いため、どちらかというと、とことん突き詰めたい「玄人向け」のペダルかもしれません。

Speedplayペダルのラインナップと価格

ZERO クロモリペダル

ZERO チタンペダル
モデル重量参考価格
ZERO チタン164gチタン¥39,500
ZERO ステンレス206gステンレス¥19,980
ZERO クロモリ226gクロモリ¥16,400

以上の「ZERO」シリーズを基本とし、付け外しが簡単で膝により優しい「Ultra Light Action」と、風の抵抗を減らしてスピードを向上させるようデザインされた「 Zero Aero」モデルが存在します。

Ultra Light Action ステンレスペダル
Zero Aero チタンペダル

Speedplayペダルのクリートについて

Speedplayのクリートとクリートカバーは一体となっており、ペダルからクリートを外した瞬間に地面を歩くことが可能です。さらに別途クリート部の穴を埋めるためのカバーも付属します。フローティング角度(遊び)はクリート側で調整を行い、最大で15°動くフローティングを、2本のボルトで無段階で調整が可能です。

ペダルの中心を軸としてシューズが回転するため、他のペダリングよりも自然な感覚のフローティングになります。好みはあるかと思いますが「膝に優しい」というのが多くのSpeedplayユーザーの声であり、近年では使用している方も増えてきています。

クリート価格は非常に高価ですが、すり減るのはカバー部分のみのため、基本的には「交換カバー」を交換していけば大丈夫です。

Zero Aero Walkable Cleat’s(セット)クリート交換カバー
遊び最大で15°
重量138g(3穴時)
価格¥12,539(Amazon価格)¥3,300

Speedplayペダルのメリット/デメリット

メリット

  • 膝に優しい
  • 細かい調整が可能
  • オモテウラを気にしなくて良い
  • ストップアンドゴーが楽

メリット

  • クリートがめっぽう高価
  • 取り扱い店舗がかなり限られる
  • 定期的な注油が必要

⑤Crankbrothers

最後に紹介するのが、Crankbrothers(クランクブラザーズ)というペダルメーカーです。当初は以上で紹介した4つのペダルブランドで締める予でしたが、アンケートへのコメントで「クランクブラザーズを使っている」という声もかなりお聞きしたため、「第5のロードバイク用ペダルの選択肢」として紹介させていただきます。

聞き慣れない方も多いかもしれませんが、Crankbrothersペダルは、シクロクロスなどのハードな自転車競技向けのペダルとして人気を呼んでいます。シマノでいうところの「SPD」タイプに近い構造となっており、2穴のクリートは小さく、非常に歩きやすいのが特徴です。それでいて4面でクリートをキャッチできるため、つけ外しが非常に簡単。外れるまでの角度調整も可能で、ビンディングペダルデビューにかなりおすすめできる仕様となっています。

Crankbrothersの接点

4か所(クリート、固定ウィング、シューズの左右ブロック)

SPDの接点

2か所(クリート、固定プレート)

シューズとペダルとの接点は4箇所あり、通常のSPDタイプと比べてダイレクト感を感じることができます。この点を見ても、SPDとSPD-SLのちょうど中間にあるような性質を持ったペダルと言えそうです。

Crankbrothersペダルラインナップと価格

モデル重量ボティ税抜価格
エッグビーター11170gチタン¥60,340
エッグビーター3280gステンレス¥16,510
エッグビーター2285gステンレス¥11,670
エッグビーター1290gスチール¥7,260

この他に、フラットペダルとしても仕様可能な「キャンディ」というモデルがあります。詳しくはCrankbrothers公式ページにて

Crankbrothersペダルペダルのメリット/デメリット

メリット

  • キャッチ面が4面でキャッチしやすい
  • 非常に歩きやすい
  • MTB用SPDよりはるかに高性能

デメリット

  • 踏み面が狭くダイレクト感が劣る
  • 固定力が弱い
  • 3穴シューズに取り付けできない

まとめ

ここまで、Shimano(シマノ) SPD-SL、Speedplay(スピードプレイ)、Look(ルック) KEO、Time(タイム)、Crankbrothers(クランクブラザーズ)の各ペダルの特徴とラインナップ、価格や重量・クリートなどを比較してきましたがいかがでしたか?それぞれのペダルに個性があり、ひとによって「ピンときた」ペダルが異なるのでは無いでしょうか。

この記事を書くまでは「Speedplay」ペダルが気になっていたのですが、下記終わろうとしている今では「TIME」のペダルが無性に気になっている私がいます。そうです。ロードバイクパーツの探求はこの先も終わることはありません。

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